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【J2:第27節 草津 vs 仙台】レポート:サバイバルレースはすでに始まっている。生き残りへの緊迫感が漂ったゲームは、両者譲らずスコアレスドロー。(08.07.20)

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7月19日(土) 2008 J2リーグ戦 第27節
草津 0 - 0 仙台 (19:03/正田スタ/6,142人)
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 ロスタイムの4分間は、なんとも言えない緊張感が漂っていた。J2昇格後の過去3シーズンで低迷を繰り返した草津にとって、それは初めて味わう張り詰めた空気だった。昇格争いに加わるためには、どちらにとっても負けらない一戦。草津と仙台は、ロスタイムの約240秒がすべて刻まれるまでゴールを目指し続けた。スコアレスドロー。残り1秒まで壮絶な戦いを演じた両チームは、勝ち点1という最低限の結果を手にして次節以降の戦いへとコマを進めることになった。

 仙台の先発メンバーを見たとき、嫌な予感がした。FWのポジションに中島裕希の名前があったからだ。草津の守備陣は、昨季から中島の縦への動きに苦しめられている。「中島には草津のフラットなラインの裏へ飛び出して欲しかった」(手倉森監督)。前半に関しては、仙台の指揮官の狙いが的中する形となった。

 草津の田中、尾本の両CBは、虎視眈々と裏を狙う中島の動きに引きずられるようにラインを下げていく。仙台は、草津が間延びしたことにより生じた中盤のスペースを有効活用。永井、富田らがセカンドボールを拾い、ゲームの主導権を手繰り寄せていく。20分には、富田からのスルーパスを受けた中島が裏へと抜け出すが、GK本田が抜群の判断でブロックし、草津が危機を脱する。劣勢となった草津はボールを奪う位置が低く、効果的な攻撃を行うことができないまま前半を終えることになる。仙台が前半に魅せたサッカーは、リーグ屈指の完成度だった。3試合ぶりにゲームに復活しチームに欠かせない存在であることを示した守護神・本田は「前半は、いつやられてもおかしくない状況だった」と振り返った。

 しかし、草津も負けていなかった。どんな状況に追い込まれても我慢を続け、自分たちのサッカーを展開できるようになっているのが今季のチームの特長だ。後半に入って、運動量が増した草津は、セカンドボールを支配。一気にリズムを引き戻していく。昨季まで仙台に籍を置いた熊林が、古巣への感謝をピッチで表現。71分には熊林のFKがポストを直撃。82分には松下のボレー気味のミドルがクロスバーを叩くなど、草津が仙台を追い詰めていく。対する仙台はカウンターから中原らがチャンスを迎えるが、決定力を欠いてゴールネットを揺らすことができない。

 ロスタイムに入ると、両者は最後の力を振り絞って一進一退の攻防を繰り返す。草津は土壇場で、崔成勇のクロスに山崎がヘッドで合わせるが惜しくもサイドネット。次の瞬間に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。第2クールも終盤に近づき、試合ごとに勝敗の重みが増してくる中、両チームとも慎重なゲーム運びを選択した部分も否めないが、それぞれの特長が発揮された好ゲームであったことは間違いない。仙台・関口は「昇格するためには、どんな形であれ、点を取らないといけない。1点の重みを感じながら次のゲームに臨みたい」と、引き締めていた。

 草津対仙台のカードは過去13戦で草津の4分9敗。今試合の結果で5分9敗となったが、互角以上に張り合えたのは初めてだ。「仙台と戦ってみて、自分たちの成長が確認できた」と熊林。草津にとっては、勝ち点1以上に大きな自信を得ることができた。

 しかしながら、「昇格争い」は内容ではなく、結果で競う世界だ。6月は5勝1分で乗り切った草津だが、7月は2分1敗と、チームの勢いに陰りがみえてきた。崔成勇が「ここからは、キレイなサッカーだけでは勝てない。ゴールへの気持ちをもっと出していく必要がある」と話せば、司令塔・島田も「内容が良くても、勝ち点3が取れなければ納得できない。上に行くためには勝ち点3を取ることが大切だ」と勝負へのこだわりをみせる。リーグ後半を迎えた今、簡単に勝てるゲームなど1試合もない。ここから先の勝利は、転がり込むのを待つのではなく、奪い取らなければいけない。

以上

2008.07.20 Reported by 伊藤寿学
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