今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第20節 山形 vs 仙台】山形サイドレポート:スコアはまたも3-0。前回対戦の雪辱を果たした山形が6連勝で2位をキープ!(08.06.16)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月15日(日) 2008 J2リーグ戦 第20節
山形 3 - 0 仙台 (16:04/NDスタ/15,422人)
得点者:18' 宮沢克行(山形)、66' 石井秀典(山形)、89' 長谷川悠(山形)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
----------

 NDスタに、ダービー特有の熱気が戻ってきた。
 
 スタンドを埋めた観客は15,422人。2004年には2万0062人を記録した山形ホームのダービー観客動員数は年々減少を続け、昨シーズンの2試合はともに1万人割れ。ダービーは「特別な試合」ではなくなりかけていたが、2位と4位の対戦という上位同士の対戦となったことや、ホームでは今シーズンたった1試合になったこのカードへのクラブ側の営業努力、前日に地震に見舞われたにもかかわらず駆けつけた、特に仙台サポーターの熱気などさまざまな要因によって化学反応が起きた結果だった。試合前には、コレオグラフィーや、水面下で準備を進めていた紙吹雪で、サポーターはこの一戦にかける意気込みをスタジアムに描く。勝敗以前に、こうした雰囲気のなかでダービーを戦えたことは、両チーム、両クラブにとって幸せなことだ。

 この一戦に懸けるそうした空気に、山形の選手たちは3試合連続となる3−0というスコアで応えてみせたが、立ち上がりから順調だったわけではなく、キックオフからしばらくは、仙台の攻撃力に手を焼いていた。相手ボランチに高い位置でプレスをかけようと山形のボランチが前に出るが、ディフェンスラインの前を梁勇基や平瀬智行に使われ、さらに交互に攻め上がる千葉直樹、永井篤志にも次々と突かれる。球離れの早いパスワークに、プレスは完全に遅れをとっていた。

奪ったあと、いつもならタメをつくってくれる長谷川悠も、「意外とフリーだったのに少し慌てちゃってうまく収まらなかった」とイージーなミスを続けたが、我慢を強いられるこうした時間帯でも先制点を取れるのが、今の山形の強さだ。前半18分、北村知隆からスローインしたボールのリターンを受けた宮本卓也が、「ミヤさん(宮沢)はいつも狙っているから、だいたいあのへんかなと思って上げた」というクロスに、「宮本には、『上げていいよ、中にいるから』っていうことは常に言っている」という宮沢克行が、梁勇基の頭上で気合いを込めたヘディングでボールを叩き込んだ。「2−3で負けた試合があったし、山形のサポーターのみなさんは、いくら勝っても仙台に勝たなきゃ意味がないという雰囲気があったので、その気持ちに絶対に応えたいな思っていました」(宮沢)

 秋葉勝の目の覚めるような強烈なミドルシュートがバーを叩くも、追加点なく折り返すと、風上にエンドが変わった後半も仙台が前がかりに攻めてきた。しかし、前半よりも落ち着いてしのぐと、「両サイドのスペースとバイタルが空く」(小林伸二監督)仙台を攻略し始める。後半9分には宮沢を起点としたカウンターを仕掛け、19分には途中出場の宮崎光平の右クロスから長谷川、北村、秋葉が立て続けにシュートを打つ。ここでは得点できなかったものの、後半21分のコーナーキックで、キッカー石川竜也のボールに石井秀典が飛び込み、追加点を挙げた。

 前回(14節)は2−0から逆転負けを喫したが、2点のリードがあれば十分だった。仙台は永井篤志→佐藤由紀彦の交代とともに、梁をトップ下に配置。また、後半28分の2枚代えと同時に、システムを3−5−2に変え、最後の総攻撃態勢に入る。これまで山形は、相手のギアチェンジへの対応で後手を踏むケースが多かったが、ここではアプローチの厳しさを鈍らせることなく、相手のフィニッシュ精度不足にも助けられながら体を張ってゴールを守った。後半ロスタイムには、宮崎が4試合連続の3点目ゴールを狙って放ったシュートがGK林卓人に弾かれたものの、逆サイドでゴールラインを割りそうなボールを懸命に追って折り返した根本亮助の執念が実り、長谷川のダービー連発弾に結びついた。

 1カ月前の逆転負けから始まったこの試合のリベンジ劇は、快進撃と呼ぶにふさわしい。通算6連勝、ホームゲーム6連勝、3試合連続の3−0勝ち、8試合連続の複数得点、得失点差は+18、上位チームが勝点を落とすなかで勝点3を積み2位をがっちりキープ…。サポーターにとっては、笑いが止まらないようなうれしいデータが試合ごとに更新されている。だが、忘れてならないのは、ここはまだ道の途中だということ。

 記者会見でこの強さが本物かと問われた小林監督は、こう答えている。「そういうところ(緊張感が保てる順位)で一戦一戦戦うことが大事で、今は本物ではないと思うんです。1シーズンとおして答えも出ていない。本当にシーズンとおして力強いものができると来シーズン、ということになると思うんですけど、今年はまだそういうことは言いきれないと思います」。財前宣之も、「大変なのはこれからですよね。相手はもっと研究してくるし、勝てていたのが引き分けたりして勝点2を逃したりする試合も出てくると思いますよ」と、一筋縄ではいかないJ2の厳しさを見据えている。

 勝利の気分に浸っている人にとっては、トーンダウンした発言と受け取られそうだが、それこそが現実。半端ではない厳しさがこの先には待ち受けている。ただ、モンテディオ山形がそれを乗り越える可能性も十分にある。連勝している今こそ、歯を食いしばるときだ。

以上


2008.06.16 Reported by 佐藤円
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着