11月3日(月) 第88回天皇杯4回戦
川崎F 3 - 1 山形 (13:04/等々力/8,221人)
得点者:9' 石井 秀典(山形)、19' 谷口 博之(川崎F)、43' ヴィトール ジュニオール(川崎F)、56' レナチーニョ(川崎F)
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立ち上がりの山形のラッシュは素晴らしいものがあった。細かくパスをつなぎ川崎F陣内へと浸食。2分にはキャプテンの宮沢がこの試合のファーストシュートを放つほどだった。川崎Fの攻撃が単発の反撃にとどまる中、流れを掴んだ山形は9分にFKを得る。キッカーの石川竜也からのボールは美しい弧を描きながら川崎Fのゴール前へ。飛び込んできた石井秀典の頭がそのボールを完璧にとらえた。
マークを外された谷口博之は「マークも、その前のファールもボク。完全に自分のミスです」とうなだれるしかなかった。立ち上がりからの流れ。そして多重的なミスの連続による失点。川崎Fは負けパターンとも言えそうな状況に陥ることとなる。
前節、リーグ戦を戦った札幌よりも難しい相手だったと振り返る森勇介は、その理由として「(ここ数シーズン)やったことのないチームだったからかも」と説明。さらに寺田周平が試合後にしきりに口にしていた「天皇杯の初戦の難しさ」という意識(実際には「それはなかった」と発言)とが合わさって消極的な立ち上がりにつながったのかもしれない。そしてそれが山形の高いモチベーションと重なり、意外ともいえる立ち上がりの試合内容となったのだろう。
1点を失った事で「ピリッとした」(中村憲剛)という川崎Fは、15分を過ぎたあたりからようやく自分たちのサッカーを取り戻す。得意の中央から。そして今週に入り練習を繰り返してきたサイドから。
その攻撃が実を結んだのが19分の事だった。左サイドへと持ち出して時間を作ったジュニーニョのクロスを、ファーサイドに飛び込んだ谷口が頭で合わせる。GK清水の体に当たったボールはそのままゴールへ。ミスを取り返す谷口のゴールで試合は同点に。
ペースを取りもどした川崎Fにとって逆転ゴールは時間の問題だったとも言える。川崎Fの波状攻撃は山形のラインを押し下げ、一方的な試合展開に。谷口のオーバーラップや、ジュニーニョへの対応に追われていた北村を代えるべきか、小林監督が考えを巡らせていた43分。レナチーニョからのパスを受けたヴィトール・ジュニオールが逆転ゴールを決めた。
そもそも前半は守備重視の考え方で0-0で、という展開を期待していたという小林監督にとって1-1というスコアは目標を達成する十分なものだった。だからこそ「思い切って代えた方が2点目が入らなかったかもしれない」と逡巡したその交代采配を悔んでいた。
後半に入っても川崎Fの攻勢は衰えを知らなかった。しかしリーグでの札幌戦のように決定機を得点に結びつけられない。決定的なヘディングを外し続けた鄭大世は試合後、責任を感じるかのように視線を落とすしかなかった。
「後半は形は作るんですが決まらない。いつものパターンでしたね」と自嘲気味に振り返るのは中村。それでも56分に決定的とも言える3点目が決まり事実上試合は決着した。
GKの清水健太は「シュートを打たれるというのはわかっていた。驚きはなかったです」と苦戦を受け入れつつ、立ち上がりに川崎Fを押し込めた事も含めて「ただ、もっとやれたような気がします」と手応えと物足りなさを口にしていた。「いい刺激になりました。新しい目標になりました」と話していたのは長谷川悠。フル出場ながらシュート0に終わったストライカーは残されたリーグ戦とともに来季を見据えていた。
山形が見せた立ち上がりの攻勢は見事であり、先制点を奪った事も含めて賞賛に値するものである。ただ、やはり川崎Fとの間に横たわる力の差は大きかった。山形は、試合開始からの15分間ほどを除けば、試合の大半で忍耐を強要され消耗。足をつらせる選手が続出した。ただ、J2にはないレベルのサッカーに触れることで昇格への思いを新たにし、リーグ戦の残り4試合に向けてのモチベーションへと昇華させているように見えた。
一方の川崎Fは、挑戦者としての山形を退け、広島との5回戦へと進出。リーグタイトルをかけた戦いの中、次戦となる大宮戦に向けていい流れを作ったと言えそうだ。
以上
2008.11.03 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【第88回天皇杯4回戦 川崎F vs 山形】レポート:実力を見せた川崎Fが逆転勝利。山形はこの経験を昇格戦線に生かしたい。(08.11.03)
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