8月9日(土) 2008 J1リーグ戦 第20節
磐田 0 - 1 神戸 (19:04/ヤマハ/14,239人)
得点者:81' 小林久晃(神戸)
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「サポーターが怒る気持ちもわかる」と守護神・川口能活が振り返ったように、磐田にとっては非常にストレスのたまるゲーム。神戸も100%のサッカーをしたわけではなかっただけに、勝つべきゲームを落としたという印象が強かった。
エースの前田遼一をケガで欠く磐田は、カレン・ロバートと萬代宏樹を2トップに起用。神戸のほうも、前節で痛めた右足首が完治したとは言えないレアンドロがベンチスタートとなり、大久保嘉人と吉田孝行の2トップ。右サイドバックにはリーグ戦初出場の近藤岳登が入り、内山俊彦がいつもの左サイドバックに戻った。
気温26.0度、湿度74%と、今年の暑さからすれば比較的過ごしやすいコンディションでのスタート。立ち上がりから両者ともアグレッシブな動きを見せたが、その中で左サイドの村井慎二を生かした攻撃で先にチャンスを作った磐田がペースをつかんでいく。逆に神戸のほうは、「前半は下がりすぎてしまい、プレスをスタートさせる位置が低すぎた」という状況になり、ボランチのところで時間を作ることができた磐田が、サイドに展開して主導権を握るという流れになっていった。
そのため神戸は、高い位置でボールを奪うことができず、磐田がカウンターに十分警戒していたこともあって、得意のショートカウンターが生きてこない。
ただ、ボールを支配した磐田のほうも、攻撃のバリエーションが少なく、左右から単純なクロスを入れても、ハイボールの競り合いに自信を持つ小林久晃や北本久仁衛らにゴール前でことごとくはね返されてしまう。前田がいるときのように、中央にクサビを当て、そこに中盤の選手がサポートに入ってさまざまな形の攻撃を生み出していくという形があまり見られないため、どうしても攻撃がサイド頼みになり、単調な印象があったことは否めなかった。
どちらも単発的に何度かチャンスは作ったが、決定的な形でシュートを打つ場面は作れず、前半は0−0のまま終了。
後半に入ると、満を持してレアンドロを投入した神戸が、前半の問題点を修正し、立ち上がりから高い位置でプレッシャーをかけ始める。それによって神戸が立ち上がりで押し込んだところから、試合展開は一進一退となっていった。だが、それでもお互いに崩しきれない状況は変わらない。
その後、神戸はボッティを前線の中央に上げ、右にレアンドロ、左に大久保という3トップにシステムを変えて、より攻撃的な姿勢を強めるが、磐田も駒野を下げて4バックにして対応。磐田守備陣の集中力も高く保たれ、27分にはDF田中誠のミドルシュートが左ポストに当たるというシーンもあったが、これも決まらず、1点勝負というムードが徐々に色濃くなっていった。
その1点が生まれたのはセットプレーから。36分、途中出場の鈴木規郎の左CKからファーサイドの小林が競り勝ってヘディング。これは枠を外れたが、磐田の選手に当たったボールがもう一度小林の足下にこぼれ、これを右足で蹴りこんで、神戸のほうが先制点を奪った。これは小林自身のJ1初ゴールでもある。
運という意味では、今回は神戸がその恩恵を受けたが、磐田にとって失点以上に問題だったのは、ホームで1点が奪えなかったこと。最後は、公式戦初出場のルーキー・山本脩斗と大ベテランの中山雅史を投入し、3トップにして攻め立てたが、最後まで神戸にがっちりと守りきられ、同点に追いつく望みもかなわなかった。
逆に、辛抱強い戦いからアウェイで勝点3をつかんだ神戸にとっては、混戦のリーグ戦の中でしぶとく勝点を稼いでいくという意味で非常に価値ある勝利だった。
16節・大宮戦、17節・名古屋戦と連勝した時点では、ようやく浮上のきっかけをつかんだかに見えた磐田だったが、その後は1分2敗と勝利がなく、どうにも波に乗りきれない。その原因はいろいろあるだろうが、14,239人というヤマハスタジアムでは今季最多の観客が見守った試合だっただけに、何とかもう少し見せ場の多いゲームを見せてほしかった。
以上
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