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【FCWC エトワール・サヘル vs ボカ・ジュニアーズ】プレビュー:2003年大会に続く3度目の優勝に向け、いよいよ第一歩を踏み出すボカ。予期せぬ相手・エトワールをいかに攻略するのか?(07.12.11)

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12月12日(水)FCWC エトワール・サヘル vs ボカ・ジュニアーズ(19:30KICK OFF/国立
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 欧州対南米の争いだったトヨタカップがFIFAクラブワールドカップ(FCWC)へと大会が移行してから今年で3年目。2005・2006年はいずれも南米王者がタイトルをさらっている。その南米から今回やってきたのは、かつてマラドーナを輩出した名門、ボカ・ジュニアーズ。旧トヨタカップ時代の2000年にはレアル・マドリード、2003年には今大会にも参戦しているACミランを破り、2度チャンピオンに輝いている。そんな彼らが目論むのは3度目の優勝しかない。

 ところが、ここへきてミゲル・アンヘル・ルッソ監督らの思惑が外れてしまった。指揮官は明日13日、東京・国立競技場で戦う準決勝の相手が、北中米カリブ海王者のパチューカになると想定していたのである。来日会見でも「今、自分はパチューカに勝つことだけを考えている」とコメント。アフリカ王者のエトワール・サヘルに関しては「もう1つのチームに関しても研究している」とチーム名さえ口にしなかったほどだ。しかしサッカーというものは分からない。圧倒的有利と見られたパチューカは9日の一戦で、エトワールのミドルシュート一発に屈してしまった。かくして、明日の相手はエトワールに決まったわけだが、ボカにしてみれば、情報不足ゆえに戦いにくいはずだ。逆にエトワールの方はチャレンジャー精神を前面に押し出して戦える。ベルトラン・マルシャン監督も「つねに気持ちを出して闘う者が勝つ」と強調。この大一番でのジャイアントキリングを虎視眈々と狙っているのだ。

 そういう意味で興味深い対戦ではあるが、冷静に見れば、やはりボカの優位は揺るがない。今回のチームには、2000年にレアルを倒した際に2ゴールを奪っているFWパレルモ、勝利を実際に味わったMFバダグリア、DFイバーラらがいる。バダグリアは2003年にミランも撃破した時もピッチに立っていて、その豊富な経験は大きなプラスとなるはずだ。25歳の高速ドリブラー・パラシオも確実に成長している。彼らのタレント力はACミランに匹敵するレベルではないか。

 とはいえ、不安要素もある。その1つが、リベルタドーレスカップで8点を挙げ、MVPに輝いたリケルメが今大会に出場できないこと。今夏にレンタル契約が切れ、いったんチームを離れたことで、メンバー登録に間に合わなかった。彼の独特のリズムと非凡な個人技、創造性は2006年ドイツワールドカップのアルゼンチン代表でも実証済み。それだけの絶対的ファンタジスタを欠くことは当然、チームに影響する。リケルメ自身は明日の試合に合わせて来日し、スタンドから仲間を見守るというが、誰よりも本人がピッチに立ちたかっただろう。彼のプレーを見られないのは我々も残念だ。ミゲル監督は代役としてグラシアンをトップ下に配置するという。この選手がどれだけ効果的な組み立てを見せるか。ポスト・リケルメのパフォーマンスには注目したいところだ。

 パレルモのコンディションがベストと言えないのも気がかりではある。彼は負傷で来日前の国内リーグに出場できなかった。本人は「練習を通じて調子を取り戻したい」と話していたが、8日の来日後、練習試合などを通じて状態を高めつつあるようだ。チーム屈指の点取屋はどこまで本来の状態に戻っているのか。このあたりも、明日の勝敗を大きく左右するポイントになるだろう。

 ボカの予想布陣は4−4−2。2トップにはパレルモとパラシオが入ると見られる。パレルモのヘディング力、パラシオのスピードがうまく噛み合えば、185cm以上の高さと強さを誇るエトワールの最終ラインも簡単には止められないだろう。中盤の構成力も高い。レデスマ、カルドーソはボールキープに優れ、攻めに工夫をつけられる選手。彼らとグラシアンがどれだけ魅力的な中盤を作り出すのか。それを想像するだけで、今からワクワクする。最終ラインも1対1に強く、タフであることは間違いない。バダグリアも「ミランのような相手でも止めた経験がある。この大会でもいつもと同じことをするだけだ」と自信を見せていた。エトワールのカウンター対策も十分できているはずだ。

 エトワールもパチューカ戦では4−4−2をベースにし、自陣に引いて徹底的に守るという作戦に出た。それが功を奏し、一発のゴールで勝つことができた。おそらく、ボカ相手にも同じようなサッカーをしかけるだろうが、ストライカー陣の決定力と打開力はパチューカを上回る。そんな状況だけに、ただひたすら守るだけでは苦しいかもしれない。前回よりボール支配率を少しでも高めることができれば、試合展開は変わるかもしれない。改めて、知将・ベルトラン監督の手腕が問われそうだ。

 ボールを支配して積極的にゴールを狙うボカと堅守からチャンスを伺うエトワール…。その構図は試合前からイメージできるが、果たして結果は多くのファンが予想した通りになるのか。2度目の番狂わせは起きるのか。その行方が気になるなら、明日の夜は東京・国立競技場へ足を運ぶしかない。

以上
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