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【J1:第28節 磐田 vs 札幌】レポート:下位2チームの直接対決で大きな明暗。エース前田のハットトリックで大勝した磐田が降格圏を脱出。(08.10.05)

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10月5日(日) 2008 J1リーグ戦 第28節
磐田 5 - 0 札幌 (14:04/ヤマハ/10,984人)
得点者:7' 前田遼一(磐田)、32' 前田遼一(磐田)、36' 前田遼一(磐田)、53' ジウシーニョ(磐田)、89' 犬塚友輔(磐田)
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17位と18位の直接対決で、これほど大きく明暗が分かれるとは正直予想できなかった。だが、ちょっとしたきっかけでこうなってしまうというのも、残留争いの渦中では起こりうることなのだろう。

立ち上がりは、札幌もけっして悪くはなかった。2分には早いリスタートから西大伍がゴール前に飛び出し、3分と6分には先発復帰したダヴィがドリブルでサイドを突破して惜しいクロスを入れる。アウェーとはいえ自力で勝利をつかみとろうとするアグレッシブさを見せた。その点では、もちろんホームの磐田も負けてはいない。前節・新潟戦と同様に球際で激しい闘志を見せて、中盤での奪い合いで優位に立ち、5分にはロドリゴと駒野友一が続けざまにミドルシュートを放つなど積極的にゴールを狙いにいく。

立ち上がりは、どちらが先制点を奪っても不思議ではない雰囲気だった。だが、思わぬ形で早い時間に先制点が生まれる。

開始7分、出場停止の村井慎二の代わりに先発起用された山本康裕が左サイドでボールを受け、縦のドリブルから鋭いクロスを入れるが、それはGK佐藤優也がキャッチ。通常ならそこで終わるプレーだったが、佐藤がボールを前方にこぼしてしまい、これを真っ先に拾った前田遼一が落ち着いてシュートコースを作って左足で決め、磐田がどうしても欲しかった先制点を奪った。

これで札幌イレブンはやや意気消沈してしまったのか、内容的にも徐々に磐田ペースになっていく。守備に入ったときの磐田は、ストッパーの茶野隆行と加賀健一が札幌の2トップ、ダヴィとアンデルソンを厳しく見張り、ゲームを作るクライトンにはボランチの犬塚友輔が徹底マーク。札幌の攻撃では2トップが前線でタメを作れるかどうかが生命線となるが、そこを厳しくつぶしてキープを許さず、パスの出所にも2トップのサポート役にもなるクライトンも抑えて、攻めの形を作らせない狙い。それがしっかりと機能した。

特に犬塚は、鋭い出足と粘り強い競り合いで出色の働きを見せ、選手の個人名を挙げてほめることをめったにしないオフト監督に賛辞を贈られた。また、マークについた3人に限らず、磐田の選手たちは互いに声をかけ合い、しばしば複数で相手をはさんでボールを奪う場面を作ってボールを支配した。
そうしてクライトンからボールを奪うことに成功すると、札幌のバイタルエリアには大塚真司しかいない状態になり、そのスペースを生かしてチャンスを作った。

だが札幌のほうには、ブラジル人トリオを抑えられても、攻めどころはもうひとつあった。磐田の3バックは2トップへの対応に手いっぱいで、両サイドの駒野と山本康は、砂川誠と西大伍から目を離すことができないため、札幌の両サイドバックが上がっていけば磐田のマークが徹底しきれず、サイドで数的優位を作ることができた。しかし、「サイドバックにボールは行っていたが、そこで技術的な問題があった」(三浦監督)というように、優位な状況を生かしてサイドを崩すことができず、高さで優位に立つゴール前に効果的なクロスを入れることもできない。大きなチャンスとなるはずのCKも、90分間で1回しか得ることができなかった。
それに対して磐田のほうは、CKのチャンスを見事に生かす。32分の右CK、駒野が右足で蹴ったボールに前田がDFを振り切って飛びこみ、ヘディングをゴール左に叩きつけて2点目をゲット。さらに、その4分後にも駒野の右CKから前田が高さで競り勝ってゴール左に決め、前半だけでハットトリックを達成した。

札幌としては、まったく同じパターンから2回連続であっさりと決められてしまったことは痛恨の極み。これで磐田を楽にさせてしまい、逆に自分たちは重苦しい空気に支配されてしまった。

後半になっても流れが変わることはなかった。札幌の選手に勝ちたいという気持ちがなかったわけではないだろうが、プレーに覇気が感じられず、流れを引き戻すパワーが見えてこない。逆に磐田は、7分に前田のスルーパスからジウシーニョがゴール前に飛び出し、GK佐藤に倒されてPKを獲得。このPKをジウシーニョが自ら蹴って、16節・大宮戦(7/12)以来ほぼ3カ月ぶりのゴールを決めた。

その後、札幌は早めの交代策で反撃を試みるが、その効果はほとんど表われず、後半のシュートは2本だけ(90分合計で5本)。逆に磐田は、アディショナルタイムに犬塚に豪快なミドルシュートを決め、5-0の大勝。その結果、得失点差で大宮と東京Vを上回り、15位に順位を上げてひとまず降格圏内から脱出することに成功した。一方、札幌はこれで16位の東京Vと勝点15差となり、次節で降格が決まる可能性もあるという状況に陥ってしまった。

だが、快勝した磐田もまだまだ安心することはできない。東京Vと大宮とはまだ勝点32で横並びの状況だ。だが、ここで連勝したことで、この後2週間のインターバルでは非常に良いムードで練習に集中することができる。それによって細かい課題を効果的に修正することができれば、G大阪、名古屋と続く厳しいアウェー2連戦で勝利を得ることも可能になるはずだ。

以上
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