5月3日(土) 2008 J1リーグ戦 第10節
神戸 1 - 1 浦和 (19:04/ホムスタ/23,088人)
得点者:70' 阿部勇樹(浦和)、79' 吉田孝行(神戸)
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互いの出方をうかがいながら、我慢比べの様相を呈する中、前半はスコアレスで終了。後半に勝負が持ち越されると、試合が一気に動き始める。
先制したのは浦和。70分、途中出場のMF梅崎の左サイドからのセンタリングを右ゴール前でMF闘莉王が頭で落とし、左ゴール前からDF阿部が放った豪快なボレーシュートが神戸ゴールに突き刺さる。この状況に、神戸はすぐさま中盤の形を変更。MF田中に代えてFW吉田を投入すると、途中出場のMF松岡を1ボランチに、MFボッティとMF金南一を高い位置に据え、逆三角形に。後半、徐々に運動量の低下が目立ったMF闘莉王のいるボランチから、最終ラインにかけてのスペースを効果的に突いて行く。
その効果がすぐさま表れるかのように76分。左サイドのMF金のパスに反応したMF古賀が強烈なシュートを放つが、ポストに嫌われゴールならず。その直後にはMF古賀に代えてFW松橋を投入。更に神戸は攻撃の姿勢を強めていく。
待望の同点ゴールは、79分だった。MF金、MFボッティと繋いで、最後は途中出場のFW吉田。「みんな粘り強く戦っていたので、なんとかカウンターで1点を獲ってやろうと思っていた」と話したFW吉田の2試合連続となるゴールは、浦和GK都築の手をかすめながらも、神戸サポーターの目の前のゴールに、泥臭く突き刺さる。
だが浦和も負けていない。先に書いた通り、先制以降、ディフェンスラインと中盤の間に生まれたスペースを突かれるシーンが増えていたからだろう。また、同点にされ、なんとか逆転を、という思いも強かったのかも知れない。87分、ゲルト・エンゲルス監督が動き、FW高原に代えてMF内舘を投入すると、そのMF内舘をMF闘莉王のいたボランチに据えMF闘莉王は前線へ。
FWエジミウソンとの2トップを築き、最後の勝負に出ると、そのFW闘莉王の高さにボールが集められるシーンが増えていく。というより、このポジション変更によって、終盤は圧倒的に浦和が神戸ゴールを攻め立てるも、神戸の守備陣も気迫のこもったディフェンスで応戦。ゴールを割らせない。
ロスタイムに突入した44分には、こぼれ球に詰めたMF闘莉王が意地のボレーシュートを放つも、枠はとらえられず。結局1−1のまま、試合終了となった。
試合後、「勝ちたかった」と口にした両監督の言葉にもあるように、勝点3を目指した両者にとっては、共に1ずつを分け合ったという結果は当然、納得のいくものではないだろう。それでも、見ている側からすれば、両者の勝利への執念がうかがえる見応えのある一戦だった。時間の経過とともに、また、試合の流れ、相手の出方をうかがいながら両監督がズバリ、ズバリと効果的な采配を奮う。それに対し、すぐさまピッチ上の選手たちが反応し、規律を守りながらも、より相手を上回るべく策を見出そうとする。気持ちがゴールにまっすぐに向けられ、1プレー、1プレーに熱がこもる。そんなチームを最後まで、声を張り上げて応援し続ける、ゴール裏の両サポーターたち。その全てがリンクした見応えのある90分。今季最多動員を記録したホームズスタジアムに集まった23088人のサポーターが沸きに沸いた一戦だった。
以上
2008.05.04 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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