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【J1:第10節 京都 vs 札幌】レポート:高い集中力を見せた京都! アタリバのゴールで逃げ切り連敗を3で止める。(08.05.04)

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5月3日(土) 2008 J1リーグ戦 第10節
京都 1 - 0 札幌 (13:04/西京極/12,467人)
得点者:20' アタリバ(京都)
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京都が札幌から先制点を奪いそのまま逃げ切り連敗を3で止めた。
京都は、3-5-2のフォーメーションで、出場停止明けのアタリバをトップ下に置き、佐藤勇人と中山博貴のボランチ、そしてシジクレイをセンターバックに配置した。キックオフ直後から厳しいプレスをかけたのは京都。さらに、柳沢敦、林丈統といった前線の動き出しに中盤、守備ラインから積極的にボールを入れることで札幌を追い込んだ。
これでラインを下げた札幌ディフェンス陣、京都の攻撃に「ラインがガタガタ」(三浦俊也監督)になってしまう。

この流れから20分、京都の先制点が生まれた。
佐藤勇人が中盤でボールを奪うとアタリバとのワンツーで前へ抜け出す。札幌がディフェンスに入るところを佐藤は、上がってきたアタリバへボールを送る。アタリバはディフェンスをかわしシュート、そのボールは、札幌ゴール右隅に吸い込まれ、京都が先制する。
これで、勢いづいた京都は30分、柳沢がエリア内で倒されPKを獲得、キッカーはシジクレイ。しかし、これを外してしまい京都は絶好の追加点のチャンスを逃してしまう。

後半、札幌は石井謙伍を投入し、クライトンを中盤に下げる。
攻撃に移りたい札幌だが、石井謙伍、西大伍にボールが入らず、京都のディフェンス陣に跳ね返される。それでもクライトンにボールをまわし攻撃の糸口を探る。
そこにディフェンスに入ったのが京都・中山博貴。積極的にクライトンにぶつかり、札幌の攻撃を手間取らせた。さらに、守備を固めてカウンターを仕掛けることで京都は札幌にプレッシャーをかける。だが、フィニッシュまで持ち込んでも肝心のシュートの精度が低く追加点が遠い。
京都は徳重隆明を投入しカウンターでの活路を、札幌は宮澤裕樹を入れて前線のターゲットにして、何とか得点を狙う。
京都は終盤、5バックになりながらも無失点で逃げ切り、5月最初の試合を白星で飾った。対する札幌は3連敗で悪い流れを引きずる結果となった。

高い集中力を保った京都、特に柳沢敦の動き出しを見逃さないパスが印象的だった。そのため、札幌のディフェンスラインを下げさせたのだから柳沢とそこにボールを集めた中盤、ディフェンスラインの集中力が今節の勝負を決め、悪い流れを断ち切る原動力となったと言っても良いだろう。
そして、目立たなかったが、増嶋竜也、渡邉大剛が前半から何度も守備を確認し合っていたことも特筆に値するだろう。「ダイゴウ(渡邉大剛)が前に当たりに行った後、裏のスペースが出来るのでそこを気をつけて欲しいということを言った」と増嶋が振り返れば、渡邉も「相手(札幌・西谷)が中途半端に残っている状態だったのでヒロキ(中山博貴)とも話してカウンターされない様ケアしていた」と、お互いに守備の確認をしていた。そのため、右サイドをえぐられることなく安定した守備で無失点。小さなことだろうが、頼もしい成長といえるだろう。

これで、次節へいい形でつなげることができた。次の相手は千葉、佐藤勇人の古巣。京都は今節同様、集中高くゲームに入ることができるか、注目したい。

以上

2008.05.04 Reported by 武田賢宗
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