7月19日(土) 2008 J2リーグ戦 第27節
熊本 1 - 0 愛媛 (18:03/熊本/3,260人)
得点者:52' 市村篤司(熊本)
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こういう表現をするおこがましさを承知の上で書かせてもらうと、ここ2試合の反省を生かしてホームできっちりと開幕戦の借りを返した彼らには、“成長の跡”が見て取れた。
前節からシステムとメンバーを変えることに関して、「中盤を厚くして、サイドで起点を作るのが狙い」と池谷友良監督は話していたが、その背景には、MF山口武士の負傷というアクシデントもあった。さらに、シミュレーションしていた4−1−4−1で中盤の底に入っていた喜名哲裕も前日の練習で右腿を痛め、大事を取って欠場。
キープ力と視野の広さを生かし、中盤でボールを落ち着かせるという喜名に求められた役割を担うべくこのポジションに入ったのは、15 試合ぶりの先発となった宮崎大志郎。加えて、GKにはJリーグ戦デビューとなる太洋一、2列目には左に山内祐一、右に小森田友明と、前節からは先発4人を入れ替えた布陣。結果的には、彼らがしっかりと仕事を果たしたことが、4試合ぶりの勝利につながったと言える。
前半は愛媛ペース。8分、MF横谷繁のシュートにFW大木勉が詰める。9分には左サイドの江後賢一のクロスに大木と田中俊也がゴール前へ。さらに10分、再び左から江後とサイドバックの三上卓哉が崩しにかかる。12分には横谷から田中へとつなぎ、その後も16分、19分、22分と、立て続けに江後が絡んで愛媛がチャンスを迎えるが、愛媛が前半に放った7本のシュートは、いずれもネットを揺らすことができなかった。
「チャンスで決められなかったのが敗因で、しっかり決めていれば勝てた」とは愛媛FW田中の言葉だが、熊本のプレスに対してサイドに開くシーンが増え、中盤でテンポのいいパスを繋ぐ展開が出来なかったという面もある。赤井秀一、キム テヨンにボールが入っても周りの動き出しが少なく攻撃のスピードアップができなかったほか、大木と田中のツートップへのフィードは熊本のセンターバックに跳ね返されたりGK太にセーブされ、きわどいシュートは枠を外れた。
「誰が行って誰が残るのか曖昧でバランスが悪かった」(熊本/宮崎)ことで前半押し込まれた熊本は、後半に入って吉井を少し下げ、中盤の構成をダブルボランチに変更して全体のバランスを調整。今週のトレーニングで意識して取り組んだプレスの連動からボールを奪い、攻撃面でも両サイドの山内、小森田が特徴を発揮し始め、シンプルな展開で徐々に流れを引き寄せる。
52分の先制点は中央の吉井から右の小森田、そしてもうひとつ右の市村篤司と、中への絞り込みで生じたスペースを、後ろから押し上げて来た選手がうまく使うという意識が形になったもの。熊本9本に対して愛媛2本という後半のシュート数からも分かるように、このゴールで流れは一気に熊本へ傾いた。終盤に交代出場したFW木島良輔も短い出場時間ながら持ち味を十分に発揮してスタンドを沸かせ、最後に迎えた愛媛の猛攻もDF陣が集中してしのぎ、今季初の完封勝利を飾った。
前半こそチャンスを数多く作った愛媛だが、望月一仁監督も「攻撃も守備も、まだまだ改善しなきゃいけない点が多い」と話したように、フィニッシュの精度同様、運動量と全体の連動性の向上が求められる。次節の四国ダービーに向けて、「まずは走り勝つ事」(愛媛/南祐三)を意識し、連敗を脱したい。
4試合ぶりの白星で5勝目を挙げた熊本にとって、この日の象徴とも言えるのが、左サイドからドリブルを仕掛けた山内がボックス内に侵入、愛媛DF陣を1人でかわしてシュートまで持ち込んだ58分のシーン。勝点3が取れた事はもちろんだが、それ以上にチームにとっての大きな収穫なのが、こうした積極的な姿勢や、この2試合で見られなかったハードワークを全員で表現できたこと。しかもそれを引っ張ったのが、太、宮崎、山内ら、久々に、あるいは初めての出場を果たした若い選手たちだったということも今後に向けての好材料だ。
「試合に出られない時期も前向きに取り組んで来たし、こういうチャンスを生かして、皆で押し上げていけたらと思います」とキャプテン・熊谷雅彦は話した。チーム内での競争によって選手個人個人に強く芽生えるライバル意識と向上心は、総合力を飛躍させるための原動力になる可能性を秘めている。
以上
2008.07.20 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
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