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【J2:第30節 水戸 vs 草津】レポート:北関東ダービー第2章はドロー決着。水戸、圧倒的に攻め込みながらもリベンジ遂行できず。だが、攻撃的サッカーの進化を見せ、輝く未来を感じさせた(08.08.11)

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8月10日(日) 2008 J2リーグ戦 第30節
水戸 2 - 2 草津 (18:04/笠松/4,776人)
得点者:18' 後藤涼(草津)、41' 荒田智之(水戸)、49' 平松大志(水戸)、53' 山崎渡(草津)
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「今日は完敗でした」。試合後、草津・高田保則が苦笑いをしながら口にした言葉が試合内容を端的に表している。

 序盤から水戸がアグレッシブにプレスをかけ、主導権を握った。特にパク・チュホが圧倒的な存在感を見せ、中盤を制圧。守っては激しいプレスをかけて草津に起点を作らせず、攻めては果敢なドリブル突破と思い切りのいいシュートで草津ゴールを襲っていった。
 一方、主力3人を出場停止で欠く草津は、レギュラーのセンターバック2人を欠くことで最終ラインの不安定さを露呈。さらに最終ラインからのパスが雑で、中盤がいい形でボールをもらうことが出来ずに得意のポゼッションサッカーを見せることができないまま、水戸に押し込まれる展開を作ってしまった。

 だが、先制したのは草津であった。左サイドから中央に切り込んだ島田裕介からのスルーパスを受けた山崎渡がシュート。一度はGKが弾くものの、こぼれ球を拾った後藤涼が押し込み、一瞬の隙を突いて先制点を挙げた。しかし「今は1点取られても取り返せるという意識が強い」と大和田真史が言うように、今の水戸は先制点を許してもひるむことなく、飽くなき闘志を見せ付ける。それが41分のゴールにつながった。右サイドでボールを持った金澤大将がDFとGKの間に絶妙なクロス。そこに走り込んだ荒田智之がGKの手前でヘディング。水戸が同点に持ち込んだ。

 後半に入ると水戸の勢いが増した。サイドの高い位置で金澤と鈴木良和が起点となって押し込んでいき、48分に左CKを獲得。赤星貴文が蹴ったボールを平松大志が頭で合わせて逆転に成功。「2点目を取った後、3点目を取れると思った」と大和田が言うように、水戸がかさにかかった攻撃をその後も見せることとなった。しかし、またしても一瞬の隙を突かれてしまう。得点から4分後、左サイドから島田が上げたクロスに対し、平松がかぶってしまい、裏に走り込んだ山崎にあっさり押し込まれ、再び試合は振り出しに戻ることとなった。

 その後、水戸は眞行寺和彦、朴宗真、小林悠ら攻撃的な選手を投入し、怒涛の攻撃を繰り広げた。なかでも加入後初出場となった朴宗真は華麗な足技と正確なキックを見せ、攻撃にアクセントをつけ、草津に脅威を与えた。そして、85分には水戸の攻撃に対して後手に回ってファウルを犯した藤井大輔が2枚目の警告を受け、退場処分。数的優位となった水戸の勢いはさらに増すこととなったが、ゴール前での落ち着きと質を欠き、草津ゴールを割ることができず、2−2のまま試合は終了することとなった。

 内容的には水戸の圧勝と言える90分であった。しかし、それでも「こういう試合で勝点1を取れたのは成長」と高田が言うように、草津の粘り強さも痛感させられる試合であった。「草津の抜け目のなさを感じた。それが草津の強さ」と大和田の言葉が示すように、この試合で作った2つのチャンスを2つとも得点に結びつけたところに強さが感じられた。2得点を演出した島田の個人技をチームとして生かせているということが最大の強みと言えるだろう。 また、終盤に水戸の猛攻にさらされたが、秋葉忠宏が投入されるとチームに落ち着きが生まれ、さらに10人になってからは秋葉が最終ラインに入り、水戸の猛攻を退けた。最も力を発揮すべきところで力を発揮できる選手が揃っている。それが昇格争いに加わっているチームの底力なのだろう。

 ただ、この試合においてそれ以上の力を見せたのは水戸であった。90分間プレスをかけ続け、アグレッシブにゴールを狙い続けた。その姿勢が草津を圧倒し、チャンスの山を築き、2得点を挙げた。しかし、「失点があっさりしすぎていた」(木山隆之監督)ことが勝利を逃す要因となった。2点とも崩されての失点ではなく、個人のミス。「まだまだ甘いところがあるから勝てない。もっと突き詰めないといけない」と荒田が険しい口調で語ったように今季の水戸が直面している欠点をこの試合でも露呈。それにより、勝点2を失うこととなった。
 だが、それを差し引いても水戸の成長ぶりを評価せざるを得ない。第2クールを7勝6敗1分で勝ち越し。結果だけでなく、内容においてもチームの目指す攻撃的なサッカーの深みは増してきており、絶え間ない前進を見せてくれている。第2クール最終戦、勝利こそ逃したものの、昇格争いに加わっている草津相手に圧倒する内容を見せたことは、チームにとって大きな自信になったことは間違いない。前回の対戦のリベンジこそかなわなかったが、これから、水戸は必ずさらに強くなっていく。10月19日、今季最後の北関東ダービーでは今節以上のヒートアップした内容となるだろう。真の決着はその時つくこととなる。

以上


2008.08.11 Reported by 佐藤拓也
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