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【J1:第33節 柏 vs 甲府】レポート:日立台に溢れた様々な想い。甲府の気迫を上回った柏が、今季ホーム最終戦で歓喜を呼び込む(07.11.24)

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11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
柏 2 - 1 甲府 (14:04//11,021人)
得点者:20' 近藤直也(柏)、65' 秋本倫孝(甲府)、84' 鈴木達也(柏)

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柏のカウンターが炸裂した次の瞬間には、甲府が細かいパスワークで相手ゴールを脅かす。ゴール前の攻防が繰り返された見ごたえ満点の好ゲームで放たれたシュート数は柏5対甲府17。2対1で柏が勝利を収めるという展開とは一見異なる数字が記録されたものの、そこにはこの日ピッチ上で繰り広げられた両チームの戦いぶりが如実に示されていた。

残留に向けた最後の可能性にかけた甲府は、サイドの茂原岳人を起点に小気味いいパス回しとミドルシュートで多くのチャンスを作った。ただ、本当の決定機という意味ではそれほど多くなく、大木武監督が「最後に決めることができない」と嘆いたように、フィニッシュにかかる部分でのこれまでの課題を解決することはついにできなかった。そして、秋本倫孝のゴールで同点に追い付いた直後に藤田健の強烈なボレーがポストに弾かれたのが、結果的に勝負の分かれ目となった。

ホームの柏は忘れていたモノを思い出したかのようにテンポの速いサッカーを展開した。ガチンコのプレス勝負を仕掛けられる相性のいい相手を得た柏は、いつもどおりシュートに持ち込むことこそ少なかったものの、好調時のシンプルな高速カウンターで応酬。右サイドの太田圭輔を経由する、ボールを奪った瞬間のサイドチェンジを駆使したワイドな攻撃は、甲府の強気なDFラインも相まって爽快度を一層増した。

そんななかで、シーズン序盤には柏の右サイドを担った鈴木達也が、これまでの鬱憤を晴らすかのように決めた決勝点。後方の谷澤達也から送られた浮き球のパスを受け、完璧なトラップから流れるような動作でシュートが放たれると、ボールはゴール左隅に突き刺さった。「コツコツと取り組んでいたことが表現できた」。そう鈴木が振り返ったゴールが、甲府の希望を打ち砕くこととなった。
チームが白星から遠ざかっている間も、自らの出来には満足感を得ていた鈴木。「俺が最初から出る試合は絶対に負けたくない」(Honda FC戦/天皇杯の試合後コメント)と先発出場への飢えを隠すことのなかった男は、この試合でスタメンを飾ることはなかったものの、短時間で見事に結果を残してみせた。「ゴールを決める男とイメージされるように」と笑顔で語るその姿には、苦難のときを乗り越えた自信がみなぎり、真剣な眼差しで続けた「やってきたことが間違っていなかったと自分で思える」との言葉にも強い自負が浮かんだ。

試合後、つい先ほどまで熱狂に支配されていたスタジアムでは、ピッチの両端で残酷なコントラストが描かれる。自動降格となる17位が確定してしまった瞬間、試合前から大音量の声援で選手を鼓舞し続けた甲府のサポーターは、しばし言葉を失った。一方、ホーム最終戦で約2カ月ぶりの白星をつかんだ柏は、久々の勝利の美酒を噛み締めるかのように、喜びの空間に身を委ねていた。
呆然と言葉を発せられないサポーターに見送られ、足早に控え室に戻っていった甲府の選手とは対照的に、今季限りでの契約終了が決まっている佐藤由紀彦を中心に、ゴール裏でサポーターとの別れを惜しむ柏の選手たち。今シーズン最後の開催となった日立台には様々な感情を含んだ笑いと涙が溢れ、夕闇に染まったあとも、いつまでもその余韻が残っていた。


以上
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