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【第88回天皇杯3回戦 草津 vs 徳島S】レポート:エース高田、司令塔島田の存在感が草津を救った。徳島2ndは善戦及ばずにJの底力に屈する。(08.10.12)

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10月12日(日) 第88回天皇杯3回戦
草津 2 - 0 徳島S (13:00/群馬サ/1,693人)
得点者:48' 後藤涼(草津)、66' 高田保則(草津)
試合速報 | 天皇杯特集
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2人がいなかったらと思うと、ゾッとするゲームだった。若手中心のメンバーを組み前半を0対0で折り返した草津は後半、エース・高田保則と司令塔・島田裕介を同時投入。2選手がピッチに入ったことで息を吹き返したチームは2ゴールを奪い、徳島2ndを突き放した。草津は、四国リーグクラブ相手に順当な結果を残し4回戦へ駒を進めたものの、前半の内容を考えると素直には喜べない勝利だった。

鳥居塚、秋葉忠らベテランをメンバーから外した草津は、後藤涼、都倉賢の2トップに加えて、櫻田和樹、佐田聡太郎らフレッシュな選手を先発に並べた。高田、島田の両主軸は、ベンチには入れたものの、「出来れば使いたくない」(植木監督)という状況だった。相手は2リーグ格下の徳島2nd。指揮官の構想では、若手中心でも十分に戦えるはずだった。草津にとって、高田と島田は、万が一に備えての「保険」だった。

だが、そんな構想はゲーム序盤で音を立てて崩れていった。草津は前線にボールが収まらずに雑な攻撃を繰り返しては、ボールを奪われ鋭いカウンターを受けていく。徳島2ndは引いて守る陣形ではなく、臨機応変にラインを設定し、草津を囲い込んではボールを奪う。そして、スピードのある坂井優介を中心に草津ゴールへと迫る。9分に坂井、20分にはサイドチェンジから武田侑也、21分には坂井が落としたボールを鈴木慎太郎がシュート。Jクラブ相手に決定機を築いていく。草津は攻撃のスピードが遅く、徳島2ndのプレスの餌食になるシーンが目立った。前半は徳島2ndが互角以上の戦いを演じて魅せた。草津の守護神本田征治は「相手の決定力が足りなかっただけで、いつやられてもおかしくなかった」と振り返った。

植木監督の決断は早かった。前半の内容に痺れを切らした指揮官は後半開始から高田、島田を投入、ゲームが動き出す前に先手を打つ。

高田、島田投入の効果は絶大だった。「前半はパス、パスになっていてタメが作れていなかったし、相手のプレッシャーから逃げていくプレーが多かった」という島田は、ドリブルで自らボールを運び、攻撃に変化を加えていく。一方の高田は前線でボールをキープ、周囲に時間を与えていく。「草津は2人が入って、全く違うチームになった」(村上淳一)。

そして後半開始直後の3分、島田と高田の連携で左サイドを崩すと尾本敬のクロスに後藤がヘッドで合わせて、草津に待望の先制点が生まれる。「2人が入ったことでチームの良さが引き出された」(後藤)。66分には高田が豪快なボレーを叩き込み、ゲームの大勢を決めた。

徳島2ndは終盤に疲れが見えたものの、途中出場の小山辰吾らが積極的なプレーを見せて最後まで草津守備陣を苦しめた。終盤はクロスボールが何度も草津ゴール前を横切るなど、ゴールまであと一歩のところまで迫った。最後までボールをつなぐという意識にブレがなく、Jクラブ相手でも自分たちのサッカーを貫いたことは今後の大きな糧となることだろう。

辛くも3回戦を突破した草津だが、積み上げてきたパスサッカーが、島田と高田抜きでは成り立たないことを暴露してしまった。また、チャンスをもらった選手が結果を残せなかったことはチームにとってマイナスだ。会見で怒りをあらわにした植木監督は「出来なければ来年、他の選手を探して持ってくればいいだけだ」と突き放した。今ゲームの収穫は、高田と島田の存在の大きさを再確認できたことだけ。トーナメントの難しさを差し引いても、後味の悪いゲームとなってしまった。草津は、4回戦の柏レイソル戦へ向けて気持ちを切り替えることが重要だ。

以上

2008.10.12 Reported by 伊藤寿学
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