3月19日(水) AFCチャンピオンズリーグ
全南 3 - 4 G大阪 (18:30/光陽/3,000人)
得点者:5' Victor Simoes(全南)、29' KIM Taesu(全南)、31' 二川 孝広(G大阪)、55' 播戸 竜二(G大阪)、59' 安田 理大(G大阪)、61' KIM Taesu(全南)、76' 播戸 竜二(G大阪)
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アウェイの地で、5分、29分と立続けに全南ドラゴンズにゴールを許し、2-0。この瞬間、嫌な思いが脳裏をよぎったファンは多かったことだろう。記憶に新しい先週末の磐田戦では、今日の試合と同じように前半のうちに2点のリードを許した後、前がかりになった後半にも更に1点を積まれて0-3と完敗していただけに、だ。
だが、そんな思いは、31分。右サイドのルーカスからのパスを中央から豪快に蹴り込んだMF二川のゴールで払拭される。「前半のフタの点が大きかったと思う。あれで少し流れが変わったし、そのあとも立て続けにチャンスを作れた(MF遠藤)」「0-2のあとも1点を獲れれば、と思っていた。磐田ではそれが0-3になってしまっただけに、あの1点目のフタのゴールは大きかった(MF播戸)」
それでも前半は前がかりになるがゆえに危ないシーンも。38分には全南FWビクトール・シモンズに右サイドを破られヒヤリとさせられるが、これはGK藤ヶ谷がファインセーブ!40分のMFキム・チウのフリーキックも、G大阪の作った壁がしっかりとコースを限定した中でGK藤ヶ谷が落ち着いてボールを手中に収める。
1-2で折り返した後半、G大阪がいよいよ反撃の狼煙を上げる。最初のゴールはこの日が今季初先発となったFW播戸。55分MF遠藤の右コーナーキックに対し、MF明神が競り、こぼれたボールを左ゴール前からFW播戸が相手DFとの混戦の中、泥臭く決める。更にその4分後にはMF安田。「自分でもどうやって入ったか覚えていない」と振り返った、左ゴール前、右足から放たれたシュートは、鋭い弾道で相手ゴールをとらえ、G大阪が逆転に成功する。
だが、相手も負けてはいない。その直後の61分には、ペナルティエリア内でMF橋本が痛恨のファウル。献上したPKを全南MFキム・チウがしっかりと決め、再び試合を振り出しに戻す。残り時間は約15分。それでも、この試合の目的を『勝ち点3』に据えてきたG大阪イレブンに引き下がる様子はない。高い位置でボールを奪い、相手を切り崩しながらゴールに迫る攻撃サッカーを貫く一方的な展開でゲームを支配すると、77分。左サイドのMF安田からのグラウンダーのクロスをFW播戸が右足で決め、3-4。再び逆転に成功する。
この時点で残り約10分。すると「ここからは守備固めに入るぞ」という西野監督からのメッセージだろう。79分にはFWバレーに変えてDF水本、82分にはMF二川に変えてFW山崎、そして89分には3分のロスタイムを見据えて、FW播戸に変えてMF武井を次々に投入。5バック気味に堅く守備ラインを敷く。これにより、終盤は全南の攻撃を受ける格好となったが、途中出場の選手も含めて落ち着いて対応。再三のセットプレーのチャンスでも個々がマークを怠らず、しっかりと競り勝ちゴールを許さない。結果、3-4というスコアのまま、試合終了のホイッスルを聞いた。
開幕から、結果がなかなか伴わない試合を続けてきたG大阪が、アウェイの地で、2点のビハインドを負う展開をひっくり返しての勝利。追いつかれても泥臭く『逃げ切った』というよりは、選手たちの執念を結集させることで逆転へと繋げ『勝ち切った』、白星だと言えるだろう。それゆえ、今後に繋がる、いや、繋げなければいけない意味深い『勝利』だった。
ちなみに、本日行われた別カードの『チョンブリFC対メルボルンFC』戦は3-1でチョンブリが勝利しグループ1位に。アウェイの地で勝ち点3を積み上げたG大阪は、勝ち点でグループ首位にならんだ。
以上
2008.03.20 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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