12月1日(土)J2 第52節 札幌 vs 水戸(12:00KICK OFF/札幌ド)
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全52節という長期リーグであるJ2もいよいよ最終節。およそ9ヶ月にもわたる戦いがいよいよフィナーレを迎えるのだ。シーズン開幕がつい先日のことのような気持ちにもなるが、リーグ戦は間違いなくじっくりと、そしてそれぞれのクラブに関わる様々な人たちに日々、喜怒哀楽を与えながら日程を進めてきた。その集大成がこの最終節だと言っていい。もちろん最終節だからといってクイズ番組のように、突然、得られるポイントが倍増したりするようなことはない。扱いはあくまでも52分の1。
しかしながら、現実としてこの最終節で得る勝点の重みは大きい。実際に、リーグの戦況としては今節の結果が上位チームの明暗を大きく隔てようとしている。ホームである札幌ドームで水戸と対戦する札幌は引き分け以上の結果、つまり勝点をひとつでも積めば2位以上が決まる。ただし、それができなかった場合には京都に勝点で並ばれ、得失点差により3位となり入れ替え戦に回る可能性もある。この水戸戦は、そういう試合なのだ。
「いつも通りの戦い方をするだけ」。今季、左サイドバックとして札幌を支えてきた西嶋はこのように意気込みを話す。そう、堅実な守備でゲームを膠着させ、そうしたなかで得た数少ないチャンスを着実に生かすという今季の札幌のスタイルは、引き分け以上で2位以内が決まるというシチュエーションにはピタリとハマる。前出の西嶋のコメントには「平常心を保つ」というメンタル的な意味も含まれているのだろうが、戦術的な観点からしても、札幌が2位以上を得るための確率を最も高める方法は「いつも通りの戦い方をする」ことだといえる。
そしてもちろん、北海道に乗り込む水戸にとってもこの試合は今季の集大成となる。今季の水戸は昨季までの守備に多くの人数を割くスタイルからの変貌を目指し、自分たちでボールをコントロールする、より攻撃的なスタイルにチャレンジしてきた。もちろん、J1ほどの技術レベルがないJ2でこうしたスタイルに挑むにはリスクがあり、実際に今季最初の同カードでは混戦からパスをつなごうとしたところで札幌にカットされ、そのままカウンターで失点をしている。だが、我慢をしながらそうしたチーム作りを行なってきたことでチームの土台はしっかりと固まりつつあるようだ。前節のC大阪戦では、序盤は相手の強い攻撃を昨季までのようなリトリートした守備でしのぎ、徐々に流れが移り変わってきたところで攻撃的な姿勢を打ち出し、見事に勝利。順位も最下位から12位へと浮上した。この最終節では今季の集大成として、よりアグレッシブなプレーで札幌に挑むだろう。
試合の焦点としては、タイスコアのまま後半中頃に差し掛かった場合に、札幌が果たしてどういった試合運びをするのかという部分だろう。当然、そのまま試合が終われば目標は達成できるが、「ロスタイムに点が入るというのは日本ではよくあること」と三浦監督が言うように、タイスコアのままゲームを終えようとすればかかるプレッシャーは非常に重い。実際に、前々節のホームゲームでは終了間際にPKを与えてしまい2位以上確定を逃しているし、前節も京都が仙台を相手にロスタイムに得点したことで札幌の2位以上確定が持ち越しとなった。2節続けて終了間際の怖さを見せ付けられている札幌にとっては、手堅い戦い方をしながらも、やはりどこかでリードを奪って優位に立っておきたいだろう。
いよいよ迎えるクライマックス。プレーする選手たちはもちろん、見る側も大きな緊張感を味わうはず。ただし、こうした緊張感を味わうというのは日常のなかでそうそう出来るものではない。その幸せも噛み締めつつ、キックオフの笛が鳴るのを待とう。
以上
2007.11.30 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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