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【J1:第20節 京都 vs 川崎F】レポート:一瞬の隙を作ってしまった京都、一瞬の隙を逃さなかった川崎F。先制点が試合のバランスを大きく変えた(08.08.10)

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8月9日(土) 2008 J1リーグ戦 第20節
京都 1 - 2 川崎F (19:04/西京極/11,762人)
得点者:44' 黒津勝(川崎F)、47' 黒津勝(川崎F)、71' フェルナンジーニョ(京都)
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「悔しい失点だった」。試合後、加藤久監督が語った通り、先制の1点はスコア以上にチームに与える影響が大きかった。
形を変えて試合に入ったのは川崎F。今季初、スタートから4バックで入った。山岸智を左サイドバックに入れ、黒津勝を右サイド高い位置に置いた。
対して京都は、手島和希が左サイド、角田誠が右サイド、増嶋竜也(左)、大久保裕樹(右)のセンターでディフェンスを固めた。

京都は、川崎FのFWジュニーニョ、鄭大世に力強く対応した。右サイドの角田が中に絞り、ジュニーニョをケア、大久保を余らせて連係のよい守りを見せた。対する川崎Fも4バックと、その前に中村憲剛と菊地光将がスペースを消して京都の攻撃を封じようとした。
京都は10分の渡邉大剛のミドルシュートに象徴されるように、ミドルレンジからのシュートを使って、川崎Fは34分の黒津の頭、42分の山岸のクロスからジュニーニョといった具合にクロス攻撃で、お互いに突破口を探った。
安定した守備にお互い手を焼いているという印象だったが、前半終了間際の44分、スコアは動いた。川崎Fのゴールキックから鄭大世が競り合ったボールが京都ゴール前の黒津に渡り、これを左足で決められ先制を奪われる。これが加藤久監督が悔しがった失点だった。

後半、京都は点を取りに行く。渡邉大剛を右サイドバックに据え、角田を中盤に上げる。「渡邉のマークが厳しかったので」(加藤監督)後ろから攻め上がらせようとした配置転換。しかし、後半開始2分、またしてもゴールを決められてしまう。
鄭大世に縦パスが入るとジュニーニョに落とす。すると鄭大世は左サイドに膨らんでマーカーの視界から消える動きをしてフリーになり、ジュニーニョが左サイドの彼にボールを入れる。落ち着いてボールを持った鄭大世はニアに走り込んだ黒津へ。黒津に左足で豪快に決め2−0。これで完全に落ち着いた川崎Fがペースを握るが、京都も71分にフェルナンジーニョが直越FKを決めて息を吹き返す。
しかし、川崎Fに握られたペースを奪い取りきれずタイムアップ。2−1で川崎Fに屈した。前半終了間際の失点で大きく流れを失い、最後までそれを引き寄せることが出来なかった。

スタートからの4バックで結果を出した川崎F。特に中村憲剛、菊地光将の中盤の守備意識の高さが際立った。
対する京都、後半はリスクを冒してでも攻めようとしたためバランスが崩れる場面が多かった。これは止むを得ないことだろう。前半に限って言えば、守備面で縦パスの対応は大久保、増嶋ともに抜群だった。が、サイド攻撃でフィニッシュに持ち込まれたようにマークを瞬間外してしまう場面が散見されたところは課題となるだろう。
攻撃は、前半の中盤のつなぎは素晴しかった。シンプルにつないで、相手の守備をいなすところは攻撃の質が上がったことを見せてくれた。

ただ、その後どうフィニッシュに持ち込むか、だろう。32分に佐藤勇人がゴール前まで迫り、その直前には安藤淳が左サイドから右サイドへ走り相手陣内深いところで起点を作った。裏への飛び出しは攻撃のヒントを与えてくれたのではないだろうか。後半、途中投入の中村太亮も裏へ積極的に走り込むことで、走り込んだ後にスペースが空き、繋ぐきっかけになった。今節の中村の裏への走り込みは足元ばかりになりがちな京都の後半の攻撃の中で、スペースを作るための重要な要素を含んでいたのではないだろうか。
シンプルにつなぐことは出来始めている。あとは、人がさらに流動的に動き、スペースを作り、どう裏を狙うか、だろう。さらに守備陣がどうリスクマネージメントをするか、そうした意識の部分だろう。
中断明けの初戦は悔しい結果になったが、京都の、出来ることと課題を明確にしてくれた試合でもあったのではないだろうか。

以上


2008.08.10 Reported by 武田賢宗
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