10月12日(日) 第88回天皇杯3回戦
金沢 0 - 1 岐阜 (13:00/富山/1,515人)
得点者:83' 相川進也(岐阜)
試合速報 | 天皇杯特集
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岐阜が扉をこじ開けた。1対0という最小得点差での勝利。相手が2つカテゴリーが下ということ、そして90分通してほとんどいい形で攻めることができず、「内容は厳しいものがあった」(松永英機監督)ことを踏まえても、「天皇杯はやりにくい大会」(松永監督)であり、特に岐阜にとってははじめて格上の立場で臨んだ試合だっただけに、そこでしっかり勝利をつかんだことは素直に評価していいだろう。
序盤から岐阜は苦しんだ。金沢は3−6−1システムという守備的布陣。6人も配した中盤をコンパクトに保つことで、中盤で激しくプレスをかけ続け、岐阜に攻撃の形を作ることを許さない。ボールを奪っても攻撃に出るのは前の3人だけ。攻撃は右サイド中尾真那のロングスロー頼みという徹底した戦い方で挑んできた。
そんな金沢に対して、岐阜は梅田高志、北村隆二のボランチがなかなかいい形でボールを受けることができず、中盤を省略してのロングボールが多くなってしまい、前半はチャンスらしいチャンスを作れないまま終わる。だが、ハーフタイムに「運動量を増やすこと」と「攻撃の起点を前にすること」を確認。後半、小島宏美がトップ下の位置でボールを受けるようになり、攻撃の起点を作り出し、61分に片桐淳至を投入すると、さらに厚みのある攻撃を繰り出すようになる。
金沢の粘り強い守備に苦しみ続けたが、最後は執念でゴールをこじ開けた。83分、CKのこぼれ球にいち早く反応した北村。相手との競り合いとなったが、浮いたボールに対して頭から飛び込んでボールを奪取。勇気あるプレーで勢いに乗ると、すぐさま鋭いクロスをゴール前に送った。そして、そのボールを相川が体を投げ出してヘディング。2人の執念がこもったボールはGKに反応されながらも力負けすることなく、ゴールに吸い込まれていった。無理な体勢でヘッドをしたため、相川は着地を取ることができず、無念の負傷交代となってしまったが、その姿からも勝利に対する強い思いを感じることができた。岐阜にとって大きな大きな決勝点となった。
焦れる展開になっても「90分通して守備でのミスが少なかった。DFラインは集中していた」と深津康太が話すように、カウンター狙いの金沢に対して守備陣がミスなく対応したことが勝因と言えよう。一時は大量失点が続くなど守備面と精神面の脆さを露呈していたが、完全に「6連敗したところから立ち直りつつある」(松永監督)ことを証明する勝利となった。「今の勢いを次の山形戦にぶつけたい」と片桐は力強く言い放ったように、シーズン終盤、再び旋風を巻き起こしそうな予感が高まっている。
そして、この勝利から岐阜は大きなものを手に入れた。名古屋グランパスとの一戦だ。隣県の先輩クラブの名古屋。今までは指をくわえて見ていた相手と、11月2日、豊田スタジアムで真剣勝負をまみえることとなるのだ。選手、監督、クラブスタッフ、そしてサポーター、FC岐阜というクラブに携わるすべての人の鼻息が、その日に向けて荒くなっているに違いない。「東海地区のサッカーを盛り上げるためにもしっかり準備を整えたい」と松永監督は気合を入れ直した。岐阜にとっての歴史的な一戦、持っているものすべてをその試合にぶつけたい。激戦は必至。見逃すことは許されない。
一方、金沢にとっては悔しい敗戦だ。「中途半端な形で終わってしまった」と池田司信監督が悔やんだように北信越リーグで3位、そして全国社会人大会の切符も逃し、今季の目標を1つも果たせないまま、この試合で今シーズンの全日程が終了することとなってしまった。地域リーグながらも元Jリーガーを中心にメンバーを組み、実力では上のカテゴリーと遜色がないながらも「ウチのチームは若い。それが苦しんでいる原因」と池田監督が振り返るように、若さゆえに調子の波があることがこの結果を生み出してしまっている。試合後、池田監督は「今後クラブのビジョンとして、このまま若い選手を育てていくのか、上のカテゴリーに行くために経験ある選手を取るのか。クラブは判断しないといけない時期に来ている」と語った。このたたきつけられた現実を金沢はクラブとしてどう捉えるか。長すぎるシーズンオフ、やるべきことはいっぱいありそうだ。
以上
2008.10.12 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
一覧へ【第88回天皇杯3回戦 金沢 vs 岐阜】レポート:勝利への執念を見せた岐阜。ツエーゲン金沢の守備的な戦いに苦しみながらもゴールをこじ開け、名古屋への挑戦権を手に入れた!(08.10.12)
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