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【FCWC特集】オセアニア代表ワイタケレ・ユナイテッドを徹底紹介!クラブ創設4年目にして世界大会へ出場!(07.11.26)

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『ワイタケレ・ユナイテッド』というチームの名前を耳にするのは初めてだという人は多いのではないだろうか?去年のFIFAクラブワールドカップに『オークランド・シティ』が出場するまではサッカーの世界ではあまり、ニュージーランドという国の名前が挙がってこなかったという背景も手伝っているかもしれない。この国での一番人気のスポーツはやはりラグビーであり、国の代表チームである「オールブラックス」は世界的にも有名である。
そんなニュージーランドではあるが、サッカーの人気も高く、多くの人から愛されている。理由のひとつには、この国が多くの移民から成り立っているため、サッカーが盛んな国から来た人の支持を得ているということがある。また、ラグビーよりも危険度が低いということもあり、子供や女性のプレーヤーが増えているのである。事実、子供のプレーヤーはサッカーの方が多く、13万人を超えており、週末には各地のグランドで楕円ではなく丸いボールを追う子供の姿がよく見られる。

ニュージーランドのサッカーリーグの頂点に立っているのはニュージーランド・フットボール・チャンピオンシップ(NZFC)というリーグである。日本のJリーグ異なる点は、ほとんどのプレーヤーがセミプロというところ。基本的には他に仕事を持っており、仕事が終わってから、あるいは休みの日に集まって練習やゲームをする、ある意味、本当にクラブ活動である。
このNZFCは毎年10月にシーズンが始まり、翌年の4月まで開催される。この上位チームがオセアニア・クラブチャンピオンシップの出場権を得るのである。ただ、このNZFCはニュージーランドで一番と言われている「オークランド・シティ」、そして「ワイタケレ・ユナイテッド」、ニュージーランドの首都のチーム「チーム・ウェリントン」、南島最大の都市クライストチャーチベースの「カンタベリー・ユナイテッド」、オークランドの南に位置する「ワイカトFC」、ネイピアという街をベースにした「ホークスベイ・ユナイテッド」、ダニーデンという街をベースにした「オタゴ・ユナイテッド」、学生の街であるパーマストン・ノースの「ヤングハート・マナワツ」の8チームだけであり、決して大きな組織とは言い難い。子供のプレーヤーは多いものの、高校生くらいから男の子はやはりプロ化されているラグビーに進むという傾向が強いことも原因であろう。

さて、今回クラブワールドカップに出場することになった『ワイタケレ・ユナイテッド』であるが、実はニュージーランド人にとっても、まだあまり聞き慣れていないチーム名である。というのもNZFCに新たに参加するために、2004年に結成されたばかりのチームであるからだ。生まれてまだ3年しか経っていないのである。オークランドの西側にある市のワイタケレを中心に、西側に所在している12クラブを統合したもので、各チームから選抜された選手で構成されている。チーム自体が新しいこともあり、選手だけでなくサポーターもまだまだ発展途中。応援のかけ声や応援グッズもはっきりしていないという現実もある。いずれにしても未知数が多いが、ナショナルリーグ(かつてNZFCの位置にあった)参加の『ワイタケレ・シティFC』と『ベイ・オリンピック』の2チームがこの中に入っている。

そんな中で注目の選手を見てみると、最初に挙げられるのがセンターバックのダニー・ヘイ(32歳)である。元ニュージーランド代表『オール・ホワイツ』(ラグビー代表がオールブラックスなのに対してサッカーは白である)元キャプテンであり、チームの大黒柱ともなっている。192センチの長身を生かし、ゴール前のセットプレーでは要となることも多い。『ワイタケレ・ユナイテッド』は彼を中心にまとまっていると言っても過言ではないほどであり、「キープレーヤーは誰?」という問いに対しては、選手、コーチ、サポーター誰であっても、最初に彼の名前が挙がってくる。
続いてネイル・エンブレン(36歳)。ダニー・ヘイと並んでチームのベテラン選手であり、彼もまた188センチという長身である。ポジションは主にバックであるがマルチにどこでもこなすことができるため、あらゆる局面に対応できる選手である。スターティングメンバーとして出場するより、戦局に応じて途中からグランドに立つことが多い。
もう一人ベテランの選手ではコミンス・メナピ(30歳)。身長185センチのストライカーでソロモン諸島出身である。これまでニュージーランド、オーストラリアのチームでプレーをしてきた経験がある。体のバネが強く、ゴール前の得点感覚に優れており、オセアニアリーグのゴールデン・ブーツ賞(得点王といったところ)を取っている。
最後にワイタケレ・ユナイテッド期待のルーキーであるベンジャミン・トトリ(21歳)である。彼も同じくソロモン諸島の出身で、ソロモン諸島のU-16、U-17、U-20、ナショナルチームという道を歩んできた。彼もまた得点に絡むプレーが多く、NZFCでの07年のゴールデン・ブーツ賞に輝いている。コミンス・メナピとツートップを組むことが多く、今期は4-4-2の布陣を取っている。

こうした選手を擁するワイタケレ・ユナイテッドの得意な戦術を聞いてみたところ、目立ったスター選手が多いわけではないので、とにかくチームプレイを重視していると言う。またベテランのプレーヤーが多いので戦局に応じてグランドの中から指示を出していくスタイルであるとも言う。12のクラブチームの混成であり、なおかつセミプロであるため練習は週数回で夕方から。それだけにチームワークというものをことさら重視してきたのである。前出のダニー・ヘイ、ネイル・エンブレンの他に、ディフェンダー、中盤の3人のベテランプレーヤーがチームを引っ張っている。
そして、今回の日本行きのメンバー構成は「ベテランと若手の『ブレンド』でいく」と監督のクリス・ミリシッチは言っている。「ベテラン選手は指導的な立場になり、チームやゲームのマネージメントに徹し、若手や経験が浅い選手にとっては世界を経験することで新しい視野を持つことが大切だ」と言う。実際に遠征メンバーの中にはトム・ウィービー、アラン・ローリーの2人のユースメンバーの名前が入っている。彼らはユースチームからの代表として、次の世代を担う準備として渡航する。

『ワイタケレ・ユナイテッド』にとっては初の大きな国際大会参戦である。戦力分析のため浦和レッズとセパハンのゲームをスカウティングに行ったクリス監督であるが、チームが日本に着いたときに練習のベースとなる埼玉スタジアムに朝の10時に下見に行った。するとそこで開場前からスタジアムに詰めかけている大勢のレッズサポーターの姿を見た。またサポーターたちの衣装、歌、声援、それらが見事にユニゾンされていることに大きな興奮を覚え、もし対戦相手が浦和レッズであったらプレーヤーの中には十分に力を発揮できないこともあるのではないかと思ったと言う。
そして、クラブ・ワールドカップに向けては「我々は極限でプレーすることを要求されるでしょう。守備においては堅く、強くプレーしなければなりません。また、一人一人が組織というものを強く意識する必要があります。我々はかなりの強敵を相手にしなければなりません。しかし粘り強く戦っていけば必ずチャンスは生まれます。そこを逃すことなく攻めればいい結果が出せると信じています」と語った。

クラブ結成3年目にして手にしたクラブ・ワールドカップ出場の栄光。セミプロであるがゆえに練習時間も試合回数も他の出場チームに比べると少ないが、セミプロであるがゆえのサッカーに対する情熱を世界のサポーターたちに見せて欲しい『ワイタケレ・ユナイテッド』である。

Reported by 入谷茂樹

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