3月23日（日）J2 第4節 熊本 vs 湘南（13:00KICK OFF/熊本）
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-★勝敗予想ゲーム！J2第4節は23日13:00締め切り！-
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ホーム開幕となった第２節の草津戦でＪリーグ初勝利を挙げた熊本。試合のなかった第３節には、同期の岐阜が山形を相手に豪快５発でＪ初勝利を飾った他、草津が横浜ＦＣと引き分け、Ｊ１昇格を狙う甲府が水戸に敗れるなど、まさに「何が起きるか分からない」Ｊ２リーグの怖さを目の当たりにした。そして第４節、２連敗中の湘南をホームに迎える。

だが湘南の２連敗の相手は、Ｊ１昇格レースの本命とも言える横浜ＦＣと広島。敗れたとはいえ、この２チームと互角の展開を見せた戦力は、熊本がここまで対戦した２チームとは明らかに趣が異なる。

その湘南で鍵になるのが、ＭＦのアジエルだ。広島戦では悪天候によるピッチコンディションをものともせず、正確なボールコントロールで起点となった。両サイドを絡めた厚い攻撃は、熊本にとって未知の体験となるかもしれない。さらに広島戦に欠場したＦＷリンコンが出場となれば、攻撃陣はいっそう迫力を増す。守備でも、代表経験のある斉藤俊秀やジャーンなど、こちらも厚い壁が立ちはだかる。

２連敗直後のゲーム、しかも今年からＪ２入りした熊本が相手となれば、中２日のアウェーという厳しい条件など関係なく、是が非でも“勝ちにくる”ことは容易に想像できる。連敗を受けて臨む今節は、基本に立ち返った泥臭いサッカーで、熊本に牙を剥いてくるはずだ。

これに対し、「積極的な守備からの攻撃」を今季のテーマに掲げる熊本は、今週、ディフェンス陣の距離感の意識づけを徹底。「アジエルにフリーで仕事をさせない」（池谷友良監督）としつつも、マンマークをつけるのではなく、あくまでゾーンを敷いて組織で対抗する姿勢だ。ここ２試合で小森田友明が前めに位置するダイヤモンド型だった中盤は、おそらくボックス型にしてラインを形成。最終ラインの４人と挟み込む狭いエリアで数的優位を作ってボール奪取し、スピードと運動量のある両ワイドを経由して得点を狙う。

開幕戦で見せた立ち上がりからの積極的なプレスは、運動量が落ちて距離感が崩れるとうまく機能しないという弱点を露呈したが、２節の草津戦ではそれも修正。それでも終盤には運動量が落ちたため、湘南戦ではより守備に重点を置いた、慎重な戦い方となるだろう。控えメンバーにも、運動量のあるＭＦ山本翔平が今季初めて名を連ねそうで、点を取りに行く姿勢を全面に出した２試合とは違い、「できるだけ食らわない」ためのオプションを、池谷監督は視野に入れている。そこでポイントになるのが、やはり先制点。ここ２試合では立ち上がりのいい時間帯に幾度もチャンスを迎えながら、決定機をものにできなかった。「とにかく決めるしかない」とＦＷ中山悟志も言う。先制点さえ奪えれば、前がかりになるであろう湘南の裏のスペースをつくチャンスも生まれるはずだ。

予報では、試合当日の降水確率は70％。スリッピーなピッチ条件になる事が予想されるが、実は熊本、雨の日のゲームは分がいい。「何が起きるか分からない」からこそ、慎重なディフェンスと大胆な攻撃が、ホーム２連勝への鍵となる。

以上

2008.03.22 Reported by 井芹貴志