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【J1:第2節 京都 vs 大宮】レポート:渡邉大剛の豪快弾が勝利を呼ぶ! 西京極開幕戦は鮮やかな逆転劇で、京都が今季初白星!!(08.03.16)

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3月16日(日) 2008 J1リーグ戦 第2節
京都 2 - 1 大宮 (13:34/西京極/14,982人)
得点者:16' 吉原宏太(大宮)、45' 柳沢敦(京都)、81' 渡邉大剛(京都)

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西京極開幕戦、京都はホームで鮮やかな逆転劇を演じ、1万5千人のサポーターに今季初勝利をプレゼントした。

開幕とは布陣を変えてきた京都。柳沢敦、パウリーニョの2トップに中山博貴のトップ下、中盤右に角田誠、左に佐藤勇人という配置。
開始早々に攻め立てられるも、その後はパウリーニョ(1分)、シジクレイのミドルシュート(5分)と連続してチャンスを作る。
一進一退の中で試合を動かしたのは16分、大宮。京都は最終ラインからのパスを藤本主税に奪われ、ゴール前まで一気に持ち込まれると最後は吉原宏太につながれ先制を許してしまう。
これで落ち着いた大宮はボールをつなぎ始める。しかし、京都は中盤の佐藤勇人、中山博貴、シジクレイらが早く強くプレスをかけて大宮のリズムを崩す。さらに、速攻を仕掛け、27分パウリーニョ、29分柳沢敦と連続シュートを放つと、30分にはあわや、というミドルシュートを角田が放つ。前半終了間際にも右サイドから中山がクロスをあげ、そのこぼれを佐藤勇人がシュートを放った。

後半、メンバー入れ替える京都。パウリーニョと平島崇に代えて、田原豊と、「いい状態を維持している」(加藤久監督)徳重隆明を後半開始から投入、角田誠を右サイドバックに据える。前線は田原豊を中心に徳重、柳沢が絡む形を狙う。
この交代がすぐ結果を出す。45分、渡邉大剛が左サイドを持ち込むと中央へ送る。大宮ゴール前、田原、徳重が絡んで混戦になるとそのこぼれ球を柳沢が押し込んで、京都が後半開始すぐに同点に追いつく。柳沢敦の京都での初ゴールは貴重な同点弾となった。
だが、京都はディフェンスラインが下がり大宮のポゼッションを許すようになってしまう。
京都の、徳重、田原、柳沢で仕掛ける速攻と、大宮のパスをつなごうとする姿勢がぶつかり合ったゲームに決着をつけたのは、京都の渡邉大剛だ。
81分、右サイド角田誠のクロスに田原が頭で合わせるもクリアされてしまう。そのこぼれ球をフリーの渡邉大剛が豪快に振りぬくと大宮のゴールネットを揺さぶる。逆転ゴールは渡邉大剛の30mはあろうかという目の覚めるロングシュートだった。

このリードを守ってタイムアップ。京都勝利、西京極開幕戦で今季初勝利を飾った。

先制を奪われての逆転勝利、しかも、開幕戦に勝利し、勢いに乗ろうかという大宮を逆転したのは大きいだろう。

ただ、気になる点もある。前半、ミスで失点した後、そこから勢いを持ち直すのに時間がかかりすぎた様に感じる点だ。そして、後半、ラインを下げすぎてしまい、速攻からフィニッシュまでが遠くなってしまった点。この要因の一つにチームの精神的支柱の不在、苦しい状況を打開する中心の不在があるだろう。

以前、加藤久監督はチームキャプテンについて「全員です」と冗談交じりに話したが、全員で悪い状況を打開するのなら、まだまだ戦う気持ちや加藤サッカーに対する戦術理解が足りないと言わざるを得ない。走り抜くフィジカル、そして、勝利のためにぶれないメンタル。強い個々で作る粘り強いチームへ、まだまだ京都ののびしろはある。

以上

2008.03.16 Reported by 武田賢宗
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