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【J2:第27節 岐阜 vs 湘南】レポート:勝ち点3が取れなかった岐阜。アジエル不在の影響を受けた湘南を切り崩せず。(08.07.20)

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7月19日(土) 2008 J2リーグ戦 第27節
岐阜 0 - 0 湘南 (19:05/長良川/3,691人)
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前半の印象を一言で言うと、きっかけがない展開だった。前節負傷したリンコンに続き、アジエルまで練習中に負傷し、欠場となった湘南。この日のスタメンが両チーム合わせて全員が日本人という、純国産の試合となった。

前半はアジエル不在の影響から、思うように攻撃を組み立てられない湘南に対し、岐阜は片桐が2列目まで落ちてタメを作るが、細かいパスミスが多く、湘南よりポゼッションでは上回れど、シュートまで持っていけない。結局お互いきっかけが掴めぬまま、45分が過ぎていった。

後半も前半の流れを引き継いだまま、試合は進んでいった。先にビッグチャンスを作ったのは岐阜だった。54分、片桐が個人技で左サイドを突破してセンタリング。中央に飛び込んだ深津にドンピシャのボールが届くが、深津のヘッドは枠を外れて行った。徐々に岐阜に傾きだした展開に、湘南・菅野監督が動いた。59分に右MF永田に代えてDFジャーンを投入。ジャーンをCBに、山口を右SBへ移し、右SBの臼井を右サイドハーフに上げた。しかし、これでも右サイドで起点が作れず、反対に守備のバランスが崩れ、岐阜がよりペースを掴んで行く。75分には、奈須の右からのロングスローを中央で受けた片桐が反転シュートを見せるが、これはGK金のファインセーブにあった。
岐阜は攻撃の形を作れど、ゴールが決められない悪い癖がここでも顔を出してしまい、相手が息を吹き返す時間を与えてしまう。それでも終盤の湘南の猛攻を凌ぎきり、結果はスコアレスドローに終わった。

この試合で岐阜にとって救いだったのは、アジエルがいなかったことと、この日の湘南が全体的にクロスを上げる意識が低かったことである。
アジエル不在に関しては、「アジエルは攻撃の軸で、決定的な仕事が出来る選手。(不在で)攻撃は半減したのではないかと思う」と松永監督も湘南への影響を語ったように、バイタルエリアでタメを作って周囲を活かすだけでなく、自らフィニッシュまで持ち込める彼の不在はあまりにも大きかった。バイタルエリアで攻撃にあらゆる選択肢を与える彼がいなかったことが、前述した『きっかけのなさ』に繋がった。

これもアジエル不在と関連するのだが、湘南の得意な形でもあるクロスからの展開が少なかった。両SBのオーバーラップも少なく、サイドに厚みが出ないため、いい状況でクロスを上げることができず、岐阜のDFラインを下げさせることが出来なかった。岐阜が一番ピンチを迎えたのは、湘南が84分に鈴木将を投入してから。右MFに入った鈴木将が短い時間ながら、好クロスを供給。これは小峯を中心にした岐阜DF陣の粘りの守備にあったが、これを最初から続けられていたら非常に怖かった。

それだけにこの試合、岐阜に勝機は十分にあった。前節の広島戦で4失点、湘南との前回対戦でも4失点という結果を鑑みると、無失点に抑えたことは大いに評価できる。内容自体も岐阜本来のFWがクサビを受け、2列目が絡み、両SBのオーバーラップからサイドで数的優位を作っていくサッカーを存分に披露できた。しかし、結果はスコアレスドロー。「相手は70%くらいの戦力。うちは100%の戦力で臨んだから、勝ち点3を取らなければならなかった。もったいない試合だった」と片桐が悔しがったように、試合の全体的な流れを見ると、勝てる試合を点が取れずにドローに終わってしまった感は否めない。

収穫と課題。この双方がはっきりと浮き彫りになった。しかし、この課題はシーズン当初からずっと変わらないものである。「守備は形になっているけど、攻撃に入ったときの人数が足りていない。あまりにも守備に意識が行き過ぎているのかもしれない。攻撃に迫力がない。クサビまでは入るけど、そこから先が課題」と北村が語ったように、守備という土壌が出来てきているだけに、攻撃のてこ入れが必要である。松永監督も「上に行くためには点を取らないと。これからは点を取られないことより、取ることを強調したい」と現状打破の意思を見せており、さらなるスケールアップに向けた今後の岐阜の変化に期待したい。

一方、湘南にとってアジエル不在で戦い抜いて勝ち点を掴んだことは、非常にポジティブな結果であった。「選手が入れ替わっても、チームとしてしっかりとやれている」と菅野監督もこの勝ち点1に確かな手ごたえを感じている。だが、真価が問われるのがこの先。アジエルがいない試合では、1敗2分けと勝ち星を挙げていないだけに、昇格の2文字を手にするためには、より明確な結果(勝ち点3)が求められる。

以上

2008.07.20 Reported by 安藤隆人
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