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【J1:第22節 清水 vs 柏】レポート:流れを相手に渡しかけたところで踏ん張った清水が4試合ぶりの勝利。北京帰りの岡崎の活躍も光る。(08.08.24)

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8月23日(土) 2008 J1リーグ戦 第22節
清水 3 - 2 柏 (19:03/日本平/14,163人)
得点者:1' 岡崎慎司(清水)、11' 枝村匠馬(清水)、27' 菅沼実(柏)、44' フランサ(柏)、49' 岡崎慎司(清水)
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 どちらも最近勝ち切れていなかったチームだけに、前半はその悪い流れを象徴するかのような問題が表われて2-2の打ち合い。だが、そこから後半に向けて立て直しが効いた分、清水が勝点3を手にする権利をつかんだ。

 突然秋が来たように涼しくなり、秋雨のようにしとしと降っていた雨もキックオフ前に止んで、選手にとっては動きやすいコンディションとなった日本平。水を含んだピッチも、多少スリッピーではあったが、ボールの弾みが適度に抑えられ、とくにホームの清水の選手たちにとってはパスを回しやすそうな状況に見えた。
 それもあって清水は非常に良い形で試合に入ったが、先制点はその事実が確認できる前に決まった。開始1分で得た左CKの場面で、兵働昭弘のキックからニアに入った岩下敬輔がヘッド。このシュートは右ポストに当たって決まらなかったが、跳ね返ったボールを岡崎慎司が抜け目なく押し込んで、清水がいきなり先制点を奪うことに成功した。
 その後も、前述の通り清水が自分たちのペースで試合を進める。とくに北京から帰国後初先発となった岡崎の動きが非常に良く、守備でも大きく貢献すると同時に後方からのロングボールもしっかりとキープ。柏の前線からのプレスを無効化するために要所でロングボールを使った清水だったが、ここで2トップの西澤明訓と岡崎が頑張ってタメを作ったことが後方からの押し上げを大いに助けた。またそれにより、ボールを奪われても高い位置から素早くプレッシャーをかけることが可能になり、柏のプレスを逆手に取るようにして相手にリズムを作らせず、序盤の清水は自分たちのペースで試合を進めた。
 そして11分には、左サイドバックの岩下から西澤→兵働→枝村匠馬と浮き球で素早く縦につなぎ、最後は枝村がDFに競り勝って前を向き、ドリブルでもう1人抜いてGKと1対1から2点目をゲット。フィニッシュのところで個の力を発揮するという部分も、今の清水にとっては大きな課題だが、その意味でも非常に価値あるゴールだった。
 また、「今日は長短のパスをうまく使い分けることができた」と枝村が言うように、それにより中央を割ってチャンスを作る場面がいつもより多かったことも、清水にとっての収穫だった。

 しかし、その後が良くない。「2点取った後なかなか落ち着いたゲーム運びができず、奪った後のミスも非常に多かった。勝ちきれないゲームがずっと続いたので、そういう気持ちの焦りというのが出てしまったのかなと思う」と長谷川監督が振り返った通り、まさに自滅の状態。
 27分に柏の右サイドバック・藏川洋平のクロスが逆サイドに抜け、ファーサイドから入った菅沼実に頭で押し込まれた場面も、清水としては珍しくクロス対応で細かいミスが重なったことによる失点だった。
 さらに44分には、柏のCKの2次攻撃から青山直晃が不必要なところで相手選手を倒してしまい、PKを献上。これをフランサにきっちり決められ、前半のうちに2点のリードを使い切ってしまった。

 だが、後半はまたしてもはっきりと明暗が分かれた。清水のほうは「今までだと、あのまま相手に勢いを持っていかれて、逆転されてしまうという展開が多かったが、今日はそこでみんなが本当にタフな気持ちを出して踏ん張り、もう一度自分たちに流れを持ってこれた」(市川大祐)というようにハーフタイムできっちりと立て直しに成功する。
 そして後半開始4分、兵働の左CKからファーの高木和道が競り勝ってヘッド。そのままであればGKに止められたシュートだったが、そのボールに鋭く反応した岡崎がダイビングヘッドでコースを変え、早々に勝ち越し点を奪うことに成功した。
 逆に柏としては、立ち上がりでセットプレーから失点するという前半と同じ過ちを犯してしまったことが本当に痛かった。

 その後は、柏が反撃に出て、アレックス、北嶋秀朗、ポポと攻撃のコマを投入。中盤にスペースが増え始めたこともあってカウンターの打ち合いも増え、一進一退の展開となったが、清水の守備陣が要所を抑えて決定機は作らせない。
 やがて柏に焦りが出始めた33分、アレックスが23分間で2枚目のイエローカードを受けて退場になってしまう。それでも柏は10人で果敢に攻勢に出て、36分には右サイドをうまく突破して李忠成が決定的なクロスをゴール前に送るが、ゴール前のポポがわずかに届かず、後半最大のチャンスを逃す。
 逆に1人多い清水のほうは、後半途中からボランチを伊東輝悦とマルコス・パウロの2枚にして手堅く守備を固め、なりふり構わず勝点3を取りにいくという姿勢で1点のリードを守りきり、リーグ戦では4試合ぶりの勝利。夏休み最後の日本平に、いつもより盛大な勝利の花火を打ち上げた。

 これで5試合勝利なしとなった柏は、最近清水がセットプレーからの得点が多いということは十分承知していたし、立ち上がりで失点しないというのもチームとしての大きなテーマだった。それだけに、そのパターンから2失点してしまったことが最大の敗因となり、悔しさも倍増した。
 一方、清水にとっては、一時崩れかけた状況から立て直し、勝ちきるために全員が最後まで戦い抜いたという意味で非常に大きな勝利。ただ、今季は何度同じことを書いたかという気もするが、この流れを次の名古屋戦に生かすことが本当に重要になってくる。

以上

2008.08.24 Reported by 前島芳雄
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