10月12日(日)第88回天皇杯3回戦 金沢 vs 岐阜(13:00KICK OFF/富山)
試合速報 | 天皇杯特集
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第39節(10/5)水戸戦( /jsgoal_archive/result/2008/1005/20080200030220081005_detail.html )、試合前には真っ白だったことを忘れさせるほど、90分を戦い終えた後の選手たちのアウェイユニフォームは汗と泥で汚れていた。それが14試合ぶりの勝利の勲章であった。「とにかく勝ちたかった」(大友慧)という気持ちをこめて90分続けたハードワークこそが、岐阜に勝利をもたらしたのであった。
そのハードワークが、チームにリーグ序盤の攻撃性を取り戻させた。前線から相川進也が激しくプレスをかけ続け、高い位置でのボール奪取に成功すると、2列目、そしてサイドバックが果敢に飛び出し、攻撃に厚みをつけた。圧巻だったのは3点目だ。中盤でインターセプトし、左サイドを駆け上がった奈須伸也から右サイドの嶋田正吾にサイドチェンジ。ボールを受けた嶋田がゴール前に鋭いクロスを入れると、走りこんだ片桐淳至がゴールを決め、勝負を決めたのであった。左右に大きな展開を見せ、そしてスペースがあれば積極的に突こうという意識の強さが生んだゴール。『これぞ、岐阜』と思わせてくれる、攻撃性あふれる見ていて気持ちのいいゴールであった。
天皇杯3回戦でも自慢の攻撃力を炸裂させて、再びチームに勢いを取り戻したい岐阜。対戦相手は北信越リーグ1部のツエーゲン金沢。カテゴリーが下のチームが相手とはいえ、勝利のために欠かせないのは相手以上のハードワークであり、チャレンジャー精神であることに変わりはない。ただ、リーグ序盤や水戸戦で見せた力がありながらも常に同じ力を発揮できずに13試合勝利から遠ざかったように、岐阜の課題は精神力である。そうした自らのウィークポイントを克服するためにも、この試合でしっかりと『岐阜らしさ』を見せて勝利をつかまなければならない。
Jクラブとしてはじめて挑む天皇杯だけに、Jの威厳のためにも絶対に負けられない一戦。また、クラブとしてまだ3回戦の壁を破っていないだけに、この試合に勝ってクラブ史上初の4回戦出場を決めたいところだ。そして何よりも、勝てば名古屋グランパス戦が待っている。公式戦で初となる『岐名ダービー』を実現させるという高いモチベーションを持って選手たちは戦ってくれるに違いない。FC岐阜として新たな一歩を踏み出す一戦となる。
ツエーゲン金沢にとっても、この試合にかけるモチベーションはすこぶる高いはずだ。昨年の天皇杯3回戦では水戸に対し、主導権を握りながらも0−1の惜敗。その雪辱をこの試合で晴らしたいことだろう。そして、今季は北信越リーグで優勝を狙ったものの、惜しくも3位に終わってしまっただけに、天皇杯でJクラブを破って存在感を見せたい気持ちは強いはずだ。
北信越リーグ3位といえども、その実力は侮れない。優勝は逃したものの、北信越リーグ関係者は口を揃えて「一番強かったのはツエーゲン」と言う。リーグ戦では相手に戦い方を研究され、なおかつ好不調の波が激しかったために結果は出せなかったが、自慢の攻撃力は地域リーグの枠を超えていると言っても過言ではない。その実力は天皇杯の過去2戦で発揮している。1回戦ではJFLのSAGAWA SHIGA FCに4−3、2回戦では同じくJFLのカターレ富山に2−1で勝利を挙げており、2戦続けて攻め勝っての『格上食い』を演じているのだ。その勢いに乗って3回戦に挑んでくるに違いない。
攻撃でチームを引っ張るのは札幌などに在籍した奈良安剛。正確な技術とフィジカルの強さを武器にゴールを狙うストライカーだ。そして、中盤を司るのは元広島の木村龍朗と元水戸などに在籍した権東勇介である。権東が得意の左足から繰り出すキックで大きな展開を見せ、木村が必殺のラストパスでゴールをお膳立てする。2人の息の合った組み立てが金沢の生命線と言えるだろう。さらに最後尾には元U-20日本代表で元広島の中尾真那がそびえ立つ。スピードと強さを兼ね備える中尾の壁を破るのは容易ではない。それ以外にも元Jリーガーを中心に実力者たちが揃っているツエーゲン金沢。この試合において「Jリーグチーム撃破」しか眼中にないだろう。
ともに攻撃力が売りのチームだけに点の取り合いになることも予想される。『勝利』という一つの目標に向かい、高いモチベーションを持って挑む両チームの対戦だけに、とにかく決戦の地・富山には激しい火花が舞い散ることになるだろう。両チームのサポーターには、その激戦をぜひ目の当たりにしてほしい。
以上
2008.10.10 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
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