10月12日(日) 第88回天皇杯3回戦
栃木SC 1 - 1(PK 5 - 3)熊本 (13:00/栃木/3,011人)
得点者:54' 小森田 友明(熊本)、81' 岡田 佑樹(栃木)
☆天皇杯特集
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ロアッソ熊本の池谷友良監督は試合をふり返り、「うちのやりたいことをやられてしまった」と述べた。FWの高橋泰選手も「戸惑った」と、普段通りの戦い方ができないままゲームが終わってしまったことを悔やんでいた。J2では14位であるため相手に挑んでいくことが常であるロアッソ熊本。しかし、今回対戦するのはひとつ下のカテゴリーであるJFLに属している栃木SC。いつもチャレンジャーで試合に臨むチームは、逆にチャレンジされる対象となっていた。
「カテゴリーが上のチームなので自分たちがかかっていける。そういうモチベーションを持てたのではないかと思います。」
栃木SCの柱谷幸一監督はそう言って選手をピッチに送り出した。その期待に応え、選手たちはJリーグのチームに臆することなく戦いを挑み、そして勝利を手にした。
試合序盤、「先に点を取られたくない」、そんな両チームの思いが拮抗した展開が生んでいた。キックオフと同時に、4−4−2の布陣のロアッソ熊本は前線から積極的にプレスをかけていく。相手ボールになると先発起用されたFW木島良輔が、すぐにボールをチェイス。後ろの選手たちもそれを合図にラインを押し上げた。だが、高い位置でボールを奪うまでには至らない。3−5−2で迎え撃った栃木SCはFWの上野優作にボールを集め、自陣に押し込まれることをうまく防いだ。お互いにボールを奪っては素早い攻撃で相手ゴールをうかがった。
前半の決定的な場面はお互いに1度ずつ。
27分。ロアッソ熊本の市村篤司がワンツーパスで右サイドを突破すると、角度のない位置からミドルシュートを放つ。ボールは左ポストをぎりぎりかすめていった。対する栃木も35分、中盤から熊本のDFラインの裏のスペースへ佐藤悠介が飛び出す。きれいなスルーパスが通り、フリーでボールを受けた佐藤がシュートを打つ。しかし、シュートは惜しくもゴール左へと外れた。佐藤にすれば利き足とは逆の右足でのシュートだったことが悔やまれるシーンだった。
後半に入ると、栃木SCがゲームを支配するようになる。熊本陣内でゲームが進むことが多くなり、栃木SCはCKやFKでチャンス作っていく。決定機は50分。左CKから向慎一が強く蹴ったボールはゴール中央の上野の頭にピタリと合う。しかし、ボールはバーを直撃して下に跳ね返ってしまった。その跳ね返りが山崎透の前に来たものの、山崎はこれを空振り。栃木SCは絶好機を逃してしまった。するとピンチのあとにチャンスあり。54分に宮崎大志郎が左サイドからあげたボールが、こちらもバーを直撃。こぼれ球を小森田友明が蹴りこんで熊本が先制点をあげた。
熊本が点を取ったものの、流れを掴んでいるのは栃木。63分に、左サイドハーフで攻撃を引っぱっていた斎藤雅也に代えて入江利和を投入し、さらに攻勢を強める。これに対し、なんとか攻撃を跳ね返していた熊本だったが78分にボランチの宮崎大志郎が退場してしまう。これで完全に流れは栃木に傾く。81分、右サイドでFKを得るとキッカーは佐藤。ゴール前にあげたセンタリングは、GK吉田智志に弾かれたものの、その跳ね返りを岡田祐樹が落ち着いてトラップ。右足を一閃すると鋭い弾道でゴールに突き刺さり、攻め続けた栃木が同点に追いつく。さらに栃木は左サイドハーフの入江を中心に次々とゴール前にセンタリングをあげるが、最後のところで弾き返され逆転までには至らなかった。
延長戦に入っても、入江の突破からチャンスをつくる栃木の攻撃を、熊本が耐えるという図式に変化はなかった。FWに投入された松田正俊もバーをかすめるシュートを放ったもののゴールは決まらなかった。
しかし、PK戦に勢いは消えなかった。5人が落ち着いてゴールを決めた栃木に対し、熊本は3人目の小林陽介がシュートを左上に吹かしてしまう。結局、PK戦は5−3となり、ホームの栃木SCがJ2のロアッソ熊本を破り、4回戦にコマを進めた。
試合後、ロアッソ熊本の池谷監督は栃木SCを讃え、「来年は良きライバルとして同じ場所で戦いたい」とエールを送った。昨シーズンまでJFLで戦っているだけに、昇格を目標にした戦いがどれだけ苦しいものか知っている監督だからこそ言える言葉だった。
栃木SCの次の相手はジュビロ磐田。J1相手にどこまで戦えるのか、試合の日を楽しみに待ちたい。
以上
2008.10.12 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
一覧へ【第88回天皇杯3回戦 栃木SC vs 熊本】レポート:カテゴリーが違う相手と戦う難しさ。PK戦の末、ロアッソ熊本が栃木SCに苦杯をなめる。(08.10.12)
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