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【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 大宮】レポート:新潟は懸命な追撃で連敗ストップ。大宮は勝ち切れず(08.03.21)

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3月20日(木) 2008 ヤマザキナビスコカップ
新潟 2 - 2 大宮 (16:00/東北電ス/22,578人)
得点者:9' ペドロジュニオール(大宮)、20' アレッサンドロ(新潟)、45' 小林大悟(大宮)、49' アレッサンドロ(新潟)

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新潟と大宮は2対2で引き分けた。前半9分、大宮・ペドロ ジュニオールが新潟の守備の乱れをついて先制。20分には新潟がアレッサンドロがFKを直接決めて、来日初得点で同点。後半開始早々に大宮が小林大悟のゴールで勝ち越すが、その4分後に新潟がアレッサンドロのPKで追いついた。どちらも得点はするが、最後まで流れをつかみきれなかった。

「もったいない失点」。新潟のキャプテンマークをつけた本間勲は、こう試合を振り返った。大宮の小林大悟は「正直、勝てた試合だと思う」と感想を話した。

どちらにとっても、消化不良の内容だった。ただ、新潟はリーグ戦も含めた公式戦3試合目で、今季初の勝点をゲット。大宮も3試合連続で先制点を挙げるなど、攻撃は好調を維持した。ともに反省も収穫もあった。

新潟はアレッサンドロが来日初得点で、1試合2ゴールをマーク。前半0対1で迎えた前半20分、正面、約25メートルのフリーキックを直接ゴールへ。1対2とリードされた後半4分にはペナルティーエリア内の左サイドに走り込んだところで倒され、PKをゲット。これを自ら決めた。リーグ戦2試合、シュートチャンスもほとんど得られずにいた。「サポーターにゴールを見せられてうれしい」。セットプレーとはいえ、結果を出したことは精神的にもプラスになった。

ただ、追う展開になった原因はリーグ戦2試合と同様に守備のミスだった。9分にペドロ ジュニオールに奪われた先制点は、GK野澤洋輔のクリアミスから。後半開始直後は守備陣がペドロ ジュニオールに簡単に突破を許し、シュートまで持っていかれる。一度は野澤が好セープしたが、こぼれ球を小林大悟に押し込まれた。ミスと集中力の欠如。「1人1人が自覚を持って、意思の疎通を図らないと」。本間が言うように、安定した試合をするためには、90分間を通しての緊張感が求められる。

大宮は前へ進む力強さをあらためてみせつけた。クリアミスを突いた先制点、連続攻撃で奪った2点目と、いずれもペドロ ジュニオールの突破が起点になった。そこに小林大、内田智也、土岐田洸平が絡む攻撃は、スムーズに流れた。「トレーニングで調子のいい選手を、躊躇なく選んだ」。樋口監督が言うように、リーグ戦ではスタメンのチャンスがなかったメンバーが違和感なくゲームに溶け込んだ。

一方で2度のリードを守れなかったことも確か。ゴール前の危険な位置でのファウル、後半のPKは簡単にプレスが甘くなったところを簡単にタテに運ばれたところから。「自分たちから崩れることが多かった」(小林大)と、要所での軽いプレーで、新潟に追いつくきっかけを与えることになった。

新潟は野澤、左サイドバックの中野洋司、大宮は内田、土岐田、斉藤雅人ら、今季初スタメンのメンバーがそれぞれある程度のアピールをした。ともに次節の予選は、課題の修正とともに戦力のチェックを行う場にもなる。

2008.03.21 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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