今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【北京五輪 女子 準決勝 日本 vs アメリカ】レポート:終了間際に2ゴール目を挙げるもアメリカに完敗、決勝進出はならず(08.08.19)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月18日(月) 北京五輪 女子 準決勝
日本 2 - 4 アメリカ (22:00/北京/50,937人)
得点者:16'大野 忍(JPN),41'HUCLES Angela (USA), 44'CHALUPNY Lori (USA),70'O REILLY Heather (USA),80'HUCLES Angela (USA),93'荒川 恵理子 (JPN)

----------

18日、なでしこジャパンはメダルをかけてアメリカと対戦した。

初めてベスト4へ進出し、北京の地で戦う準決勝。北京のWORKER’S STADIUMには5万人を超える観客が集まった。夢のファイナルへ向けてホイッスルを迎える。

なでしこジャパンはいつもの4−4−2。違っていたのは右サイドバックに安藤梢が入り、右サイドハーフに近賀ゆかりが入っていたこと。時折見せる近賀のオーバーラップ時にはとられる布陣のため、違和感は全くない。開始前には止んだが、キックオフ2時間前に突然降り出した雨。この雨がピッチをスリッピーにしたため、芝の深さを考えるとボールは思った以上に転がってくれているようだ。

日本はアメリカを相手にしても、前から攻撃に絡む積極性を見せる。最初のチャンスは日本。1分でいきなりCKを得る。宮間あやのCKには澤穂希が合わせた。続く4分には宮間からのクロスに近賀がシュート、こぼれ球に大野忍が詰める。
先にリズムを掴んだ日本に先制点が生まれる。16分、宮間のCKを阪口夢穂が競り、こぼれたところを近賀が折り返し、大野が落ち着いてゴール。思わぬ早い時間帯での先制点。準々決勝の中国戦では先制したことで中国の本来のプレーを抑えることが出来たが、この日の先制点はアメリカの闘争心に火をつけてしまった。

さらに「ボールを落ち着かせたかった」と澤も語るように、互いのハイプレッシャーにより常に展開が続く中、日本が少しラインを下げる。それを見たアメリカは得意のサイドへ展開し、中央に走り込むO REILLY、LLOYD らにボールを入れてくる。日本としても分析の結果からケアしてはいるのだが、セカンドボールにも一歩及ばず、アメリカがゲームをコントロールしだす。GK福元美穂のセーブや、全員の体を張った守備でピンチを切り抜ける日本。なんとか前半を凌ぎ切りたかったが41分、右サイドからのLLOYDのクロスにTARPLEY がスルー、その動きにつられていたDF陣を抜けたボールをフリーとなったHUCLES がゴール、同点となる。
あのアメリカが黙ってリードされているはずもなく、ここまでの展開はいわゆる想定内。しかし、この後がまずかった。44分、CHALUPNYがドリブルで仕掛け、左上のギリギリのコースを突いて逆転ゴール。立て続けの失点、さらに時間帯も悪かった。アメリカに、これ以上ない上昇気流を与えた形で後半に入る。

決勝トーナメントに入って日本は特に立ち上がりの攻撃を常に心がけてきた。一度引いてしまえば、相手のリズムになる。そこから日本が流れを奪うのはリスクが大きい。ならば先手を打とうというのが狙いだ。しかし、アメリカも考えることは同じ。その上、前半終了間際の逆転ゴールで気をよくしているアメリカは、後半開始にRODRIGUEZ がいきなり強烈なシュートを放つが、これはGK福元が好セーブを見せる。
早い段階で追いつきたい。佐々木則夫監督の動きは早かった。56分には安藤に変えて原歩を投入。近賀を最終ラインに下げ、原は右サイドに入った。ドリブルあり、パスありとここぞというときに起用してきた原を入れて攻撃的に出た日本。積極的に攻撃に絡み、チャンスを作っていくがフィニッシュまでには至らない。

そんな中70分、O REILLYのループシュートが決まってアメリカに3点目が入る。その直後に荒川恵理子が、その2分後には丸山桂里奈がピッチに送り込まれるが、追加点を挙げたのはアメリカだった。80分、今日2得点目となるHUCLESのクロスがそのまま入り、だめ押しの4点目。さすがに肩を落とす日本。
そこでボールを抱えた阪口が永里優希、荒川に声をかけ、センターサークルへ走る。「1点でもいいから取ろう!!」。4-1のまま負けてたまるか。普段は前面に出るのを極端に嫌がる阪口が見せた熱い思い。なでしこジャパンは再び力を振り絞って攻撃に出る。
ロスタイムは3分。右サイドからの近賀のクロスに永里が合わせるが、これはポストを直撃。続けて永里が放ったミドルシュートもGKがセーブ。しかし諦めない日本は丸山が抜け出し、ゴール前へパス。近賀が飛び込むがボールはこぼれ、さらにそれを拾った阪口がゴール前へ。混戦の中、荒川が押し込んでゴール。最後に意地の一発決めるが、ここで試合終了。

最後まで戦い切った選手たち。試合後は疲労の色は隠せず、「終わったときはもう動けなかった」と珍しく本音をちらりと見せたのは宮間。「次の3位決定戦のドイツに勝つということは…実際に今アメリカに負けた直後なので、今は奇跡に近いかもしれないけど、とにかくチームのためにみんなが戦えたらチャンスはあると思う」。重い足を引きずるようにしてスタジアムを後にした宮間だったが、このままでは終わらない――そんな決意を秘めた表情だった。
日本は21日、昨年の女子ワールドカップを2連覇で飾ったドイツと銅メダルをかけて最後の戦い、3位決定戦に臨む。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着