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【J2:第14節 水戸 vs 愛媛】プレビュー:最下位に低迷する水戸。韓国五輪代表候補パク・チュホの加入を起爆剤とできるか。愛媛はリーグ最多失点の水戸からゴールを奪い、浮上のきっかけをつかみたい。(08.05.18)

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5月18日(日)J2 第14節 水戸 vs 愛媛(19:00KICK OFF/笠松
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 「プレスをかけてきてはいるけど、自分はプレッシャーを感じることはできなかったし、余裕を持ってプレーができた」。16日の練習での紅白戦でサブ組に入り、レギュラー組と対峙した鈴木和裕はそう感じたという。まさにそれが今の水戸の現状と言えるだろう。チームのコンセプトとして前線からのプレスを掲げているものの、高い位置でのプレスがかからず、守備が手薄となり、その隙を突かれて失点を重ね、第3節甲府戦以外すべて複数失点という尋常ではない数字を生み出してしまっている。「みんな迷いが出てきている。中盤のサイドでの切り替えの部分が問題。そこでプレッシャーがかからないから守備で後手を踏んでしまっている」と本間幸司も厳しい口調で語った。今週の練習中にビジュが肉離れを起こし、長期離脱が濃厚。苦しい状況を抜け出す糸口は見出せないままだ。

 そんなチームに一筋の光が入った。パク・チュホの加入である。昨年は韓国U-20代表としてU-20ワールドカップに出場。左サイドバックとして果敢な攻め上がりを見せ、「韓国のロッベン」と称されるほどの活躍を見せた。また、今年のはじめには韓国五輪代表候補に選ばれるなど将来性を期待される21歳。「Kリーグからもオファーがありましたが、たくさん試合があるのでJ2を選びました」と話すパク。柔らかな足元の技術とスピード、そしてフィジカルを兼ね備える若きレフティーがこの悪い流れを変える起爆剤になってくれることに期待したい。

 対する愛媛は11位と低迷するものの、調子を上げてきている。ここ3試合で失点わずか1と守備の整理ができてきたことで攻守のバランスがよくなってきているようだ。前々節に司令塔の青野大介が負傷してしまうアクシデントがあったものの、前節代わりに入ったキム・テヨンが持ち前の守備の強さを見せ、中盤でチームのバランスを整えた。「もっとアグレッシブにやりたい」と望月一仁監督が語るように課題は攻撃面。試合毎にボール支配率が高まってきており、あとは決定力がほしいところ。横山拓也や内村圭宏らFW陣の爆発があれば、チームは一気に飛躍を遂げる可能性を秘めている。リーグ最多失点の水戸のゴールをこじ開け、浮上のきっかけをつかみたい一戦だ。

 昨季は2勝2分で水戸の圧勝に終わったこのカードだが、チームの現状から考えると愛媛の優勢が予想される。水戸にとってその状況を打破するためには何が必要か。それはチーム一丸で戦うことに他ならない。冒頭の鈴木和のコメントは記者陣に語ったものではなく、チームメイトに語ったもの。練習後には鈴木和を中心に守備陣が輪を作り、改善策を語り合った。たとえサブ組に入ろうともチームが強くなるためにアドバイスをする鈴木和の思いは今の水戸にとって欠かすことはできない。彼だけではなく、すべての選手がそうした思いを持ち、「今何をすべきか」「もっとどうするべきか」などを話し合い、理解してプレーをすることで必ず明かりは見えてくるはずだ。「結果は出てないけど、流れは悪くない。(鈴木)和さんをはじめ、みんなで言い合えているし、プレッシャーのかけ方や連動性など細かい話もできている。あとは意思統一をするだけ」と大和田真史は大きくうなずきながら語り、「何度も言っているけど、チームの方向性は間違っていない。まだまだここからですよ」と続けた。

4連敗を喫し、最下位に低迷。内容においてもまったく向上は見られない厳しい現状が目の前にある。果たして水戸の力はこんなものなのか。今はとにかく大和田の言葉を信じるしかない。

以上

2008.05.16 Reported by 佐藤拓也
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