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【J1:第17節 磐田 vs 名古屋】レポート:2トップが戻り、いよいよ巻き返しにスイッチが入った磐田。落ち着いた試合運びで、東海ダービーを逆転で制す(08.07.18)

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7月17日(木) 2008 J1リーグ戦 第17節
磐田 2 - 1 名古屋 (19:00/ヤマハ/8,216人)
得点者:4' 小川佳純(名古屋)、47' 茶野隆行(磐田)、49' 成岡翔(磐田)
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 試合前の時点では磐田が13位、名古屋が3位と順位には差があったが、今の実力という意味ではまったく差がないことを磐田の選手たちは自力で証明し、今季初の逆転勝利と大きな自信を手にした。

 磐田のスタメンは、出場停止の加賀健一の代わりにベテランの鈴木秀人が入った以外は、内容の良かった大宮戦と同じ。対する名古屋は、FWの玉田圭司が体調不良で欠場して代わりに杉本恵太が先発し、謹慎が解けたマギヌンも再開後の初先発。さらに今回、ストイコビッチ監督はシステムにも少し手を加えた。いつもの4−4−2ではなく、中央にヨンセン、左に杉本、右にマギヌンという3トップにして、磐田の3バックの両サイドを狙いやすいシステムを採用した。見方によっては、山口慶をアンカーにした4−1−4−1のようにも見える形だ。

 19時になっても気温28度、湿度81%、風もほとんどないという蒸し暑さの中、前節で良い勝ち方をした両チームは立ち上がりから攻撃的なサッカーを見せる。そんな中、思わぬ形で早くも試合が動いた。
 開始4分、名古屋が大きなサイドチェンジから左の杉本が縦に飛び出し、折り返しのボールを入れるが、これは磐田にとっては楽にクリアできるボールだった。しかし、DFの鈴木とボランチの成岡翔が自陣ペナルティエリア内で譲り合ってしまい、その隙をついて楽々とボールを奪った小川佳純に先制ゴールを決められてしまう。
 磐田にとっては、ありえないミスからの失点であり、中断前の頃であれば、このままチーム全体のリズムまで崩してしまうことが多かったが、今の磐田は違う。名古屋の3トップに対しても「監督にも試合前から言われていたし、守備のときには自分が後ろに下がって4枚で(4バック気味に)守るという形で迷いなくできた」(駒野友一)と戸惑うことなく対応し、それによって両サイドとも押し下げられしまうことは避け、左サイドの村井は高い位置をキープした。
 そして全体をコンパクトに保ち、攻撃ではサポートを早くして1タッチ、2タッチでショートパスをつないで自分たちのリズムを作る。守備でも選手間の距離の近さを生かして早い切り替えから素早くプレスをかけ、名古屋に自由を与えない。つまり、前節・大宮戦の前半と同様のサッカーができていた。

 それに対して名古屋は、中央で1枚だけとなったヨンセンが孤立することが多く、クサビのボールもあまり入らず、両サイドもうまく対応されて、3トップが狙い通りに機能しない。逆にボランチ・山口の両サイドのスペースを磐田の前線の3人、前田遼一、カレン・ロバート、ジウシーニョらにうまく使われ、中盤で後手を踏むことが多くなった。
 それもあってか、後半からストイコビッチ監督は「4−4−1−1」の形に変更。ボランチを2枚にして、小川を2列目の右、マギヌンを左にして、杉本を1.5列目のような形でヨンセンの近くに置いた。だが、そのやり方が落ち着く前に、立ち上がりから仕掛けてきた磐田に先制パンチを受けてしまう。
 後半最初の2分のCK。左からの上田康太のキックは、ゾーンで守る名古屋にとっては非常に対応しにくい位置に入り、後ろから絶妙のタイミングで飛び込んだ茶野隆行がヘディングでうまくゴール右に流し込んで、磐田が早々に同点ゴールを奪った。
 さらに4分には、ジウシーニョが高い位置でボールを奪ったところからカウンターを仕掛け、中央でフリーになったボランチの成岡が豪快なミドルシュートをゴール左に決めて、あっという間に逆転に成功した。
 この鮮やかな逆転劇を、磐田の勢いと見るか、名古屋の集中力の欠如と見るかは人それぞれだろうが、磐田が上位の名古屋に対して主導権を握る戦いをして、チャンスも多く作っていたことは間違いない。

 その後も磐田は守りに入ることなく、ジウシーニョや前田の積極的なシュートなどで3点目も貪欲に狙っていく。ただ、終盤になると暑さの中でどうしても中盤にスペースができ始め、前線にヨンセンと巻という2人のターゲットを置いた名古屋に攻勢をかけられる時間は長くなった。
 だが、ヒヤリとする場面は作られるものの、完全な決定機は名古屋に与えず、41分には成岡に代えてDFの大井を投入して名古屋のパワープレーにも対応。最後は我慢のサッカーで集中力を途絶えさせることなく名古屋の攻勢を抑えきり、ヤマハスタジアムではリーグ戦で約2カ月半ぶりの勝利をつかんだ。

 この日は前線の3人にゴールはなかったものの、磐田は前田とカレンの2トップにジウシーニョのトップ下という形になってから、攻守ともに非常にクオリティが上がってきた。彼らに引っ張られて後ろの選手たちもプレーに迷いがなくなり、思い切って自分たちのサッカーができるという良い意味の相乗効果が生まれている。このままの質を維持していくことができれば、それは勢いではなく、実力と言えるようになってくるはずだ。

以上
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