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【J2:第9節 熊本 vs 広島】レポート:首位の広島が辛うじて勝点3を獲得。ホーム熊本は内容を結果につなげることができず初の連敗。(08.04.27)

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4月26日(土) 2008 J2リーグ戦 第9節
熊本 1 - 2 広島 (15:03/熊本/5,822人)
得点者:56' 平繁龍一(広島)、82' 服部公太(広島)、87' オウンゴ−ル(熊本)
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 敗れはしたものの、熊本はいい試合をした。そこには、「最下位にしては」とか、「今年からJ2入りしたにしては」といった但し書きは必要ない。一方、結果的には2−1というスコアでかろうじて勝った広島には「首位にも関わらず」、あるいは「1年でのJ1復帰を目指しているにも関わらず」という言葉をつけなくてはならないだろう。

 前節のいい流れのままメンバーを替えずに臨んだ熊本は、「高いところからプレスをかけるというやり方が、首位の広島相手に通用するのかしないのか、その点が楽しみ」と池谷監督が話していた通り、立ち上がりから積極的にプレッシャーをかけ、徐々に流れを作る。
 対する広島は、前線のターゲットとして佐藤寿人に加え平繁龍一を起用。トップ下には森崎浩司と高柳一誠を配置し、さらに開幕前の怪我から復帰し今季初出場となった森崎和幸のワンボランチという布陣。甲府戦で攻撃の起点となるストヤノフにプレッシャーをかけられたこともあって、ペトロヴィッチ監督は「スペースがある時はドリブルで運ぶ」という狙いがあったようだが、バックラインでボールを回しながらパスの出しどころをうかがうも、まるで『眠っている』かのように足が動かず、中盤にボールを入れても下げるシーンが目につき、結果的に前半はストヤノフからのロングボールに頼るような恰好になってしまう。

 その原因は、C大阪戦でもいい働きを見せたMF山本翔平、山口武士の両ボランチを中心に序盤から中盤を支配し、熊本がペースを掴んだこと。最終ライン、前線との距離感を保ちつつ、2人でバランスを取りながらポジショニングし、球際での強さやコースを読んでのインターセプト、そして奪った後の展開まで含めて、決して広島に引けを取らなかった。20分、21分とネットを揺らした中山の2本のシュートがもしオフサイドでなければ、あるいはそのまま試合が決していた可能性もある。「前半はパーフェクトな試合運びができた」(中山悟志)との言葉通り、完全に熊本が主導権を握っていた。

 「ハーフタイムに選手達に何を指示したかは秘密」と会見でペトロヴィッチ監督は話したが、前半のあまりのふがいなさに、相当厳しい叱咤があったに違いない。後半に入ってようやく『仕掛ける姿勢』が見え始め、56分にドリブルで突破したところを倒された平繁が自らPKを決め広島が先制。その後82分に服部公太のヘディングシュートが決まり2点リードとなったが、87分にはミスから1点を返され、結局最後まで首位らしい試合運びはできなかった。
 もちろん、そういう試合でも勝点をしっかり取るという意味では、首位に位置するだけの底力を発揮したと見る事もできる。だが、「最低限の結果は出せたと思うが、こういう戦いをしているとこの先勝てなくなる」(森崎和)との声も聞かれ、今後に不安を残した。前半終了時に沸き上がったサポーターからの大きなブーイングの意味をどう捉えるか、次節以降の内容が問われる。

 ホームの熊本は初の連敗で5敗目。しかし結果に反して、光明が見えた試合でもあった。ボールを持つたびに古巣サポーターからのブーイングを浴びた上村は、試合後のミックスゾーンでこんな事を言った。「(勝点を)取れなかった事は、しっかりと見つめないといけない。でも、確かに負けているんだけど、気持ちの面で下を向いているヤツはいないんです。ボールも保持できているし、ゴール前にも運べているし、内容は良くなっている。だから、皆やってて楽しいと思うんですよ。いい結果につながることを信じて、クオリティを上げるために続けて行く。だから望みはあるし、楽しみな部分もたくさんある」

 今年の分だけの果実が必要なのであれば、成長具合を見ながら様々な肥料を試す必要があるかもしれない。だが熊本という土地に芽吹いた若木を、将来にわたって収穫をもたらす大樹として育てたい場合はどうか。答えは…、言わずもがな、である。

以上

2008.04.27 Reported by 井芹貴志
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