10月24日(水) 2007 J2リーグ戦 第47節
福岡 2 - 1 草津 (19:04/博多球/7,073人)
得点者:27' 松下裕樹(草津)、31' リンコン(福岡)、76' 川島眞也(福岡)
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「ほぼ思い通りのゲームではあったんですけれど、スローインとコーナーキックでやられてしまい、非常に残念です。どうしてもああいうゲームで勝ちきれないのが今年のチームなので、人を変えていくしかないのかなと感じたゲームでした」。やりきれない表情を浮かべて話す植木繁晴監督(草津)の言葉がすべてを物語っていた。この日、試合をコントロールしていたのは間違いなく草津。しかし、結果はリスタートから2得点を奪った福岡の勝利。これもサッカーというべきか。福岡はわずかに残る昇格の可能性をつないだ。
この日の草津は3−5−2の布陣。福岡のサイド攻撃を封じ込め、カウンターからゴールを狙うための布陣だった。今シーズン、ポゼッションサッカーを目指してきた草津にしてみれば逆を行く戦術だったが、その狙いを鳥居塚伸人は次のように話す。「来シーズンも対戦する可能性の高い相手に4戦連続で大差で負けてしまうと、草津は戦いやすい相手にされてしまう。なんとかひとつ勝って嫌な印象を与えたかった」。そして、その戦術は見事にはまった。
草津は、ウイングバックが縦のスペースを消し、そこへボランチが寄せることで両サイドで2対1の状況を作り出して福岡のサイド攻撃を封印すると、奪ったボールを裏のスペースを狙って放り込んでは後方から素早く押し上げる。27分の先制点はまさにその形から。松下裕樹が放り込んだボールをカレカが前線でキープ。そして、長い距離を走ってゴール前に顔を出した松下にボールを戻すと、左足ダイレクトで合わせた鮮やかなシュートがゴールネットを揺らした。
草津の先制点から4分後、福岡は藤井大輔のハンドで得たPKをリンコンが決めて試合を振り出しに戻したものの、完全に草津のサッカーにはめられていた。足元へつなぐパスは櫻田和樹、松下の両ボランチにカットされ、久永辰徳、田中佑昌は常に2人に囲まれて自由を奪われた。そして、アレックス不在でボールの収めどころを失くしたチームはスピードと連携に欠き、しかもボールが動く範囲が狭い。これでは守備を固める草津の術中にはまっても仕方なかった。
ただ、福岡にとっては内容に疑問符がつく戦い方も、勝ちたい気持ちは伝わってきた。「全体的に上手くいったかと言ったらそうでもないですけれど、気合の入った試合でした」(布部陽功)。ボールを最後まで追う。局面では体を張る。全員で声を掛け合って集中を保つ。草津のペースで試合が進みながらも追加点を許さなかったのは、そういった頑張りがあったからだろう。戦う上での原点を見失わなかったことが、結果として勝利を手繰り寄せたことにつながったと言える。
後半は一進一退の攻防。福岡が押し込む時間帯と、草津がリズムを刻んでカウンターを仕掛ける時間が繰り返される。どちらか集中を切らしたほうがやられるパターン。そして、肝心なところで集中が切れたのは草津だった。福岡のCKのシーンで川島眞也が軽くフェイントを入れるとカレカが完全に振られる。そして、全員がボールウォッチャーになる中、フリーになった川島が楽々とヘディングシュートを決めた。
「勝負どころでああいう失点をしてしまう。結果的に負けたということは僕たちに力が足りなかったということ」(高田保則)。決勝ゴールが生まれる前の福岡のCKのシーンでも、草津は川島のマークに付き切れていなかった。マークに不慣れなカレカが川島のマークを外したことが原因だが、それをゲームの中で修正できなかったことに草津の課題がある。この日も含めて、試合内容は現在の順位にふさわしいものではない。だが、ディテールの部分にこだわれないことが勝ちきれない現状を招いているのだろう。
福岡は個々では気持ちが見えたが、チーム全体の連携や、引いた相手に対して積極的に仕掛けられないなど、チームとしての課題は残った。そういう意味では、今シーズンを反映するような試合内容でもあった。しかし、今はとにかく目の前の試合に勝ち続けることが最大の目標。不恰好な勝利ではあったがチームにとっては大切な勝利だった。
この日、上位チームすべてが勝利したことで、自動昇格の可能性が消滅し、3位の可能性も厳しくなったが、福岡に求められているのは状況にかかわらず全力を尽くすこと。「プロである以上諦めたらいけないと思うので、難しい状況になっていますけれど、最後まで全力でやります」(城後寿)。次節の仙台戦も同じ構えで臨む。
以上
2007.10.25 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第47節 福岡 vs 草津】レポート:明暗分けたリスタート。草津の思い通りに進む試合に福岡が逆転勝ち。(07.10.25)
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