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【J2:第39節 横浜FC vs C大阪】レポート:両チームの課題は解決せず。三浦淳宏のスーパーキック2本が、シュート20本のC大阪から勝点2を奪う。(08.10.06)

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10月5日(日) 2008 J2リーグ戦 第39節
横浜FC 2 - 2 C大阪 (16:04/国立/20,359人)
得点者:37' 三浦淳宏(横浜FC)、66' 小松塁(C大阪)、74' 小松塁(C大阪)、77' エリゼウ(横浜FC)
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この試合を迎えるにあたり、横浜FCとC大阪は試合運びという点で課題を抱えていた。横浜FCは、90分間の中の調子の波が大きく悪い時間帯に耐えられない。C大阪は、ミスで自滅してしまい失点につながってしまう。点が多く入らないサッカーでは、このような課題は勝敗と直結してしまう。両チームにとって、この課題を克服したほうが勝利に近づく試合であったが、両チームとも同じ課題を再び露呈し、結果も引き分けとなる試合になった。

試合は、前半と後半で全く違った顔を見せる。前半は、パス主体の攻撃と高い守備意識で緊張感のある展開となる。15分を過ぎたあたりからは、C大阪も中盤でのプレスを強め、少しのパスミスで攻守が入れ替わる展開となる。横浜FCがカウンターからサイドに展開してクロスを中心に組み立ててれば、C大阪はトップに預けて、香川真司、乾貴士のドリブラーとのコンビで突破を図る。徐々にC大阪がペースをつかみかけてきた37分、均衡を破ったのは三浦淳宏の右足だった。中盤のボール回しから三浦淳にボールが入ると、そのままドリブルで持ち込みミドルシュートを叩き込む。「これぞアツ」というスーパーミドルで横浜FCが先制した。ここまで両チームとも、パスカットを狙った間合いで守備をしており、もっとミドルで打っても良いシーンも沢山あったが、この間合いの甘さを逃さなかったゴールと言って良い。ただ、「試合をコントロールしていた」(レヴィークルピ監督)C大阪にとっては、信じられない失点。そして、前半はこのまま1-0で終了する。

後半に入ると、C大阪が香川、乾が中央にカットインする形で、中央でのドリブルを主体とした攻撃に切り替える。横浜FCがこの変化を捕まえられず、バイタルエリアを自由に使われるようになり、その結果C大阪が何度となく決定機を作り出す。横浜FCにとっての課題は、この時間を耐えて自分のペースの引き戻すことだったが、それが全くできない。66分、カイオがバイタルエリアに下がってボールを受けると、そこから小松塁が冷静に決めて同点に。横浜FCは、バランスを保つべく69分に八角剛史を投入するが、74分にアンデルソンがボールを奪われると、C大阪はカウンター攻撃を開始。小松がそのままドリブルで持ち込みシュートを決めて逆転する。実に30分近くペースをC大阪に渡したまま、成す術なく逆転を許す。しかし勝負はわからないもの。再び三浦淳宏のキックが炸裂する。3分後の77分、右からの距離のあるFKは、見事なカーブを描き、ゴール前のエリゼウが押し込み同点に。質の高いFKを褒めるべき得点であるが、一方で逆転ゴールの直後の失点は、C大阪の課題の再現となる失点だった。その後は、横浜FCは御給匠、C大阪は古橋達弥を投入し、攻撃的な白熱した展開となるが、ゴールを決めきれず、試合は2-2のドローで痛み分けの結果となった。

横浜FCは、八角を投入し、その後セットプレーで同点に追いつくまで、後半の相手のペースチェンジに全く対応できなかったことは、ここ数試合の課題をひきずったままであることを露呈した。2失点で済んで良かったといっても良いぐらい一方的に攻め込まれている状況だっただけに、一度ロングボール中心にするなど、流れを切るための様々な工夫が必要だった。
また、この試合で横浜FCは数字上も昇格が消えてしまった。「遅まきながらもチームとしては力を付けている」(都並敏史監督)部分は試合の端々に見えるが、引き分けに持ち込んだのは、個人技とセットプレーに負うところが大きい。この結果で問題が隠蔽されてしまわないように、90分をコントロールする部分を一歩一歩固める必要がある。

C大阪にとっては、勝点2を失ったと言ってよい。監督、選手が口を揃えて「内容は良かった」と振り返るように、C大阪の勝ち試合だった。ただ、その内容を勝点3に交換できないのも、また今年の課題。「他のチームの勝点を計算しながらやっていけるような状態では決してない」(レヴィークルピ監督)状況だけに、必要なのは勝点3を得ること。もう、内容が良かったでは済まされない。セットプレーの失点でも五分五分とあきらめずになくす厳しさが必要になってくる。

ゴールの前に迫るシーンが多く、聖地・国立競技場に駆けつけた20,359人のお客さんにとって、手に汗握るゲームであったのは間違いない。一方で、両チームにかかる雲は晴れなかった。ともに試合運びに関する課題だけに、簡単に晴れる雲ではないが、天皇杯を挟んだ2週間で改善し、残り6試合では晴れ間を見つけていきたい。

以上

2008.10.06 Reported by 松尾真一郎
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