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【J2:第41節 広島 vs 鳥栖】プレビュー:試合への渇望がみなぎる広島に対し、鳥栖はJ1昇格への希望をかけて、激しくぶつかる。(08.10.25)

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10月25日(土)J2 第41節 広島 vs 鳥栖(14:00KICK OFF/広島ビ
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 「優勝も決まって、広島は気が抜けているはずだ、と思われている」
 いつも笑顔で質問に答える槙野智章だが、この台詞の時だけは、厳しい表情になった。
 「絶対に、そんなことは、言わせない」
 そんな決意が、彼の表情から読み取れた。
 とはいえ、正直に言えば、広島にとってモチベーションが保ちづらい試合でもある。
 今季の広島は、「絶対に1年でJ1に戻るんだ」という強い決意をクラブ全体で共有し、常に緊張感がチームの中にみなぎっていた。しかし、J1復帰だけでなく優勝まで手中におさめてしまうと、チームに達成感が出てきてしまう。2004年川崎F以来の「勝点100」が今の数字的な目標(4勝1分で到達)だが、そこに「J1復帰」ほどの切実感は生まれない。

 その雰囲気を、ペトロヴィッチ監督はもっとも危惧する。指揮官が「若い選手にチャンスを与えたい」と語るのも、来季に向けての戦力の発掘という意図だけでなく、チーム全体に刺激を与えたいという想いが強かったからだ。
 実際、その指揮官の意図が知れ渡ると、チーム内競争は激化した。だがそれは、サテライトメンバーの活性化よりも、主力の「試合に出たい」という気持ちが上回った。森崎和幸はサテライトで圧倒的な存在感を見せつけて、主力組に戻った。同様に、サテライトでのプレーを経験した森崎浩司や柏木陽介も、強烈なゴールへの意欲と迫力にあふれた練習を続け、木曜日には先発組の象徴である「赤ビブス」を身につけた。

 「チャンスは与えられるものではなく、自分で奪うものだ」というペトロヴィッチ監督の考え方からすれば、練習で圧倒的な力を見せつけた彼らの起用を逡巡する理由はない。
 「我々は常に勝利を求め、プロフェッショナルなサッカーをお見せする義務がある。したがって、練習で実力を見せた選手でなければ、抜擢することはできない」(ペトロヴィッチ監督)
 結局、湘南戦や天皇杯・大体大戦で途中出場ながら結果を残した高柳一誠と、李漢宰の負傷のため右サイドで起用が有力な森脇良太の二人が、鳥栖戦で先発する見込み。ペトロヴィッチ監督が示唆していた「デビュー」の最有力候補・岡本知剛が、U-19日本代表選出によってチームから離れてしまったのは、首脳陣にとっても計算外だった。
 ただ一方で、「ルーキーの清水航平の調子があがっている。途中出場でデビューさせるプランはある」と指揮官は言う。

 清水は「佐藤寿人と田中達也(浦和)を合わせたようなタイプ」(広島・足立修スカウト)のストライカー。東海大第五高時代は、2006年のインターハイで得点王、昨年の高円宮杯では4試合で7得点を叩き込んでいる実績もある。
 今季は当初、サイドバックや中盤で起用され、紅白戦に参加できない苦しい時期もあった。しかし、そこを強い気持ちで乗り越えた清水の今のプレーは、「いい動きをしている」と言う森崎和をはじめ、主力選手も高く評価している。彼のスピードや飛び出しが萎縮することなく試合で発揮できれば、サポーターに驚きを与えられる可能性はあるだろう。

 一方、クラブ創設以来の悲願=J1昇格を目指す鳥栖は、前節のC大阪戦で完敗を喫し、2位山形との差は7ポイントへと広がった。直接対決も残っている3位仙台との4ポイント差は、もちろん挽回可能。しかし、佐藤寿人が「もう二度とやりたくない」と言うほど強烈な重圧がかかる入れ替え戦よりも、自動昇格を狙いたい想いは当然だ。

 通常、逆転可能な勝点差とは「残り試合数以内」と言われている。しかし、そういう方程式どおりにいかないのが、スポーツの世界だ。
 例えば1999年、F東京と大分との差は残り8試合で12ポイント。ところがその後の7試合で、大分は逆転に成功。最終節で勝利すれば、J1昇格を手にできる位置まで這い上がった。ただ、最終節・山形戦で引き分けたために、F東京の再逆転を許したのだが。
 また2004年の福岡は、残り8試合時点で3位山形につけられていた8ポイント差を、6試合で逆転。見事に、入れ替え戦進出を果たしている。

 これらの歴史を考えても、鳥栖はまだ、自動昇格をあきらめるわけにはいかない。そのためには、優勝を決めている広島から勝点を奪い、逆転へのシナリオを描きたい。
 広島との対戦成績は、2戦2敗。しかし、いずれも0−1の僅差。守備の中軸・飯尾和也が出場停止から戻ってくれば、鳥栖らしい粘り強い守備も復活するはずだ。一方の広島は、ホームのサポーターの前で、若者たちを中心にJ1へとつながる質の高いサッカーを展開したい。
 両チーム、それぞれの思惑が激しくぶつかれば、闘いが熱くならないはずがない。

以上

2008.10.24 Reported by 中野和也
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