11月8日(土) 2008 J1リーグ戦 第31節
磐田 1 - 0 清水 (16:04/エコパ/24,887人)
得点者:45' 前田遼一(磐田)
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「今は結果が大事なので、失点しなければ負けないというところから入って、攻撃はミスを拾ってゴールということで……」(松浦拓弥)。本当にその言葉通りのゲームになった。かつてJリーグでもっとも美しいサッカーを見せていた磐田が、プライドよりも現実を見据え、とにかく勝点3を獲ることに徹した戦い。その本気度が、大一番での勝利を引き寄せた静岡ダービーだった。
DFラインの田中誠をケガ、加賀健一を出場停止(2試合)で欠く磐田は、右から鈴木秀人、茶野隆行、岡田隆という急造3バックを採用し、その他は前節・名古屋戦と同じスタメン。対する清水は、右サイドバックに市川大祐、右サイドハーフにマルコス・パウロという攻撃型のセットを起用し、左サイドバックには守備力の高い岩下敬輔。その他は、最近のいつものメンバーという形でスタートした。
立ち上がりからどちらも球際が厳しく、パスがなかなか連続してつながらない状況が続く。磐田のマークは、清水の2トップに3バックの鈴木と岡田がつき、中盤では枝村匠馬にロドリゴ、兵働昭弘とパウロには犬塚友輔とトップ下の松浦がつくというのが基本形。清水のアンカー伊東輝悦には2トップのどちらかがチェックに入り、両サイドバックの上がりには、アウトサイドの駒野友一と村井慎二で対応する形にして、清水のサイド攻撃を封じる守備組織を整えた。
それを見越していた長谷川監督は、前線で原一樹を左サイドに張らせる新しい布陣を採用。岡崎慎司を1トップに近いような形で中央に置いて3バックを2枚余らせ、ボールを奪った直後に駒野の裏にボールを入れ、原のスピードで突破口を見出す狙いだった。
立ち上がりはこの形が何度か効果を発揮したが、そのうちに駒野が最終ラインまで下がった状態になり、左サイドの村井慎二も下がって、磐田は5バックのようになりサイドのスペースはほとんどなくなった。その結果、中盤ではスペースが生まれて清水がポゼッションできるようになったが、ゴールに近いところではまったく隙間がなく、前半はわずかシュート1本に抑えられた。磐田としても、本来は駒野と村井がもっと前で清水の両サイドバックをつかまえる狙いだったが、それはほとんどできていなかった。「まずバックラインで相手に何も与えないということでやっていたが、前半は本当に守備のみだった」(オフト監督)というように、守備はきっちりとできていたが、攻撃ではほとんどチャンスを作れなかった(シュート2本)。ただ、選手たちの守備意識の高さが、結果的に清水のマイナーチェンジ(新布陣)を機能させなかったのは勝負のアヤか。
そのため、後半の清水はいつもの形に戻し、磐田も駒野と村井のポジション修正を指示して残り45分に賭けた。だが後半開始0分、誰も予想しなかった形で試合が動く。
キックオフを行なった清水が、前線に蹴ることなく後ろに戻してじっくりと回そうとDF青山直晃がボールを持った瞬間、ジウシーニョが素早く間合いを詰めてプレッシャーをかける。そこで慌ててパスをしようとした青山が足を滑らせてバランスを崩し、そのスキをついてジウシーニョがボールを奪取。そこからこぼれたルーズボールにも、ジウシーニョが素早く反応して高木和道とぶつかりながら右の前田遼一にパス。そこから前田がダイレクトで放ったシュートは、ここしかないというコースを通って左ポストぎりぎりに決まる。2トップの素晴らしい仕事で、磐田がどうしても欲しかった先制点を奪うことに成功した。
そこからは、磐田が1点を守る戦い。だが、前半ほど守備一辺倒ではなく、駒野と村井もポジションを上げ、バランスという面で改善されたことによって、自分たちがポゼッションする時間も作りながら、ゲームをコントロール。サイドチェンジも清水より効果的に使いながら、追加点のチャンスも何度か作った。
それに対して清水は、19分に山本真希と児玉新を投入してサイド攻撃の圧力を増し、34分にルーキーの大前も入れて攻勢を強めたが、なかなか決定機は作れない。磐田のしつこいマークを引きはがす運動量を清水の選手たちが発揮できなかったのは、ハードスケジュールの影響もあっただろう。だが、磐田の選手たちの勝利にかける執念が、それをさせなかったとも言える。
清水としてはセットプレーでゴールを奪うという狙いもあり、実際に何度か惜しい場面も作ったが、そこは磐田イレブンが全員で集中し、身体を張って守りきる。結局、磐田が最後までDFラインをこまめに上げ下げして、本当に危ない場面というのはほとんど作らせないまま1点を守りきり、難敵・清水から大きな価値のある勝点3をつかんだ。
90分間のシュート数は、磐田が7本、清水が9本。今の状況をまったく知らない人が客観的に見れば、たしかに見せ場は少ないゲームだったかもしれない。だが、本当に大事なゲームというのは、このような内容になることも多い。少なくとも、磐田の「絶対に勝つんだ、残留するんだ」という強い気持ち、そしてサポーターの熱い応援は、十分に見る者の心を揺り動かしてくれた。
以上
J’s GOALニュース
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