4月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第8節
川崎F 3 - 2 柏 (19:04/等々力/14,426人)
得点者:26' アレックス(柏)、40' 小林祐三(柏)、67' ジュニーニョ(川崎F)、71' 森勇介(川崎F)、85' 谷口博之(川崎F)
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共に負けられない一戦となったこの試合は、柏の特徴をいかに殺すのかに主眼が置かれた立ち上がりとなる。
柏の特徴といえば、もちろんプレスである。川崎Fが最終ラインでボールを回し始めると、3〜40mほど離れた地点から鈴木達也が猛然とダッシュ。それに対し川崎Fは、無理をせずに最前線の鄭大世をターゲットにロングボールを蹴るという戦いを選択する。スマートではないが、確実に、という意図が感じられる立ち上がりだった。
川崎Fの最前線と柏の最終ラインの攻防はこの試合の見どころの一つとなる。特に鄭大世と古賀正紘のファールすれすれの激しいやりとりはサッカーの醍醐味を伝えるのに十分な迫力を持っていた。川崎Fはシンプルに鄭大世の頭を狙い、トップ下に入った谷口博之、ジュニーニョへとパスをつなげようとする。そうはさせじと古賀の激しいチャージが鄭大世を襲う。開始直後に激しい苛立ちを見せた鄭大世の仕草から、厳しいやりとりが伺えた。
ボール支配率で言えば川崎Fが上回っていた前半、柏はカウンターからチャンスを作り始める。13分には川崎FのCKからのカウンターでチャンスメイク。19分にもパスミスを奪ってあわや、という場面を演出した。川崎Fの攻撃に徐々に柏が慣れ始めた26分。左サイドのポポが個人技でDFをかわしてクロス。中央のアレックスが素早い反転から先制点を突き刺した。
ポポは40分にも大仕事をやってのける。中村憲剛が保持していたボールを巧みにカット。こぼれ球を拾った小林祐三は、前方に開けたスペースへスルスルとドリブルすると、豪快なミドルシュートを放った。これにGK川島永嗣が反応するが、シュートの質が川島の限界を上回っており、柏が見事な追加点を手にした。前半を終えての2点差は、誰もが予想だにしていなかった試合展開だった。
「前半は良くなかったから点を取れる感じもしなかった」(森勇介)という川崎Fを豹変させたのは、この試合から正式に指揮を取ることとなった高畠勉監督のロッカールーム内での激しいゲキだった。
「『このままでいいのか!』という強いカツでした」とハーフタイムを振り返る中村。コーチ時代の寡黙さと気さくさからは想像もつかない新監督の厳しい言葉によって、選手たちは目を覚ました。
後半の立ち上がりから柏ゴールを目指す川崎Fの流れを変えたのが、61分の選手交代采配だった。ボランチとして中村とコンビを組んでいた菊地光将と、柏守備陣と激しいつばぜり合いを繰り広げていた鄭大世の2枚に代えて、高畠監督は大橋正博、黒津勝の2選手を投入。ここから川崎Fが流れをたぐり寄せ始める。
黒津のシンプルなプレーが決定的な仕事をしたのが66分の事。PKエリア内でジュニーニョと簡単にパス交換。すると裏へと抜け出したジュニーニョがシュートを狙おうとした場面でPKの判定を受ける。自ら得たPKをジュニーニョはGK南雄太に当ててしまうが、後半から降り始めた雨の影響もあってか、ボールはゴールへと転がった。
勢いに乗る川崎Fは、71分にコーナーキック崩れから森勇介が地を這うようなミドルシュートをねじ込んで同点に追いつく。
「ミドルシュートは狙おうと思っていました。雨でしたし。入って良かった」と森。ホームで、どうしても負けたくない川崎Fが2点差を追いつくと、圧巻だったのが85分の逆転ゴールだった。
「結構ぼてぼてなシュートが多いんですが、今日はぼくの前にスペースがありました。雨もあったから、何かが起こると思っていました。自分のシュートにびっくりしましたし、はじいたのもびっくりしましたし、タニが詰めてくれて良かったです」と殊勲の井川祐輔は自らの超ロングシュートを振り返る。40mはあろうかという強烈なミドルシュートを南がハンブル。「FWみたいな嗅覚でしたね」と中村が感心するそつのなさを見せた谷口が、南の足の間を抜く神がかり的な逆転ゴールをねじ込んだ。
2点差をひっくり返された柏がここから反撃に出るが、勝利への執着の強い川崎Fが分厚い攻撃を退ける。3分のロスタイムに突入してからは古賀が前線に残り、起点となるが途中交代出場の大津祐樹がロスタイムにフリーで放ったシュートは川島がしっかりとセーブ。試合の行方を変えた雨が上がる中、ピッチに試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。無念の辞任という決断をせざるを得なかった関塚前監督に捧げる試合を、無事に勝利で終えた川崎Fの選手たちは、それぞれの仕草で喜びを表現していた。
一方の柏は、試合後に審判に異議を唱えた小林が2枚目のイエローカードを提示されレッドカード。その判定に激高した李忠成が、侮辱的な発言をしたとのことで一発レッド。どうしても勝ちたい気持ちでは川崎Fと同等の思いを持っていた柏だが、それが空回りした試合後だった。
以上
2008.04.27 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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