7月6日(日) 2008 J1リーグ戦 第15節
川崎F 2 - 1 横浜FM (19:04/等々力/17,993人)
得点者:10' 我那覇和樹(川崎F)、42' 山瀬功治(横浜FM)、89' ジュニーニョ(川崎F)
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ここ数試合。共に勝ち星がないというチーム状況。そして勝利を狙い、イニシアチブを奪い合うという拮抗した内容の試合は、ロスタイムの決勝ゴールによって決着がついた。川崎Fがホームの声援を受け、底力を見せた。
劇的という言葉がふさわしい決勝弾だった。1-1で迎えた後半ロスタイム。1人少ない横浜FMに対し、川崎Fが攻勢を強めていた。きっかけは、共に交代で出場していた鄭大世と、大橋正博だった。
持ち味であるフィジカルの強さを発揮する鄭大世がロングボールを競り合い、このこぼれ球がジュニーニョを経由。戻ってきたボールを鄭大世が大橋へパスすると、大橋は強引にシュートを狙った。このシュートはDFのブロックにあうがCKに。このCKの場面。キッカー大橋の右足は、ファーサイドに密集していた味方を狙っていた。そうはさせじと横浜FMのGK榎本が思い切りよく飛び出して右手を伸ばす。しかし、クリアは十分ではなかった。
落下点には横山知伸が待ちかまえていた。
「ゴールを狙ったんですが、少しずれてしまいました」と苦笑いのルーキーだが、そのずれた先にジュニーニョが待ちかまえていた。中澤佑二の頭をすり抜けた難しいボールだったが、うまくボレーで叩き、ゴールにねじ込んだ。リーグ戦の連敗は3で止まることとなった。
立ち上がりにペースを掴んだのは川崎Fだった。優勝を狙う以上もう負けられないという状況にあり、高い集中力を見せて試合をスタートさせていた。時にワイドに展開。そして時に中央から。メリハリのついた攻撃で横浜FMを圧倒していた。そうした試合内容を踏まえれば、前半10分の川崎Fの先制点は必然的なものだった。スローインのボールをゴールライン際で谷口博之がジュニーニョに落とし、これをシュート。GKがファンブルしたところを我那覇和樹が押し込んだ。
「こぼれ球を狙っていました。合わせるだけでした」と口にする我那覇は、公式戦4試合連続ゴールと好調を維持。視察に訪れていた岡田武史日本代表監督へのいいアピールとなった。
1点のリードを奪ったという川崎Fの安心感と、横浜FMの負けられないという意地が、試合の流れを変える。
「最初はサイドで、いい状態で攻撃を仕掛けられていたと思う。ただ、点を取って少し引いたので、攻撃に出るところが難しくなり、間延びしました」と試合を振り返るのは村上和弘。前半の半ば頃から横浜FMがポゼッション率を高め、川崎Fに襲いかかっていく。横浜FMにとって課題があるとすれば、ボール支配率と攻撃性をリンクできていないという部分だろう。せっかくボールを回し、試合の主導権を握っているのだが、それがシュートへと結びつけられていなかった。
「(山瀬功治のFKで)追いつけたのは良かった。ただ、最後、もう一つ足りてなかった。ギリギリの、何か起きるようなボールとか、プレーがあまりなかったと思う」とうなだれていたのは大島秀夫。足りていないものは、チームの意思としてどうシュートの形を作るのかという共通理解ではなかったか。名門復活に向けて、やるべき事は多い。
一方、劇的勝利に酔いしれた川崎Fにも解決すべき課題は見えていた。1点を先制された相手が攻勢に転じるのは仕方ない事だが、そこで手にしていたカウンターのチャンスの精度をもう少し上げたいところ。この試合では勝ち越しゴールを奪えたが、全ての試合がそう思い通りに展開するわけではない。「結果は良かったんですが、個人的なパフォーマンスは納得いっていないです。攻守に渡ってダメでした。合格点ではないですね。全然ダメでした」と上のレベルを見据え、謙虚に反省していた井川祐輔のように一人一人が課題を持って次の試合に向けて切り替える必要がある。
以上
2008.07.07 Reported by 江藤高志
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