11月2日(日) 第88回天皇杯4回戦
磐田 3 - 1 栃木 (13:04/ヤマハ/4,088人)
得点者:43' 河村 崇大(磐田)、66' 佐藤 悠介(栃木)、69' 中山 雅史(磐田)、72' 太田 吉彰(磐田)
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試合結果は地力の差がほぼそのまま表われたもの。試合内容には両チームとも収穫があった。だが、3点を取った磐田も、攻撃面の課題克服には明確な方向性が見えてこなかった。
ホーム、ヤマハスタジアムで戦う磐田は、先週の名古屋戦からスタメンを10人変更。DFの加賀健一以外は完全にメンバーを入れ替え、ベンチにもフレッシュな顔ぶれが揃った。スタメンに入った西紀寛と成岡翔、ベンチの太田吉彰らは、ケガによる長期離脱からようやく復帰してきた選手たちだ。もちろん、システムはこれまでと同じ3-5-2で、西は右アウトサイド、成岡は左ボランチに入った。ちなみにこの試合では、成岡、大井健太郎、岡田隆という藤枝東高で同級生だった3人が初めて公式戦に揃って先発出場。大先輩の中山雅史を含めると11人のうち4人が同門。さらに栃木SCにも同校出身の岡田佑樹(成岡たちの1年先輩)がいたので、「藤枝東祭り」(岡田隆)という状況になった。
一方、10月30日にリーグ戦(ガイナーレ鳥取戦)を戦った栃木SCは、中2日という厳しい日程だったが、主要メンバーはこの試合にも出場。全力を出し、磐田を破るつもりで、静岡にやってきた。システムはこのところ3-5-2を基本にしているが、前線は上野優作を1トップ気味に置いて、1.5列目に佐藤悠介と向 慎一を並べ、いわゆる1トップ2シャドーの形をとった。
立ち上がりは、中2日の栃木が非常に積極的な攻守を見せた。早い出足と厳しいマークで磐田に自由にボールを回させず、攻撃では早くボールを動かして磐田陣内に迫る。その中で1トップ2シャドーが磐田の3バックにマークのズレを生じさせ、とくにレフティーの佐藤が高いテクニックと鋭い飛び出しで磐田の守備陣を脅かす場面を何度か作った。
だが、磐田のほうも時間とともにペースをつかみ、落ち着いた展開に持ち込んでいく。ボランチの河村崇大のポジショニングを修正して栃木の前線3人をつかまえ、守備の面では危なげない体勢を徐々に作っていった。
しかし、攻撃のほうは思うようにいかない。「ジュビロは、誰かが中に入って誰かが外へ出るとか、ポジションを崩して攻めるということがあまりなかったので、うちとしてはつかまえやすかった」と振り返ったのは栃木の柱谷幸一監督。磐田はポジションチェンジや後方からの追い越し、飛び出しなどがあまりないため、なかなか栃木のマンマークを引きはがすことができなかった。これがオフト監督のやり方ではあるが、後方でボールをポゼッションしながらも、なかなか相手ゴールに迫る場面を作れない状況は、観る者にもどかしさを感じさせた。
内容は五分五分だが、印象としては栃木ペースで試合が進み、そのまま前半が終わるかと思われた43分、磐田がベテランの力で試合を動かす。ゴール正面30m強のFKから、名波浩が直接狙うと見せかけてゴール右に柔らかいボールを送ると、中山が競り勝って頭で中に折り返し、これに河村が飛び込んでヘディングでゴール左に決めて、磐田が先制点を奪った。
高さでは負けておらず、CKなどでは危なげない対応を見せていた栃木だが、経験豊富な名波と中山の意表を突くセットプレーには対応しきれなかった。
後半も栃木の積極性は衰えなかったが、磐田のほうもボールを横に動かしながら機を見て前線にクサビのボールを打ち込んで徐々にプレッシャーを与え、西やカレン・ロバートの精力的な動きと名波のパスからサイドを攻略して、少しずつチャンスを増やしていく。18分には太田が約7カ月ぶりにピッチに戻り、大胆なフリーランニングを見せて、流れは徐々に磐田のほうに傾いていった。
だが、栃木も虎視眈々とチャンスをうかがっていた。21分、自陣でボールをインターセプトしたDFの山崎透がそのまま上がって、味方とのワンツーから前線にスルーパス。これに佐藤が絶妙のタイミングで飛び出し、マークを振り切って冷静にゴール右にシュートを決める。磐田には観られなかったDFの果敢な攻撃参加から、栃木が同点ゴールを奪うこと成功した。
これで栃木が再び勢いを増したが、その流れをまたも磐田のベテランが止める。24分にロングボールを中山が頭で裏につなぎ、これを受けたカレンがしっかりキープして走り込む中山にヒールパス。中山が対面のDFをブラインドにして左足でシュートを打ち、GK小針清允の逆をついてゴール右に勝ち越し点を決めた。
さらに27分には、右サイドでボールを奪ったところからのカウンターで、カレンがドリブルで持ち込み、長い距離を走って左から追い越していく太田に絶妙のスルーパス。これを太田が冷静にワンタッチで右ポストぎりぎりに決め、決定的な3点目を奪った。
こうなると磐田のセーフティーな戦い方が生きてくる。栃木は疲れが目立ち始めた中で必死に反撃するが、磐田は落ち着いてマークを引き締め、つけいるスキを与えない。セットプレーではヒヤリとする場面も作られたが、それも何とかしのいで、後半の栃木のシュート数はわずか2本。カウンターで何度かチャンスを作りながらゲームをコントロールした磐田が、そのまま3-1で逃げ切り、5回戦進出を決めた。
内容的には大きな手応えのある戦いができた栃木だが、最終的には攻守ともゴール前での個の力の差が勝負を分けた。
磐田のほうも、ケガ人の復帰や後半の攻撃、ベテランの力など、J1残留に向けてプラス材料はいくつか見えたが、3得点はセットプレーとカウンターからの2発。相手に守備態勢を整えられた状況から攻め崩すことができないという状況は、この試合でも大きく改善されたとは言えない。J1のチームから点を取るためには、さらなる修正が必要になってくるだろう。
以上
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一覧へ【第88回天皇杯4回戦 磐田 vs 栃木】レポート:ケガから復帰した選手とベテランの働きが光った磐田。栃木の挑戦を退け、5回戦に進出(08.11.02)
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