11月9日(日)J2 第42節 仙台 vs 広島(13:30KICK OFF/宮城ス)
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仙台にとって、この第42節広島戦は、今年冬の結末に大きな影響を与える一戦になる。会場も、雰囲気も、試合に向けた周囲のサポート体制も、その上で試合における結果の意味も…全てが普段と違う、特別な一戦が迫ってきている。
周囲の話は後に記すとして、まずチームが広島に対してどう臨もうとしているか、その準備をまとめよう。
1トップの佐藤寿人、2シャドーの高萩洋次郎、柏木陽介という魅惑の前線ユニットを要し、今季のJ2を席巻した攻撃力を持つ広島に対し、仙台は第2クールでの対決で、3人のボランチを中盤の底へ並べた4−3−1−2の布陣を敷いた。これには関口訓充の出場停止という事情もあったのだが、蓋を開けてみるとこれが思いのほか機能。広島の得点を佐藤寿人のゴールによる1点に抑え、さらにその後菅井直樹のゴールにより同点、ホーム戦とはいえ大きな意味を持つ勝点1を手にすることができた。
前回、3ボランチを務めた千葉直樹、富田晋伍の2人を今節は出場停止で欠くものの、結論から言うと今回の対決でも、仙台は3ボランチを使うと思われる。だがその判断は、前回のように「消極的理由」からではない。使用を後押しする要因や武器が、今の仙台にはある。
一つは前節、C大阪戦後半の経験。広島同様、1トップに2シャドーが絡むサッカーとなったC大阪を相手に、仙台は前半、香川真司、乾貴士の2シャドーをまるで抑えることができず3失点を喫した。ところが後半、2点のビハインドという中であえてFWを一枚削り、富田を投入して3ボランチへと変化させた途端、流れは劇的に仙台へと傾いた。中盤で守備の激しさを得た仙台は、香川、乾の2人から自由を奪っただけでなく、ピッチ全般での優位を回復。それが攻撃にまで好影響を与え、仙台に後半一気の大逆転をもたらしたのだ。
このC大阪とほぼ同じ布陣を広島が採ることが、3ボランチ採用という判断を容易なものとする。前回の広島戦、そして前節C大阪戦後半と、3ボランチを敷いた両ゲームでボランチを務め、今節出場可能な唯一の選手である斉藤大介は「(2シャドーに対して)強く(守備に)行くところは変わらない。スピードがあるしドリブルでの仕掛けも積極的なC大阪の2人を抑えられたことは自信になっている」と語っており、今節も期待が持てる。
さらに、ボランチ2人の出場停止という障害も、今季のチームが結成時から唱えていた層の厚みが、それを乗り越えさせた。斉藤が中央を固め、左には永井篤志、そして右のボランチには菅井直樹を入れるのが、仙台が見いだした解決策。本職はCBである一柳夢吾が右SBを、そして元々はボランチで才能を見いだされたものの、ここ3年間はほぼ右SBを務めてきた菅井がボランチに戻るというように「1人に最低2つ以上のポジションをこなしてもらう」というチームの方針があったからこそ、問題なく並べられる布陣である。さらに右SBで攻撃力を発揮していた菅井が普段より一列前に陣取ることで、ただの守備的布陣とは違う3ボランチの顔にも期待できる。
3ボランチの前、残る3人の攻撃陣を、果たして「(MF)1−(FW)2」にするのか「2−1」にするのかは、手倉森誠監督が最後まで悩むところだろうが、どちらにしろ広島を迎え撃つべく、仙台の準備に抜かりはない。
おそらく今節も、先ほどから触れていたような広島の布陣、そしてメンバーに大きな変更はないだろう。仙台の主将である梁勇基が「(仙台時代にチームメイトだった佐藤)寿人が『仙台にだけは勝ってないから、次は勝つ』とメールを送ってきた。広島はきっと、どういう手を使ってでも、勝つ気持ちでやってくる」と明かしたように、J1、J2を通じて、広島がJリーグクラブの中で唯一リーグ戦で勝利できていない仙台を相手に「今度こそ」という思いは強いはず。
しかし梁はこう言葉を続ける。「うちも、それを上回る気持ちで、勝つ」。
宮城スタジアムでのリーグ戦、仙台は過去6戦して1分け5敗と勝ちがない。アクセスも決して良好とは言えず、チーム、サポーターともに、苦い思い出を積み重ねてきたスタジアムであることは否定できない。
だが「決戦」を前に、クラブはジンクス破りに本気の姿を見せた。各種媒体にて大告知キャンペーンを打ち、バス輸送中心だったこれまでとは異なり、今回はサポーターに対しても駐車場を多く開放するなど、運営面も大きく見直した。飲食販売の充実や子供向けのミニ新幹線運行といった様々なアトラクションも用意し、チーム同様、受け入れ体勢は万端だ。一方、訪れる側のサポーターも、ゴール裏で大々的なコレオグラフィーを予定するなど、ホームながら「これまでは」鬼門であったスタジアムでチームを勝たせるべく、準備を進めている。
もし仙台が広島相手に勝利できたら、この場所で勝てなかった過去の歴史を断ち切る意味だけでなく、仙台の未来の歴史においても、今節が重要な一戦となることに疑いの余地はない。現時点で試合当日は厳しい寒さが予想されているが、ぜひ防寒対策をしっかり施して、歴史のいち証人となる…いや、自ら歴史を作る一人となるべく、サポーターには宮城スタジアムまで足をお運びいただきたい。
最後になるが、我ながら、ここまでアウェイチームの情報が欠けたプレビューは初めてと思う。しかしどうかお許し願うとともに、この比率差自体が、仙台のクラブ全体の、今節に対するテンションの違いを表すものだとご理解のほどを。
もう一度繰り返そう。仙台にとってこの一戦は間違いなく、これまで5年間のJ2生活中、最も重要なホーム戦の一つになる。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第42節 仙台 vs 広島】プレビュー:クラブ全体、準備は万端。J1昇格のためにも悪い歴史からの決別を。いざ仙台、最強の敵広島を相手に、宮城スタジアム初勝利へ挑む。(08.11.08)
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