10月12日(日)第88回天皇杯3回戦 山形 vs UVA(13:00KICK OFF/NDスタ)
試合速報 | 天皇杯特集
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「いい流れで福岡に勝って、別の大会ですけど流れというのは続くと思いますので、勝つだけじゃなくてしっかりいい内容で、プロとアマチュアの差を見せなきゃいけないと思いますし、それをまた次の岐阜戦につなげるということでも大事なゲームになると思います」
J2チームにとってとかく難しい試合である天皇杯3回戦を前に、山形・渡辺匠が胸の内を語った。J2リーグでは9月を未勝利で終えたものの、10月最初の試合となった前節では、退場者を出しながら福岡を1−0で下し2位に再浮上した。再び走り出す勢いを消してはならないとともに、渡辺にとっては、勝てば4回戦で古巣・川崎Fと対戦できるというモチベーションもある。今年の3回戦、山形がNDスタに迎えるのは、3年ぶりに出場している栃木県代表・日立栃木ウーヴァスポーツクラブだ。
地元・大平町の特産品のぶどう(ウーヴァ)をチーム名に付け、エンブレムにもあしらった日立栃木は、関東社会人リーグ1部に昇格して2年目。今年の前期は栃木SCなどからの新加入選手がフィットせず連敗もあったが、後期は自由度の高いそれまでのやり方から決まり事をつくったことでチームが機能し始めた。9月7日に最終戦を終えて8勝2分け4敗。FC町田ゼルビアに次ぐ2位に入り、目標のJFL参入へ向け、11月22日からの全国地域リーグ決勝大会への出場も2年連続で決めている。今月18日から全国社会人選手権も控えることで、チームは良好なコンディションと高いモチベーションを維持して乗り込んでくる。
センターラインには上背のある選手を配し、サイドにはスピードのある選手を多く擁している。関東社会人リーグでの基本システムは4−4−2で、ダイヤモンドの中盤が流動的に動きながらサイドバックが絡む形のサイド攻撃を得意としている。右サイドでは石川大がスピードを活かして思いきりのいい仕掛けを図り、前線にはポストプレーをこなす185cmの三輪宏真にクロスを合わせるが、三輪は昨季9得点でリーグ得点王、今季も8得点を挙げている。その三輪とともにベストイレブンに選出されたDF林容史は、長身の栗原英明とセンターバックを組む。天皇杯1回戦で青森山田高を破ったあと、2回戦のジェフリザーブズ戦では4−2−3−1にシステムを変え、サイドのスペースを積極的に突くなかで石川大と三輪にゴールが生まれて2−1と勝利。栗原を出場停止で欠くなどバックラインは万全ではなかったが、カテゴリーでは上位のJFLチームを破り、Jへの挑戦権を得た。
山形の印象を「まじめな選手が多く、チームでやろうとしていることの方向性が試合を観ていてわかる」と語るのは、就任2年目の横浜誠監督。「どう考えても攻められている時間が長くなるので、まずは失点をしないように」と、2回戦を勝ち抜いたあとのトレーニングでは守備組織の整備やカウンターを徹底しているが、「勝負事は勝たないとおもしろくないので、勝ちにいこうと思っている。たとえ点を取られても次の失点をなるべくしないように、前向きにやりたい」としぶとい戦いを挑む。また、山形との対戦をもっとも心待ちにしていたのは、昨年まで山形でプレーしていた『前ちゃん』こと前田和也。もっとも好きなボランチで、チームの主軸として活躍できている充実感が溢れている。「山形は1年半ですけどお世話になったチームなので、自分が今サッカーを頑張っているという姿を見せて恩返しもしたいと思っています。チームはいい雰囲気でやれていますし、実力的には山形とは差がありますけど、みんなひたむきにやれるので、今いるチームを山形の人に見せたいです」と、古巣との対戦が待ちきれない様子だ。
「天皇杯はコンディションのいい選手ですね。少し壊れている選手は外すことも考えながら進めていきたいと思っています」
山形・小林伸二監督は福岡戦直後の監督会見で、選手の入れ替えに含みを持たせる発言をしたが、9日に行った紅白戦では8人を入れ替えた「主力組」を編成した。3回戦の翌日にはサテライトリーグ東京V戦が組まれ、2日連続の公式戦になることで大幅な変更をしない選択もあるが、出場停止が明けた長谷川悠と秋葉勝や怪我人の復帰などでプレーできる選手が増えてきたことや、天皇杯2回戦の日立栃木の試合をビデオでスカウティングするなどした末に下された決断。もちろん、負けは許されないが、J2リーグ戦の間に挟むこの2試合を通して、小林監督はリーグ戦残り6試合で勝ち残るためにも重要な一手を選択したと言える。そして大幅な変更とは言っても、メンバーは今シーズンの一定期間、活躍したことがある選手ばかり。怪我人が続出した時期に、新たにチャンスをつかんだ選手がしっかりと仕事を果たしてきた、その経験の産物だ。
「攻撃では、広げるということ。広げてからのサイドチェンジと、スペースへ飛び出すということ、ボールサイドに絡んでいくというところを徹底する」と語る小林監督は、日立栃木の思いきりのいい攻撃を警戒する。「大きい展開のサッカーもしてくる。そこの状況を見てボールを入れてくるんじゃなくて、理詰めで放り込んできたりするので、ツボにハマると危ない。それが合わないようにしとかんといけんかなあと思います。そういう意味では、大きな展開のひとつ目を弾くということと、サイドチェンジしてから得点になっているので、大きな展開のあとのサイドの1対1できっちり対応することが重要」と分析する。さらに、情報が少ない相手と対峙する場合にもっとも難しいのは、立ち上がりの時間帯だ。MF馬場憂太は「格下のチームは上のチームを食ってやろうと思って最初からガンガンくるので、その勢いに飲まれないように、冷静にやればいいと思います」と、平常心にその答えを求める。
早い時間の先制点で番狂わせの要素を消したい山形。無失点の時間を長く続けて可能性を広げたい日立栃木。2つのベクトルがぶつかったあとの行方は、まだ誰も知らない。
以上
2008.10.11 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
一覧へ【第88回天皇杯3回戦 山形 vs UVA】プレビュー:大幅に先発メンバーを入れ替えて臨むJ2。2位の山形に対して、2回戦でジェフリザーブズを破り勢いに乗る日立栃木は2度目のアップセットを起こせるか?(08.10.11)
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