8月9日(土) 2008 J2リーグ戦 第30節
徳島 1 - 3 甲府 (17:05/鳴門大塚/3,436人)
得点者:11' アンドレジーニョ(徳島)、74' 秋本倫孝(甲府)、81' 羽地登志晃(甲府)、89' 羽地登志晃(甲府)
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先手は徳島が取った。11分、右サイドを抜け出したソウザの低いセンタリングにニアサイドへ飛び込んだ菅原康太は甲府DFと交錯して潰れたものの、そこからこぼれたボールをアンドレジーニョが得意の左足一閃。強烈なシュートでネットを揺らした。そしてこの得点、徳島には欲しかったプレーが連なり生まれた価値あるものだったと言えよう。一瞬の判断で速攻を選択しワンタッチで前へ早く繋いだ倉貫一毅の配球、それを右サイド深い位置で受けたソウザの意表を突くドリブル突破、そしてこぼれ球を迷わずダイレクトで叩いたアンドレジーニョのフィニッシュ─。個のひらめきや思い切りがチームプレーとして結実した見事なゴールであったのは間違いない。
しかし、こうしていい形で先制点を挙げた徳島だったが、1人の軽率な行為によってその後間もなく苦しい立場へと追い込まれてしまう。26分、この日2枚目の警告でアンドレジーニョ退場。甲府のクイックリスタートに対して至近距離で足を出しボールを止めたことによるものであったが、すでに1枚目をもらっていたことを思えばこれは全くの愚行であった。この直前に決めたJ初ゴールでテンションも上がっていたのだろうが、自身がそうなることによってチームにどれほどの負担が襲い掛かるかを彼はもっと考えるべきだっただろう。
いずれにしても、これで10対11。両チームには数的ギャップが生まれた。するとここから試合は、ボールを徹底的に支配し攻める甲府、自陣で釘付けにされながら必死の対応で守る徳島という構図に。しかも、「あれだけ流れが変わってしまうとは思わなかった」と西河翔吾も試合後振り返ったが、それはスタジアムにいた誰の目にも分かるほどハッキリとそうなっていった。
そして前半こそ徳島は何とか凌ぎ切ったが、迎えた後半になると時間の経過とともに甲府同点の臭いがどんどん漂ってくる。ことごとくセカンドボールを拾ってパスを回し、左右から幾度となくクロスやセンタリングを入れる甲府の攻撃がボディブローのように徳島を痛めつけ、要所をしっかりと抑え込んでいた徳島の守備から確実に厳しさと集中力を奪っていった。
結果、それを物語るかのように残り時間15分を切ろうかというところから甲府はゴールラッシュ。まず74分に左からのクロスを秋本倫孝が頭で押し込み同点に追いつくと、その7分後には今度は右からのクロスを途中投入された羽地登志晃が強烈なヘディングで叩き込み逆転に成功する。さらには試合終了間際にも、右サイドでマーカー2人を振り切ったサーレスの折り返しを再び羽地が決めてトドメの3点目。勝負を決定付けた。
また終わってみれば総シュート数は徳島の3本に対して、甲府は打ちも打ったり23本。この数字からもいかに一方的に甲府が攻め立てたか分かるだろう。ちなみに後半についてだけ見れば、致し方ないとは言え徳島のシュートは0に終わってしまった。
ただこうして攻めまくり勝利した甲府だったが、チームとして多くの問題が見えたのもこのゲームにおける事実だ。ボールを細かく繋ぎながらの展開にはほとんどスピードアップがなく、さすがにこれには安間貴義監督が「なんとなくプレーするのはやめよう。本気で逆転する気にならないとダメだ」とハーフタイムに檄を飛ばした。加えてひとりひとりのプレー精度にも改善が必要と思われる。思い切って放ったミドルシュートはどれも枠を大きく外れ、多くのクロスボールがコントロールを欠き誰も触れない上空を通過していく…。今後昇格レースへの割り込みを本当にかなえたいなら、チームも選手個々もいっそうの精神的、技術的向上が不可欠となるであろう。
対して、またしても勝ち星なしのトンネルを抜け出せなかった徳島。冒頭に触れたようなチームの前進に繋がる得点で先制しながらこの一戦を落としたのは非常に痛い。もちろん数的不利が大きく響いたのは言うまでもないが、こうした状況でも勝点を得られるようにならなければ目指す所へは辿り着けない。
しかしながら、この試合を前に「結果が出ないからといってシーズン前に決めた今季の志を変えたり、また投げ出したりは絶対にしない。『アグレッシブに』『攻撃的に』を引き続きテーマとし、自分たちから仕掛けるサッカーを継続して展開する。我慢して積み上げている土台はやがて必ずチームの力になるはず」と美濃部直彦監督は語ってくれた。その通り今チームは順位云々より自分たちのやるべきサッカーの実践、自分たちのレベルアップだけを目指して努力すべきだろう。こうして長く続く辛い時期も、それをしっかり肥やしと出来ればいつかきっと花は開くのだから。
以上
2008.08.10 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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