5月11日(日) 2008 J1リーグ戦 第12節
G大阪 2 - 2 横浜FM (16:03/万博/20,773人)
得点者:17' 山口智(G大阪)、65' ロニー(横浜FM)、80' ルーカス(G大阪)、82' ロニー(横浜FM)
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G大阪の側にたってみれば、ほぼ完璧というべき前半だった。
今季のJ1リーグではあまり入りのいいゲームがなかったが、今日の一戦に関しては連戦の疲れを感じさせることのない集中した立ち上がり。高い位置でボールを奪い、人とボールを動かしながらミスなくゴール前までボールを運ぶ、攻撃のスタイルもパーフェクトだったし、守っては全員が前線からしっかりと追いかけ、横浜FMに自由を与えず。横浜FMの攻撃の要とも言うべきMF山瀬功治も流れの中では殆ど攻撃に絡ませない守備が出来ていた。その中で奪った17分の先制弾。FWバレーのシュートが相手DFにあたり、そのこぼれ球をDF山口智が落ち着いて右足で決める。以降、殆どの時間帯で主導権を握り、全くと言っていいほど横浜FMに好機を与えることなく前半を1-0で折り返す。
ところが後半、G大阪のペースが一気にダウン。選手の足が止まってしまう。対する横浜FMは前半、殆ど攻撃に絡むことが出来なかったMF山瀬が前を向いてプレーをする時間帯が増え、攻撃が活性化。最終ラインをしっかりと押し上げた中で前線までをコンパクトに敷く中で勢いを増していく。同点弾は65分、FWロニー。 左サイドからのクロスにFWロニーが放ったシュートは、G大阪DF山口にあたって左ポスト前へ。それを難なくFWロニーに押し込まれ試合は振り出しに戻る。
スコアの動かない展開に先に動いたのはG大阪・西野朗監督。
左足のふくらはぎに痛みを訴えたこともありDF安田理大に代えてDF下平匠を投入。その後、横浜FM・桑原隆監督がMF清水範久に代えてMF田中隼磨を投入すると、その2分後にはFWバレーに代えてFW山崎雅人。先のACLでは貴重な先制ゴールを奪い取った攻撃の切り札に望みを託す。更に2分後の79分には再び桑原監督も動き、FW大島秀夫に代えてFW坂田大輔を投入。両チームとも前線の顔ぶれを代えてゴールを獲りに行く姿勢を強く示す。
均衡を打ち破ったのはG大阪だった。80分、MF橋本英郎からのパスに反応したFWルーカスが右足で待望の逆転弾。今季最高の観客数(20773人)を数えた万博スタジアムは大いに沸くが、その2分後の82分。横浜FMのカウンターからDFラインを破られ、MF田中が右ゴール前からドンピシャのクロスを左ゴール前に入れると、頭であわせたのは再びFWロニー。一瞬にしてスタンドが静まり返るが、G大阪イレブンに諦める様子はない。最後までなんとか横浜FMゴールをこじあけようと相手ゴールに畳み掛けるが、85分のMF遠藤保仁のシュートはバーを超え、ロスタイムに再び得たチャンスでも、狙いすましたシュートは左ポストのわずか左へ流れてしまう。更に、MF二川孝広が左ゴール前から放ったシュートも横浜FMのGK榎本哲也が落ち着いてセーブし試合終了。勝点1ずつを分け合う結果に。今節に勝てば、横浜FMを含め、G大阪の上位を走るチームが黒星を喫していたため、一気に順位をあげられるチャンスだったが、勝点1しか得られなかったことで順位は変わらず。それでも、西野監督は「内容を考えれば妥当なスコア。持っているものは出し尽くしたと評価したい」と選手を称えた。
以上
2008.05.11 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第12節 G大阪 vs 横浜FM】レポート:G大阪が前半圧倒するも、後半はペースダウン。横浜FMと勝点1ずつを分ける。(08.05.11)
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