今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第30節 湘南 vs C大阪】レポート:湘南が7試合ぶりの無失点勝利で快勝、第3クールに弾みをつける。C大阪は痛い3連敗(08.08.10)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月9日(土) 2008 J2リーグ戦 第30節
湘南 3 - 0 C大阪 (19:03/平塚/5,365人)
得点者:15' 石原直樹(湘南)、26' 石原直樹(湘南)、80' カレカ(湘南)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
----------

 勝点で並ぶライバルとの第2クール最後の大一番をまえに、フィジカルコーチのカルロスが声をからす。「うちのいいところはチームワークだ。互いに信じあい、絶対に勝とう。俺たちはもっともっとできる」。円陣をほどいた湘南の選手たちは果たして、ピッチでいかんなく結束力を発揮した。

 開始1分にも満たない濱田武のシュートを皮切りに、立ち上がりはC大阪がボールを支配した。コーナーキックから、あとわずかというシーンも迎えている。しかし徐々に流れを変えていったのは、2トップに始まる湘南のタイトなチームディフェンスだった。10分過ぎには、石原直樹がキープする相手からボールを奪うと、すかさず攻撃に転じ、最後は坂本紘司のミドルで締めくくっている。湘南に先制機が訪れるのは、それから間もなくのことだった。

 15分、リスタートから田村雄三が左サイドへ振る。加藤望のクロスに反応したのは石原だった。「ぼくはクロスを上げるタイミングで入っただけ。いいボールだったので、頭に当てればチャンスだと思っていた」相手DFのまえに走りこんだ湘南の点取り屋は、ベテランのピンポイントクロスをしっかりとゴールに結んだ。このとき、ニアに駆け上がった鈴木伸貴とファーサイドの阿部吉朗のフリーランニングも見逃せない。

 先制を許したC大阪は、ジェルマーノとアレーがサイドに散らし、両サイドハーフの絞りに両サイドバックの攻め上がりを絡めながら機をうかがう。かたや湘南は、組織的守備もさることながら、それぞれが球際で強さを示し、敵の侵入を許さない。そして、個々の前向きなディフェンスがチームに流れを呼び込んでいく。26分だった。加藤のフリーキックのはね返りを菊池大介が拾い、攻め残っていた左サイドの斉藤俊秀に渡す。そして斉藤が入れたクロスのこぼれ球を、「なにも考えずに反応した」石原が押し込んだ。素早い動き出しは彼らしさでもあり、湘南の選手たちに通じる姿勢でもあった。

 2点のビハインドを背負ったC大阪は、度重なる笛に対する苛立ちもあったろう、プレーに精度を欠いていく。初スタメンとなったカイオのフリーキックも、際どくも枠を捉えきれず、勝負は後半を迎えた。

 つぎの1点がゲームを大きく左右するであろうと思われた残り45分、序盤はとくに中盤の攻防が熱を帯びた。そんななか、湘南の守備はFWのプレスバックを含めて弛まず、まえでは菊池が踊るように個人の打開で魅せる。また石原のキープも効いた。アジエルが離脱したとき、「いままでとおなじようにプレーすることにプラスして、前を向き、アジエルがやっていた時間をつくるプレーも意識したい。期待に対する自覚はあります」と、淀みなく語ったものだ。

 さて、C大阪は柿谷曜一朗と白谷建人を相次いで投入し、反撃にかかる。素早い攻守の切り替えから、柳沢将之、小松塁と繋いで決定機も演出した。しかし、湘南の集中は途切れない。斉藤とジャーンを中心にゴール前でからだを張り、敵のフィニッシュを阻んだ。また以前、菅野将晃監督が「戻りのパワー」の難しさと大切さを口にしたことがあったが、臼井幸平や田村をはじめ、奪われてから戻る運動を全員が最後まで絶やさなかった。

 80分には臼井がボール奪取からドリブルで攻め上がり、ゴール前でクロスを受けた途中出場のカレカが冷静に3点目を沈めた。古巣に食らわせた一撃は、湘南デビューを自ら祝うゴールとなった。C大阪もロスタイムに白谷がペナルティエリアに侵入するが、これも斉藤がからだを張ってシュートブロックしている。試合途中の負傷により、頭に包帯を巻いてプレーし続けていたベテランの、「無失点で勝つ」という執念を感じさせるシーンとともに、熱戦は幕を閉じた。

 C大阪にとっては厳しい3連敗となった。尾亦弘友希の負傷も気がかりだ。次節、出場停止となる前田和哉は、「ホームでは2ヶ月以上勝てていない。試合には出られないが、自分たちのサッカーができるように追求したい」と前を向いた。主力の長期離脱を含めて厳しい状況だが、それゆえひとつになって第3クールに臨みたい。

 一方、菅野監督は、「自分のプラン以上のゲームができた。ほんとうにみんながいい仕事をしてくれたと思っています。今日のゲームはあらゆる面で充実した、強い思いを込めたゲームだった」と目を細めた。チームワークの根底には自分の仕事をまっとうする個があり、その個の連動がチームワークをより強める。先制直後、チームが披露したゆりかごは、伊藤友彦と田村に贈られたパフォーマンスだった。「チームのいいところを感じた」と石原は振り返り、輪には加われなかった金永基も、「ひとりでゆりかごをやっていました。それぐらいやりたくなる先輩なんで」と微笑った。

「しっかり第3クールに向かえる準備をし、あとはもう止まることなく最後まで行きたい」
指揮官のもと確たる結束をあらためて示した湘南の戦士たちは、つかの間の休息を経て鳥栖(8/24@ベアスタ)に挑む。

以上


2008.08.10 Reported by 隈元大吾
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着