4月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第8節
東京V 2 - 0 名古屋 (14:05/味スタ/11,997人)
得点者:54' ディエゴ(東京V)、72' 河野広貴(東京V)
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大きな、大きな勝利だ。
前々節、前節と2試合連続で5失点を喫し、「個人としてもチームとしても自信をなくしかけていた」(DF那須大亮)中で迎えたのは、今季いまだ無敗の首位・名古屋。連戦を前に1勝でショックから立ち直るためには最高の相手からの勝ち星だった。
新システムが見事に的中した。エース・フッキ、ボランチ・富澤清太郎を出場停止で欠いた東京Vは、開幕から貫いてきた1トップをやめ4−4−2へと変更し、ボランチの底には今季初出場の菅原智を据え、福西崇史、大野敏隆が若干前に出て、トップ下にディエゴというダイアモンド型の中盤で挑んだ。
「名古屋はサイド攻撃が強いので、そこを使わせないように心掛けた」FW飯尾一慶はじめチーム全体としてサイド攻撃に対する意識は高く、名古屋の両サイド・小川佳純、マギヌンへのケアは徹底していた。
さらに、前節大敗の最大の原因は1対1で負けていたことにあると捉える東京Vの選手たちは、保持しても素早くボールを奪いに来る相手に対しても、決して簡単にはボールを渡さない。
しかし、ボールをまわすも雨でスリッピーとなったピッチ状態も影響してか互いにパスミスも目立ち、どちらも一度ずつの決定機があっただけで、前半を終えた。
均衡がやぶれたのは後半9分だった。
「絶対に前半に失点するなと言っていた」監督のプラン通りにゲームを進めていた東京Vは、福西を起点にディエゴが左サイドに流したボールを服部が折り返し、中央で再びディエゴがワントラップから反転して鋭くシュート。「相手DFが滑っていたので迷わず打った」鋭く左隅に決め、先制した。
失点を許すと、ストイコビッチ監督はすぐさま動き出す。リーグ戦3試合連続得点中の杉本恵太を投入した。杉本は抑えらていたサイドから積極的にしかけ、流れを引き寄せにかかる。
これに対し、決して引かない柱谷監督も、FWに河野広貴を入れ追加点を狙うと、この采配がまたしてもズバリ当たった。
河野投入から7分経った後半27分、自陣で得た直接FKからの得点だった。
DF和田拓三のロングボールがゴール前で競った河野の頭にドンピシャに合った。
東京Vには上背のあるセットプレーに強い選手が多数いるため、河野がリスタートの練習に加わることは無い。「まさか河野が・・・」と指揮官は予想外の『河野ヘッド』に苦笑しながらも、深く感謝した。
名古屋は2点目を奪われる前に巻祐樹、深井正樹と次々と送り込み、サイドからのクロスをヨンセンに集め、空中戦での追撃を目指したが、これもDF土屋征夫の思惑通り。「サイドさえ崩されなければ、中にボールを入れられても僕と那須がFW陣を抑えればいいだけ」。結局、最後まで東京Vゴールネットが揺れることは無かった。「もしあそこで競り負けるようなら、僕らの実力がそこまでということ。その意味でも完封は大きい」現在リーグ得点王をシャットアウトしたことで、揺らぎそうだった自信はすっかり取り戻せたようだ。
ついに今季初黒星を喫した名古屋だが、ストイコビッチ監督が「落胆していない。これからもやることは全く変わらない」と話せば、GK楢崎正剛、DF吉田麻也、MF小川佳純、FW杉本恵太はじめ選手もみな「もう一度しっかりと修正して、自分たちのサッカーをやり直せば問題ない」と口をそろえる。チームとして方向性が全くブレないのは、結果を残してきた自信があるからだろう。名古屋の強さの要因と言えそうだ。
連勝によって、ごくわずかだろうが浮き足立ち始めてきたチームの雰囲気が、この敗戦によって「落ち着いた」(楢崎)はずだ。ここからこそ、本当の意味でストイコビッチ監督の腕の見せどころになるに違いない。
ここまで1試合1得点以上挙げられなかった東京Vは、今季初の複数得点で嬉しいホーム初勝利を飾った。中2日で迎える次節は、いよいよフッキの3試合出場停止も明ける。ハードスケジュールだが、この勢いにのってGWの連戦を戦いたい。
今日出た結果の本当の価値は、今後にどう生かすかで変わってくると両チーム監督、選手は知っている。
大事なのは次だ。
以上
2008.04.27 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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