5月18日(日) 2008 J2リーグ戦 第14節
岐阜 0 - 1 草津 (13:03/長良川/3,035人)
得点者:75' 高田保則(草津)
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「三名泉ダービー」と銘打ち、全国に岐阜をアピールさせ、ホームタウンとの連携を一層深めるため、今季未だ1勝のホーム・長良川での勝利を目指して臨んだ草津との1戦。次節に試合がない岐阜は今節で1stクールが終わるということもあり、少しでも勝率を上へ上げたいと言うチームの思惑を胸に選手達は試合に臨んだ。
しかし、岐阜以上に1stクールを良い結果で終わりたい草津の試合に掛ける強い思いの前に、前半序盤は自分たちのサッカーをさせて貰うことが出来ない。最終ラインのDF深津康太と菊池完が自陣から早めに前線へとボールを送り込もうとするが、前からの草津の厳しいプレッシャーがこれを阻んでしまう。またMFの梅田高志や大友慧を経由して、何とか攻撃の起点となる片桐淳至、高木和正にボールを供給するものの、良い形でゴール前へとボールを入れる前に厳しいプレッシャーの前に仕事をさせて貰うことが出来ない。それでも時折ボールを持って片桐が個人技を見せて勝負を仕掛けてはゆくものの、フィニッシュでの精度を欠き、決定機を作るまでには至らない。
13分、草津陣内右深くでの岐阜のFKのチャンス。片桐がゴールに向かうボールを左足から蹴ってゆくと上がっていたDF奈須伸也がこれを頭で狙うが、ボールに触ることは出来なかった。17分、草津・高田保則が右深くに切れ込んでくると、右足でゴール前へと流し込んでくるが、これは岐阜GK日野優が落ち着きを見せ、このボールをしっかりと押さえてゆく。
25分、ようやく流れを掴み始めた岐阜。MF大友が中央へと入れたパスを片桐がシュートを放ったが、これは草津GKの正面を衝いてしまう。その後も徐々に自分たちのペースを握り始めた岐阜が攻め上がりを見せて、相手のファウルを誘いセットプレーのチャンスを掴むものの、ゴール前に立ちはだかる草津DFにことごとく阻まれてしまう。
36分、草津・松下裕樹に、中央ゴールほぼ正面の位置からフリーで拾ったこぼれ球を合わせミドルシュートを許してしまうが、これはクロスバーに当たって跳ね返り、何とか失点を逃れる。前半の終盤は、ホーム岐阜サポーターに早く安心させたいと、岐阜が果敢に攻め立ててゆくが、ゴール前に立ちはだかる草津DFの早めのチェックにシュートを打たせては貰えず、前半は0-0のまま終了を迎える。
ハーフタイムには、「攻守の切り換えを早くすること。シュートをもっと打つこと」と消極的な選手に気合いを込めた岐阜・松永英機監督に対し、「前半の出来は悪くない。攻めはワイドに。斜めにボールを入れていくように」と選手達に具体的な指示を伝えた草津・植木繁晴監督。
この言葉が功を奏したのか、後半は草津の選手が立ち上がりから果敢な攻め上がりを見せて岐阜陣内へと攻め立ててくる。1分、中央から草津・島田裕介が左足からの強烈なミドルシュートを放ってくるが、これはGK日野が好セーブを見せて、ボールを弾き出してゆく。
5分、ペナルティエリア内で岐阜・片桐が倒されてPKを得る。しかしこの絶好の先制のチャンスも片山真人がPKを蹴るが、草津GK・本田征治に阻止されてしまい、岐阜は先制の機会を逸してしまう。そして、この決定的なピンチを逃れた草津が再び試合の流れを掴み、岐阜を攻め立てるようになる。
12分、右からの草津のCK。島田の蹴ったボールは大きく流れ、一旦は逆サイドにこぼれてゆくが、これを拾われて繋がれると、再び島田が貰ってクロスボールを放り込んでくる。これを草津・山崎渡がニアサイドでヘディングシュートに来るが、ボールはポストの右に流れてゆく。
20分、岐阜が高木和正に代えて岩田昌浩を投入すると、草津もすぐさまFWの山崎に代えて後藤涼を起用、試合の流れを自分のものにしようと仕掛けてくる。しかし、午前中からの好天のため気温が高かったこともあってか、徐々に選手達の動きが止まり始め、中盤にスペースが出来るようになると、セカンドボールを奪った方が先に攻撃を仕掛けるようになる。
なかなか自分たちのペースで試合を進められない岐阜・松永監督は27分、片山に代えてベテラン森山泰行を入れ、ピッチ内に活力を注入させる。しかし30分、草津の早い展開から、最後、松下からのクロスボールをゴール前にフリーで詰めていた高田にヘディングシュートを許してしまい、アウェイ・草津に先制点を与えてしまう。
30分過ぎからは、ホームでの2勝目を飾りたい岐阜が怒濤の攻め上がりを見せ、虎の子の1点を持って逃げ切ろうとする草津を追い詰めてゆく。33分、右からのCKのチャンス。片桐の蹴ったボールはニアで跳ね返されてしまう。36分、それまで片桐一辺倒だったが右からのCKを梅田が蹴ると、このボールにあわせたニアサイドの森山がヘディングシュートを放つが、惜しくも草津GKの正面を衝いてしまう。38分にも右からのCKのチャンスを得ると、梅田の蹴ったボールを菊池が入ってゆくが、これは触ることは出来なかった。
約4分のロスタイム。何とか最低でも同点で終わりたい岐阜がDFの深津を上げてパワープレーを仕掛けてゆくが、ゴール前で高い集中力を見せる草津DFに簡単にはプレーさせて貰えず、ゴールをこじ開けることが出来ない。
試合後、松永監督が会見で語った言葉通り「草津の試合を見て、良いサッカーであるとか、良い内容である前に、まず戦う、我慢しながらしぶとく戦って1点をもぎ取る、そういう場面があった。我々にはそれを超越するものが無かった」と言わしめるほど終始球際での厳しさを見せ続けた草津が、先にJ2に上がったものとしてのしぶとい戦い方を見せ続け、持ち前のタフさで岐阜に自分たちのサッカーをさせることなく、ロスタイムを使い切ってゆく。そして、岐阜はまたしてもホームでの勝利を逃す結果となってしまった。
「コンタクトプレーの弱さ、戦うという部分、チーム戦術、グループ戦術、個々の戦術含めて、甘いところがあった。もっともっとタフになる必要がある」(岐阜・松永監督)、「草津は岐阜と比べると、フィジカルコンタクトも凄かったし、うちの方は引いていた気がする。もっと気持ちを前面に出してボールを取りに行くところは、取りに行かなければいけなかったと思った」(岐阜・片桐選手)と言う言葉を励みに、自分たちの問題点・修正点をしっかりと洗い出し、次に迫る第2クールを良い形で迎えたいところだろう。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第14節 岐阜 vs 草津】レポート:J2を戦い抜くタフさ持つ草津を越えることが出来なかった岐阜。(08.05.19)













