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【第88回天皇杯3回戦 徳島 vs 国士舘】レポート:Jクラブの徳島、国士舘大学に敗れる!まさに苦悩の残ったこの天皇杯。(08.10.12)

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10月12日(日) 第88回天皇杯3回戦
徳島 0 - 1 国士舘 (13:00/鳴門大塚/1,174人)
得点者:118' 松本祐樹(国士舘)
天皇杯特集
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まず個人的な話からレポートを始めさせてもらうことを読者の皆様にはお許しいただきたい。
試合前日、日頃から親しくしているサッカー仲間たちと夕食を共にしていたその席で天皇杯が話題に上った。そこで徳島の相手が国士舘大学であることを話すと、昨年まで関西の名門大学でストライカーとして活躍していた一人が「国士舘はホントに強いと思います。気を付けないと徳島危ないですよ」と一言。その言葉は大学サッカーに精通している彼の言葉だけに何か重く、「厳しい戦いを強いられたとしても何とか結果は出せるだろう」と勝手な予想をしていた筆者自身を不安にもさせた。しかし、まさかそれが現実になろうとは。

さてここから話は本題のゲームへ。
試合序盤はほぼベストメンバーでこの一戦に臨んだ徳島が主導権を握った。MF倉貫一毅、米田兼一郎が中央からボールを散らし、両サイドの麦田和志、六車拓也で起点を作って攻撃を組み立てた。その攻撃はプロのプレーや判断におけるスピード、連動性の高い組織力にやや戸惑う国士館大学をじりじりと攻め立てる。国士舘大学DFの奇跡的とも思えるブロックに合い得点にはならなかったが、15分には母校との対戦に燃えるFW菅原康太がビッグチャンスを掴むなど、徳島は確実にゴールへと近づいているように思われた。

が、25分頃から何か試合の様相が変わってくる。国士舘大学が徳島の動きとやり方に徐々に慣れ始め、盛り返しを見せられるようになってきたのだ。すると、「相手がどうであれ、自分たちのサッカーを捨ててリトリートして守るのはこれまでやってきたことを否定することになるので、そういうことではなく勝っても負けても自分たちの良さを出していこう」という細田監督の指示を受けていた国士舘大学の選手たちは積極的にプレー。ボールへ厳しくプレスをかける積極的な守りで徳島をてこずらせていった。
また攻撃でも国士舘大学は目を見張るものを見せる。中盤を受け持つ半田武嗣、柏好文が効果的なドリブルで攻めに変化を出せば、注目のFW高橋大も前線で奮闘。マークに付いた徳島・登尾顕徳に対して体を張って互角の勝負を繰り広げた。

さらにそうした展開は後半も続く。チャンスの数で言えばそれでもまだ徳島が多かったが、国士舘大学も懸命のプレスと小気味良い攻撃で勇敢な戦いを続けて一歩も引かなかった。そして試合はついに延長へと突入。互いの意地もぶつかり合い、激しさを増す内容になっていった。そんな中、最後に勝負を決めたのは国士舘大学の『らしさ』であった。

プレビューに書かせてもらったが国士舘大学は試合終了間際に挙げる得点が多いチーム(データは1試合90分のものだが)。最後まで諦めない戦いが大きな特徴と思われた。その真骨頂を発揮するかのように、延長も残り時間少ない118分、途中投入された松本祐樹が期待に応えて値千金の決勝ゴールをねじ込んだのだ。

勝利した国士舘大学のチームには心から敬意を表したい。Jクラブ相手に臆することなく戦い結果をもぎ取ったのは全員のハードワークの賜物であろう。次はJ1でもトップレベルにある鹿島が相手だが、その一戦でも自分たちのサッカーを信じてぶつかっていってもらいたいものだ。

対して敗れた徳島はこの敗戦を真摯に受け止めなくてはならない。それは決してカテゴリーが下の相手に負けたという結果だけについてではなく、チャンスを決めきれないという課題をこの戦いでも引きずってしまったことについてもだ。その上で、それに対する必死の改善をしなくては、リーグ戦の残り試合でも思うような戦いは出来るまい。

いずれにしても徳島には苦悩の残った天皇杯となってしまった。非常に残念という他ない。

以上

2008.10.13 Reported by 松下英樹
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