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【J1:第18節 清水 vs 新潟】レポート:清水が新潟の持ち味を出させずに3-0で完勝!(08.07.21)

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7月20日(日) 2008 J1リーグ戦 第18節
清水 3 - 0 新潟 (19:03/日本平/17,025人)
得点者:18' 西澤明訓(清水)、43' 高木和道(清水)、50' 西澤明訓(清水)
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スコアは同じ3-0。セットプレーから2点取ったのも同じ。アウェイゲーム(5月6日/第11節)での屈辱的な敗戦の借りを、そのままきっちりと返した清水。ただ、この勝利は単にリベンジという意味だけでなく、清水にとって非常に大きな意味を持つものとなった。

この試合はホームで絶対に勝たなければならない清水は、木曜日の川崎F戦で今季初ゴールを決めた矢島卓郎と、木曜の試合を休ませた西澤明訓を2トップに起用。またケガ上がりの市川大祐が木曜日に続いて先発し、GK西部洋平が川崎F戦で右足の甲を負傷した影響で欠場したため、北京五輪代表に選ばれた山本海人が今季2試合目の先発出場となった。対する新潟は、木曜日の千葉戦とまったく同じスタメンで日本平に乗りこんだ。

夜になって気温が25度台まで下がったこともあってか、立ち上がりはどちらもまずまずの入り方。清水のほうでは、急きょ出番がきたGK山本が、ファーストプレーからクロスボールに対して思いきりの良い飛び出しを見せて自らリズムをつかみ、残念ながら五輪代表から漏れた青山直晃も、吹っ切れたように球際で厳しい対応を見せ、ロングボールも思いきり跳ね返してチームを引っ張る。
 新潟のほうも、アウェイだからといって守備的に戦うことなく、サイドチェンジを意識しながら早いタイミングのクロスで清水ゴールに迫った。

だが、時間とともに清水の狙いが形になっていく。強力な2トップを擁する新潟に対して、早めにリトリートしてしっかりと守備のブロックを形成。それによって新潟の選手が動き出すスペースがなくなり、「うちの運動量や2列目から飛び出しが、なかなか出させてもらえなかった」と新潟の鈴木淳監督が振り返った状況が続く。クサビのボールも思うように入れられず、パスの出しどころがなくなって相手が攻めあぐねるというのは、まさに清水の形だ。

そして、新潟にミスが出たり、無理な縦パスをカットしたりしたところから清水の「ファストブレイク」が発動。速い攻撃で新潟のゴールに迫っていく。その場面でも、清水の戦略が大いに生かされた。
「(新潟の)センターバックは大きいけど、意外とボールウォッチャーになりやすいので、ファーに流れると空きやすいというのはビデオで確認していた」という市川は、18分のパスカットからの速攻で、藤本淳吾のパスから長い距離を飛び出し、ダイレクトでファーサイドにクロスボールを送る。それに対して中央の西澤が、巧みにファーに流れてフリーになり、頭でピタリと合わせてゴールネットを揺らした。
「今までは狙いがあってもなかなか良いボールが入らなかったりしたけど、今日は自分たちの狙いと精度がしっかりと合った」(市川)。実際、6分の藤本の右CKでファーサイドの高木和道がフリーで合わせた場面から、すでにその狙いは形になっていた。意図した戦略がそのまま現実のゴールに結びついたという意味でも、大きな価値のある先制ゴールだった。

これで勢いがついた清水は、その後も主導権を握って、22分にはまたしても市川が豪快なオーバーラップで決定機を作り、29分にもファーサイドに流れた西澤の折り返しから枝村匠馬と矢島が決定的なシュートを放つ。いずれも惜しくも決まらなかったが、これまでなかなか奪えなかった2点目の匂いは十分に漂わせていた。

ただ、新潟も劣勢によく耐えて、前半の最後には清水に疲れが出始め、いったんは試合が落ち着いたかに見えた。しかし、43分の左CKから岩下敬輔がヘディングしたこぼれ球を高木が豪快に決めて、清水が2点目をゲット。これも藤本がファーサイドに正確に入れたボールからだった。清水にとっては、前半のうちに2点のリードを奪ったのは、リーグ戦では今季初めて。勝点3を取るという意味では、この2点目が非常に大きかった。

さらに後半開始早々の5分、藤本の左CKから西澤が競り勝って、決定的な3点目を決める。今度は、前半の反省からファーサイドに意識が傾いていた新潟の逆をつき、ニアサイドできれいに合わせたゴールだった。これで余裕が出た清水は、落ち着いてボールを回しながら時間を使い、機をみて縦へのスピードを急激にアップ。そうした緩急のつけ方も、今までの試合では見られない部分だった。

課題のセットプレーの守備でもスキを見せることなく、終盤の新潟の攻勢にも受け身にならずに冷静に対応。23分の矢野貴章のヘディング以外は、ほとんど決定機を与えることなく、シュートも7本に抑えて守りきり、再開後では初の完封で連敗をストップした。

新潟が特別に悪かったわけではなく、清水が新潟の持ち味を出させずに完勝したゲーム。これほど文句のつけようがない清水らしい勝利は、少なくとも今シーズンでは初めて見た。日本平の夜空に盛大に上がった花火も、ひときわ美しく見えた。

これで清水がひとつきっかけをつかんだのは間違いないだろうが、まだ「復活」したと言うには早い。長谷川健太監督も「ホームでこういう良いゲームができた後の、アウェーの大宮戦というのが、今のチームにとっては非常に重要」と、次節に向けて兜の緒を締め直した。

以上

2008.07.21 Reported by 前島芳雄
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