11月15日(土)第88回天皇杯5回戦 鳥栖 vs 神戸(13:00KICK OFF/ホムスタ)
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松本山雅を8-0という公式戦クラブ史上最多ゴールで圧倒した神戸と、ナビスコの覇者、大分を2-0で破り、2年連続でJ1クラブとの初戦を制した鳥栖が戦う天皇杯5回戦。会場は、神戸のホーム、ホームズスタジアム神戸。共に、激戦を繰り広げているJ1、J2リーグの合間を縫っての開催となるが、一発勝負のトーナメント方式であることも含め、うまく気持ちを切り替えて挑めるかも見どころの一つ。順当にいけば、格上の神戸が勝ち進むとの見方が妥当だろうが、過去の天皇杯を振り返っても「何が起きるか分からない」のが今大会の怖さであり、楽しさでもある。神戸がJ2に在籍した06年には4度戦って、神戸が3勝1分と圧勝しているが、慢心は許されない。4回戦同様、相手のレベルに関係なく、集中して試合を迎える中で、格上のプライドを、そしてJ1リーグ戦でもクラブ史上初の5連勝で8位に上り詰めている勢いを、この天皇杯でも実証して欲しい。
その神戸は先の日本代表VSシリア戦でも、地元サポーターの前でゴールを決めたFW大久保嘉人が、W杯最終予選出場のため離脱。エースを欠いての戦いに。ただ一方で、一時はケガのため戦列を離れていたメンバーがここに来て続々と戦列復帰をしているという嬉しいニュースも。直近のJ1リーグ、東京V戦では、天皇杯4回戦に続きMF朴康造が約7ヶ月ぶりのリーグ戦出場を果たし、MF茂木弘人が同じく天皇杯4回戦で今季公式戦初出場を果たすなど、選手層が厚みを増す中で戦えていることも強み。もちろんFW大久保が絶対的なエースであることは、チーム最多得点を挙げている活躍からも間違いないが、彼以外にもFWレアンドロやFW吉田孝行、FW栗原圭介、MFボッティをはじめ、サイドからもDF鈴木規郎やDF石櫃洋祐ら、いろいろな場所から、個性豊かな才能を持ち合わせた選手が点を奪えるという『相手に脅威を与える攻撃力』も備えつつある。それがこの鳥栖戦でもしっかりと示されれば、次なる準々決勝の戦いに駒を進めることは間違いないだろう。尚、神戸は今季のスタートにあたり、『2010年のACL出場』を目標の1つに定めている。その出場権を獲得するための条件の1つがこの『天皇杯優勝』にあるということも忘れてはならない。というより「常にそのことは頭に置いている」とMF田中英雄は言う。そのためにも、絶対にここで足踏みする訳にはいかない。
対する鳥栖は、クラブ史上初のベスト8進出を目指した戦いを続けている。先にも書いた通り、4回戦では同じ九州の大分を破り駒を進めてきている。J2リーグ戦の方は残り3試合となった現時点で5位。他力を意識しながら『3位』の椅子を争う状況だが、この天皇杯は、勝てば上のステージにあがることが出来るという意味で、違うモチベーションもあるはずだ。しかも直近のJ2リーグ、草津戦では点の取り合いとなった一戦をMF廣瀬浩二の決勝ゴールで征した勢いもある。また大分がメンバーを落としての戦いだったとはいえ、J1チームとの戦いを征した自信も勢いになるはずだ。現在J2勢で広島とわずか2クラブのみがこの5回戦に駒を進めたという自信を胸に(注:G大阪VS甲府の4回戦は現時点で未消化)、J2旋風を巻き起こして欲しい。
以上
2008.11.14 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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