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【J2:第32節 広島 vs 福岡】プレビュー:J1復帰に向け、胸突き八丁を迎えた広島。勢いのある福岡に対し、自分たちのサッカーを表現できるか。(08.08.23)

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8月23日(土)J2 第32節 広島 vs 福岡(18:00KICK OFF/広島ビ
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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 福岡の勢いは、驚きといっていい。
 篠田新監督就任以来、5試合で3勝2分。その4試合で2失点しているのに無敗。逆転勝ちが2度。水戸戦では2-0から追いつかれても、再び相手を突き放し、熊本戦では残り5分で自らのミスから逆転を喫しても、その1分後に同点弾を叩き込むという劇的なドラマを演じる。この事実が、福岡の勢いを証明している。

 篠田監督就任以降の4-4-2システムにしても、ゾーンディフェンスにしても、サイドを起点とした攻撃にしても、以前の福岡に見られた形で、特に目新しいことではない。また、スペシャルな外国人選手が加入したわけでもない。にもかかわらず、福岡はそれまでの24試合とは全く違う「熱さ」を感じるチームへと変貌した。サッカーとは個人ではなくチームで闘うスポーツであり、チームが一体となって闘えば状況を変えることができると大原則を、福岡が内容と結果で示している。

 その勢いを象徴しているのが、前節の出場停止から戻ってくるFW大久保哲哉だ。
 190センチという高さだけではなく、前線から力を出し惜しみすることなく走り続け、最後の最後まであきらめずにゴール前に迫る彼の姿は、福岡のサポーターの気持ちをわしづかみにしている。その大久保が、篠田監督就任以降3試合連続で決勝点を決めた。この活躍によって、福岡に「尋常でない勢い」が呼びこんだのである。
 「大久保さんとマイク(ハーフナー)、この福岡の2トップをしっかりと捕まえることが大切」と、広島の元気者・槙野智章は言う。
 「二人は確かに高い。だけどそれだけでなく、彼らは自分を犠牲にして周りを活かそうとする。だから、2列目からの攻撃が活きてくるんです」

 しかし一方で、対戦相手のことばかり気にしても仕方がない、という言葉も、広島の選手からは聞こえてくる。
 「福岡は確かに、前回対戦した頃とは流れも勢いも変わっている。だけど福岡が、これまでと同じような闘いを、広島に対してもやってくるかどうか。特別な広島対策をほどこしてくる可能性もあります。でも、それは篠田監督が決めることで、僕らにはわからない。ただ、どういうやり方をやってきても、試合の中で対応していけばいい。要は、相手どうこうではなく、自分たちのサッカーをやるだけ。甲府戦のように、自分たちのサッカーができずに負けてしまうと、気持ちもスッキリしない」
 エース・佐藤寿人の言葉である。同様のコメントを、槙野も吐いた。
 これは、彼らだけの想いではなく、広島の選手たち全員の気持ち。甲府戦は、相手のハイプレスと3トップを意識しすぎて、自分たちがやるべきことを見失ってしまった結果の「自滅」に近い敗戦だった。「自分たちのサッカー」と胸を張って言えるものがあるにも関わらず、そこを見失って完敗した甲府戦の二の舞は、絶対に避けたい。そんな想いが、チームには充満している。

 福岡戦は、森崎浩司と青山敏弘という二人のMFが出場停止。開幕から広島の中盤を支え続けてきたキープレーヤーの同時不在は、広島にとっては痛恨だ。しかし一方で、明るい材料もある。出場停止だった槙野が最終ラインに復帰し、チームの雰囲気を盛り上げていること。このチームの心棒とも言うべき森崎和幸がボランチに戻ることで、メリハリの効いたゲームメイクが期待できること。さらに、切り札・久保竜彦のコンディションがいよいよ上がってきたことも、心強い。

 J2の首位を独走しているように見えるが、実際は楽に勝った試合はほとんどなく、多くはギリギリの試合を粘り強く闘い続けた結果の戦績である。だが、その厳しい闘いの蓄積による疲労が選手を蝕み、負傷者や出場停止などが追い打ちをかけ、広島の内情は火の車だ。だが、過去の歴史を見れば、あの2004年の川崎Fですら、苦しい時期が存在したという。その苦難を乗り越えて初めて、歓喜は舞い降りてくる。これこそ、人生の真実だろう。
 2試合で勝点1しか奪えなかったのも、2試合で1点しかとれなかったことも、共に今季2度目の屈辱。広島は今、J1復帰に向けて、最後の胸突き八丁を迎えている。が、この「胸突き八丁」は、決して乗り越えられないほどの急坂ではない。
 そのためにも、まずは自分たちのサッカーを思い出すこと。そして、サポーターと一体になり、全ての広島の力をこの試合に注ぎ込むことだ。ペトロヴィッチ監督は、こう語る。
 「ここまでも苦闘の連続だったが、その度にサポーターの熱い後押しを受け、我々は立ち上がってきた。チームとサポーターが一体となって闘えば、どんな苦難も乗り越えられる」

以上

2008.08.22 Reported by 中野和也
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