3月23日（日）ヤマザキナビスコカップ 大分 vs 新潟（14:00KICK OFF/九石ド）
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ヤマザキナビスコカップ予選Dグループ第2節。第１節をアウェーの横浜FMと戦った大分トリニータは、中２日で今度はホーム・九州石油ドームにアルビレックス新潟を迎え撃つ。

前節、大分は横浜FMに１−０で負けを喫した。今年からトップ下を任されている金崎夢生の鼻骨骨折によるケガのため急きょ、トップ下は大分ユース出身でルーキーの清武弘嗣が抜擢された。本人も「名前を呼ばれた時にはビックリした。」と驚きを隠せない様子だったが、キャンプ中から「もしかしたら能力的なには、梅崎司（現在、浦和）を超えるものを持っている。発想力が違う。」と原強化部長をうならせるほど、存在感をアピールしていた。金崎のアクシデントにより、いきなりのJリーグ公式戦デビューとなったが、２トップのウェズレイと高松大樹とともに流動的な動きでボールに絡み、横浜FMのDF陣たちを翻弄させた。後半１０分で同じくプロとしてはJリーグ戦デビューの小手川宏基（去年はユースとして出場）と交代しているが、出場している時間はまずまずのプレーを披露した。金崎のケガからの回復状況は良好のようで明日の新潟戦には出場の目処がたちそうだが、清武にも再び試合途中から出場のチャンスがやってくる可能性は十分にあり、ここはレギュラー獲得のためにもアピールして置きたいところ。

リーグ戦ではJ１昇格後初の開幕から２連勝と順調だった大分は、ヤマザキナビスコカップの横浜FM戦で連勝をストップしてしまった。好調ウェズレイも２枚目のイエローカードで退場処分となってしまったために新潟戦は出られない。しかし、逆に言えばこういう時にこそFW前田俊介、FW松橋優にチャンスが巡ってくるのだから、ここは前向きに考えて、競争意識を持ち切磋琢磨してもらいたいものだ。リーグ２連勝はもちろんだが、横浜FM戦でも失点のシーン以外では守備は悪くなかった。今シーズンはCBの森重真人を中心に今のところ、しっかりとマークもはまっている。さらに攻守に渡り効いているのが、Wボランチのエジミウソンとホベルトだ。昨シーズンの後半戦からMF鈴木慎吾とともに加入してきたが、この３人が入って大分のプレーに安定と厚みがでてきたことは間違いない。鈴木にとって新潟戦は古巣対決にもなるので、ひと一倍闘志を掻き立てていることだろう。

さて一方の新潟だが、大分とは逆でリーグ戦では開幕２連敗と苦しいスタートだったが、前節の大宮戦で２−２と引き分け、連敗ストップ。勝ち点１ではあるが、悪い流れは食い止めた。しかも得点したのは２点とも新加入のアレッサンドロ。来日初ゴールとなった。U-20ブラジル代表にも名を連ねた逸材だけに、この２ゴールを皮切りに爆発する可能性も十分にある。日本代表経験者の矢野貴章とともに２トップを組むだろうが、そこにトップ下のダヴィも加わり、３人で繰り出す攻撃は大分にとって脅威的である。運動量も豊富なだけに、大分としてはボールに対して仕掛けを早くしなければならない。

連勝ストップの大分か連敗ストップの新潟か。流れを引き寄せるのはどちらのチームか、興味は尽きない。

以上