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【J1:第22節 鹿島 vs 名古屋】レポート:ついに名古屋がカシマスタジアムで初勝利!鹿島は一度失った流れを取り戻すことができず悔しい敗戦。(08.08.24)

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8月23日(土) 2008 J1リーグ戦 第22節
鹿島 1 - 2 名古屋 (18:34/カシマ/19,868人)
得点者:3' マルキーニョス(鹿島)、11' 吉田麻也(名古屋)、60' ヨンセン(名古屋)
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プレシーズンマッチを含め22試合未勝利。
この長年続いた不名誉な記録を、ついに名古屋は終わらせた。

試合序盤から並々ならぬ闘志を見せたのはストイコビッチ監督率いる名古屋だった。
ヨンセン、玉田の2トップだけでなく、小川佳純、杉本恵太の二人も高い位置を取り、鹿島の4バックに対して4対4の状況をつくった。鹿島のサイドバックの上がりを抑えるだけでなく、攻撃的な姿勢を示すための作戦だった。

しかし、これに慌てず、好機と捉えたのは鹿島だった。名古屋の守備陣形は、MF2人とDF4人のみ。中盤の枚数は少なく、自ずとサイドバックのフォローはなくなった。そこで名古屋の左SB阿部のところへ、鹿島の攻撃陣がつぎつぎと襲いかかる。3分、ダニーロから右サイド抜け出した本山にスルーパスが通る。フリーとなった本山がセンタリングを折り返し、マルキーニョスが絶妙のトラップで足下に置き、ディフェンスがつめてくる前にシュート。あっという間に鹿島が先制ゴールを決めた。

その後も高い位置でボールを奪い、ゴール前に押し寄せる鹿島。前節に続き、大量得点の試合となるかと思ったのも束の間、11分、玉田のFKに吉田が頭で合わせて名古屋が同点に追いつく。
あとあと、思い返してみるとこの1点が両チームに与えた影響は大きかった。
この得点で試合を振り出しに戻した名古屋は、前がかりになり過ぎていた杉本・小川の位置を修正。DFラインとMFの2列目のラインと、2つのラインでブロックを築くいつもの形になった。しかし、アグレッシブな姿勢は衰えない。激しくボールをチェイスし、技術の高い鹿島のMFたちをイライラさせる程の粘りを見せた。鹿島もなんとか崩そうとするが、決定機を作り出すまでには至らない。一進一退の白熱した展開で、前半は終了した。

後半、口火を切ったのは名古屋の杉本だった。
「個人的には前半は良くなかった。後半は、シュートが外れてもいいから打ちにいった」
右サイドを立て続けにドリブルで突破。シュートはゴールの枠を捉えなかったものの、”後半も攻める”という姿勢をチーム全体に示すのには十分だった。これにより、前半の序盤は鹿島が握っていた流れが完全に名古屋に移る。

高い位置でボールを奪うのも名古屋だった。鹿島は攻撃がうまくいかないことが焦りを生み、前がかりになってはボールを奪われる展開が続いてしまう。そして、60分、裏に抜け出そうとした玉田を大岩が倒してしまう。PKをヨンセンが決め、名古屋が逆転に成功した。

ホームゲームで負けるわけにはいかない鹿島。しかし、ここで先手先手と動いたのはストイコビッチ監督だった。攻勢を強めようとする相手に対し、勢いを生じさせない選手起用が冴え渡る。まず65分、疲れの見え始めた杉本に代えて山口を投入。そして75分、怪我で万全でない玉田を下げて米山を入れ、4-1-4-1に布陣を変更する。そして80分、中村に代えてバヤリッツァを最終ラインに加え5-4-1とした。パワープレーに対してはゴール前に人数を集め、最終ラインに5人を並べることで、サイドからのセンタリングにプレッシャーをかけ、良いボールを上げさせない。後半、鹿島が放ったシュートで枠に飛んだ決定機は、岩政のヘディングシュートくらいだろう。90分間、衰えない闘争心で試合を戦った名古屋が勝利し、ついにジンクスを打ち破った。

名古屋にとってカシマスタジアムでの初めて勝利を挙げた要因に、ストイコビッチ監督の存在は不可欠だった。試合開始当初から、首位の鹿島を相手に一歩も引かずに勝負を挑んだことが結果的に勝利を呼び込んだ。マギヌン・増川が欠場しているにもかかわらず、そして試合開始早々に失点しても名古屋の選手たちは、終始攻撃的な姿勢を失わなかった。監督を信じ、自分たちを信じたからこそ、早い時間帯に同点弾が生まれ、最後は勝利を手にすることができたのだろう。

対する鹿島は、首位を陥落したこと以上に、チームの完成度に疑問符が付く敗戦となってしまった。前半の中頃まではチャンスを作っていたものの、名古屋が落ち着きを取り戻しゲームを支配し始めると、再びその流れを奪い返すことはできなかった。特に、セットプレーでの失点がナビスコ杯での清水、リーグ戦の千葉、そしてこの名古屋と非常に多い。一発のセットプレーで流れがガラッと変わるだけに、ACLやリーグの優勝争いを考えると早く改善したい。

以上

2008.08.24 Reported by 田中滋
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