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【J2:第31節 横浜FC vs 草津】レポート:これが第3クールの難しさ。過去2戦の足し算を見るような膠着した試合展開は、「スコアレスドロー的」引き分けに終わる(08.08.18)

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8月17日(日) 2008 J2リーグ戦 第31節
横浜FC 1 - 1 草津 (19:03/ニッパ球/2,536人)
得点者:0' 高田保則(草津)、13' アンデルソン(横浜FC)
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 今年これまでの横浜FCと草津の対戦は、2回ともスコアレスドローで終わっていた。草津ホームの最初の対戦(第3節)は、草津が積極的なサッカーを見せるものの横浜FCの厚い守備ブロックを崩せず、横浜FCホームの2度目の対戦(第24節)ではお互いが積極的にプレスを掛け合う中、横浜FCが主導権を握るものの草津の守備は崩れなかった。そして、今年最後の対戦となるこの試合は、両チームとも早い時間に個人のひらめきによるゴールを挙げるものの、全体としてはお互いの守備を崩せない、第1クールと第2クールの足し算を見るような「スコアレスドロー的」引き分けとなった。

 前半は、第1クールの対戦のような展開。しかし、スコアは、開始早々いきなり動く。キックオフ最初のプレーで得た横浜FCのフリーキックをカットすると、そのボールを高田保則がドリブルで持ち込み、いきなりロングシュート。思い切りの良い高田のシュートにGK小山健二の反応が遅れた部分もあったが、見事ゴールに吸い込まれ、草津がわずか50秒で先制する。横浜FCとしては、前節でも開始3分で失点しており、立ち上がりの入り方を試合のポイントとしていたものの、その反省が生かされない失点を喫する。その後も横浜FCが松下裕樹を中心とした草津のパス回しをうまく捉えられず、中盤ではプレスが掛からない時間を過ごす。その分、横浜FCは引いた形となるが、「ポゼッションはできたが、それはある意味相手のペース」(高田)、「相手に攻め込ませる分には、問題ない」(中田洋)と両チームの選手が語るように、ボールを回す草津に対して、しっかり引いて守る横浜FCの構図が出来上がる。15分、セットプレーからのこぼれ球をアンデルソンが拾い、強引に右足を振り抜くと、9試合ぶりのゴールとなり同点に。両チームのエースが、個人の力でゴールを挙げて試合は1-1の振り出しに戻る。スコアが同点になり、横浜FCも徐々にサイドで追い込む守備が成功しはじめると、試合は膠着の度合いを深める。お互いにミスも多く決定機が少ない展開で、前半は第1クールの対戦に似た形で1-1のまま終了する。

 ハーフタイムに「DFからボールを引き出す」(都並敏史監督)ため、横浜FCが小野智吉を投入すると、中盤でのボール奪取がスムーズになり、奪ってカウンターの形がはまり始める。草津の運動量も落ちてきたこともあり、前半とは逆に横浜FCがボールを回し、明らかに横浜FCのペースとなり、第2クールの対戦のような展開となる。しかし、後半立ち上がり直後に三浦淳宏が決定的なミドルシュートを放つがポストに嫌われるなど、ゴールを割る事はできない。22分に草津が秋葉忠宏を投入すると、横浜FCのボーナスタイムは終了し、再び第1クールの状態に戻る。草津は、横浜FCの守備ブロックを崩すべく都倉を投入し、横浜FCも三浦知良、この日誕生日の長谷川太郎を投入し打開を図るが、決定機までを迎える事はできない。最後はカウンターの掛け合いとなるが、両チームともに2点目のゴールを割る事なく試合は終了する。

 「煮え切らない試合」と植木繁晴監督が振り返るように、お互いが狙いとする動きを試みるものの、その狙いが十分に想定の範囲内となり、膠着状態に陥ったまま90分を過ごす試合となってしまった。同じチームと3度目の戦いともなると、手の内が十分にわかった中でのゲームとなる。過去2度の対戦でも、守備がかみあってスコアレスドローになっていた両チームとの対戦となれば、チャンスが少なくなるのは尚更だ。その中で、ほんの僅かの勝負所を捉えられる力が必要となってくる。

 草津としては「昇格争いでは、こういうゲームが増える」(高田)というように、昇格を手にするためにはわずかな勝負所を逃さないことが重要だ。そのためには「リードしているうちに2点目、3点目を狙いに行けたはずなんだけど、少し消極的になった」(植木監督)という反省は、今回を最後にしたいところだ。横浜FCにとっても、数少ない勝負所でうまく立ち回れなかったことが響いた試合だった。気を付けていながらの立ち上がりの失点は、ゲームプランの遂行を難しくした。3回の対戦を見れば、好調の草津を追いつめる力を持っていることは見えるが、勝ちきれない部分を脱却するには、このような細かい課題をなんとかつぶしたいところだ。

以上

2008.08.18 Reported by 松尾真一郎
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