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【J2:第4節 広島 vs 水戸】プレビュー:J最年少監督が演出する水戸のアグレッシブサッカーを迎え撃ち、広島は「3月全勝」を目指して戦いぬく。(08.03.22)

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3月23日(日)J2 第4節 広島 vs 水戸(16:00KICK OFF/広島ビ
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広島がビッグアーチで水戸と最後に対戦したのは、2005年の天皇杯のこと。しかし、古くからのサポーターにとってもっとも記憶に残っているのは、2003年8月30日、J2リーグ第30節での決戦だろう。

前節、新潟との頂上決戦に敗れ、昇格圏外の3位に落ちた広島の小野剛監督(当時:現日本サッカー協会技術委員長)は、ここまでこだわってきた「アクションサッカー」を捨て、ゾーンを下げてボールを奪い、速攻を狙う「リアクション型」に切り替えた。しかし、たった1週間の準備では時間が足りず、この水戸戦ではほとんど機能しなかった。水戸のストライカー・北川佳男にミドルシュートを叩き込まれ、後半に猛攻を仕掛けるもこじ開けられない。サポーターからは「動け!」というコールが叫び続けられるも、有効な攻撃が仕掛けられない。
ロスタイム、あと1プレーで敗戦となろうとした、その時。この日途中から出場したセザール・サンパイオが、右からのクロスを左足で叩き込み、同点に追いついたのである。小野監督が「J1復帰の大きなポイントとなった試合」と言い、井川祐輔(現川崎F)が「サンパイオに勇気をもらった試合」と語ったこの劇的な試合は、今も広島サポーターの心に刻み込まれている。
あの時、広島をとことんまで苦しめ、試合後は「サンフレッチェは自信を失っている」と言いきった名将・前田秀樹監督はチームを去り、今年の水戸は木山隆之監督が指揮をとる。36歳、広島のGK木寺浩一選手と同じ年に生まれたJ最年少監督が推進するサッカーは、2003年当時広島を苦しめたいわゆる「ミトナチオ」、徹底的な守備を重視する戦いではない。アグレッシブに相手に圧力をかけてボールを奪い、パスをつないでゴールに迫る。相手に合わせるのではなく、自分たちが主体となってサッカーを構築するスタイルに変貌した。

開幕のC大阪戦では24本のシュートを放ち、福岡戦では流れるような攻撃から西野晃平が同点弾を叩き込み、リトバルスキー監督をして「闘いにくい相手」と言わしめた。そして前節の甲府戦では、相手の攻勢を我慢して受け止め、84分に荒田智之がJ初得点となる決勝弾をあげて勝利する。1勝2敗と黒星先行ながら、昇格候補を相手に好勝負を見せた水戸の闘いぶりは好印象を持って受け止められている。

「水戸戦は、ここまでで最も難しい試合となる。彼らは運動量が多いし、チームとして闘ってくるチームだからね」とペトロヴィッチ監督は警戒心を隠さない。「ただ我々は、どういう状況でもどんな相手でも、地に足をつけて戦い、勝つという執念を前面に押し出して闘っていくしかないんだ」。広島は今、確かに結果を出している。7得点・0失点は共にリーグ最高。闘いぶりは広島らしい、流麗なパスサッカーとは言いがたいが、全員が守備意識を高くもち、状況に応じてチェンジ・オブ・ペースを行って勝利をもぎとる。久保竜彦、ユキッチといった交代カードも有機的に機能し、相手に圧力を与えてきた。しかし、「わずか3試合終わっただけ。あと39試合も残っている」(ペトロヴィッチ監督)のだ。まだシーズンは長く、「J1復帰」というゴールが見えるのは遠い先の話である。

実際2003年の時は、第1クール無敗、10連勝を記録するという絶好のスタートを切ったのに、第3クールには3位に転落し、最終的にはわずか勝ち点1の差、ギリギリでなんとかJ1昇格をもぎとった。「何かのきっかけであっと言う間に調子を落とす。サッカーとは、そういうスポーツだ」というペトロヴィッチ監督の言葉は、J2での戦いにも当てはまる。それは、2003年シーズンでも証明されている。

「水戸戦に勝って初めて、ここまでの戦いに意味が生まれる。意識を高くもって、みんなでしっかりと戦いたい」と湘南戦のヒーロー・森崎浩司は言う。森崎和幸・高柳一誠・桑田慎一郎・柏木陽介といった主力が怪我から戻ってくるのは、まだ先のこと。厳しい戦いの連続に選手の身体には疲労が残っているが、難敵・水戸戦の後は2週間、間があく。そこまではとにかく全員で、粘り強く闘いぬくしかない。今年のキーワードである「我慢」を全員が胸に抱き、広島は「3月全勝」を目指す。

以上

2008.03.22 Reported by 中野和也
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